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“呪い”も…⁉ ホラー映画史に刻まれた、出演女優たちの知られざる苦闘5選

  • 2026.9.3
Getty Images

観る者を恐怖の底に突き落とすホラー映画の傑作たち。しかし、本当に恐ろしいのはスクリーンの裏側で起きていた「現実の出来事」かもしれません。過激な演出が生んだトラウマ、熱狂的な観客からの殺害予告、そして現場を襲った不可解な死…。役柄と引き換えに、過酷な運命に翻弄された女優たちがいます。今回は、ホラー映画史に刻まれた、背筋も凍る5人の女優の知られざる舞台裏をお届けします。

Screen Archives / Getty Images

リンダ・ブレア/14歳で直面した殺害予告と24時間監視、「悪魔の子」のレッテルに苦しむ

オカルト映画の金字塔『エクソシスト』で、首を180度回転させ緑色の液体を吐き出す悪魔憑きの少女リーガンを演じたリンダ・ブレア。当時わずか14歳だった彼女を待ち受けていたのは、映画以上の恐怖でした。公開後、熱狂的な狂信者たちから「本当に悪魔が憑依している」「神への冒涜だ」などと激しい非難が殺到し、無数の殺害予告まで届く事態に...!

事態を重く見た映画会社はリンダのために24時間体制の警護をつけましたが、常に護衛に囲まれて怯えながら過ごす異常な日常は、思春期の少女の精神を徐々に蝕んでいきました。「悪魔の子」という強烈なレッテルに苦しみ、役者としても深刻なスランプに陥った彼女は、20代で麻薬所持容疑により逮捕されてしまいます。その後は動物愛護活動に情熱を注ぐ道を選んだものの、近年も自身が運営する保護施設に過密飼育の疑いで強制捜査が入るなど、彼女の人生には今なお波乱がつきまとっています。

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シェリー・デュヴァル/監督主導の徹底的ないじめで現場から孤立、髪が抜け落ちるほどのトラウマに

閉ざされた雪山のホテルで狂気に走る夫に追い詰められる妻ウェンディを演じたシェリー・デュヴァル。心理ホラーの最高傑作『シャイニング』で見せたあの鬼気迫る絶叫や怯えた表情は、演技ではなく“本物”だったと言われています。監督は究極の狂気を引き出すため、スタッフ全員に彼女を無視するよう命じ、現場で徹底的に孤立させて精神的に追い詰めたのです。
同じシーンを100回以上も撮り直させられ、本人が後に「毎日12時間も泣き叫び続けた」と語る過酷な日々に、極度のストレスから髪がごっそり抜け落ちるほど心身を病んでしまいました。

撮影後も深いトラウマに苦しみ、仕事が激減するなか、脊髄癌を患った弟を支えるため2002年に故郷テキサスへ移住。そのまま事実上の失踪状態となり、表舞台から姿を消してしまいました。

その後、2023年に映画『The Forest Hills』で約20年ぶりの映画復帰を果たし、かつての面影がない変わり果てた白髪の姿がメディアで大きな話題となりましたが、2024年7月に75歳でこの世を去りました。

LMPC / Getty Images

マリリン・バーンズ/本物の刃で指を切り裂かれても撮影続行、そのまま生血を吸われた拷問シーン

超低予算ながら大ヒットを記録し、今なお語り継がれる傑作『悪魔のいけにえ』。チェーンソーを振り回す殺人鬼から逃げ惑うヒロイン・サリーを演じたマリリン・バーンズを待ち受けていたのは、まるで地獄のような凄惨な撮影現場でした。真夏の猛暑のなか、セットに使われた、本物の動物の死骸や肉の腐敗した激臭が立ち込める密室で、キャストたちは極限状態に追い詰められていたのです。

そんな異常な環境下、拘束された彼女の指を切って一家の祖父に血を吸わせる拷問シーンで事件は起きます。血糊が出る仕掛けが何度も作動しなかったことに苛立った共演者は、なんと安全テープを外し、本物の刃でマリリンの指を切り裂いたのです。祖父役の俳優にそのまま本物の生血を吸われ、激痛と恐怖で狂乱する彼女の叫びは100%リアルの絶叫そのもの。映画史に残る名シーンは、まさに狂気と本物の血によって生み出されたトラウマ級の惨劇でした。

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ヘザー・ドナヒュー/死人扱いされ実家にお悔やみ状が殺到、一転して“詐欺師”と罵声を浴びる

超低予算ホラーの歴史を塗り替えた『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。森で行方不明になった学生たちが残したビデオテープという「POV(主観視点)演出」があまりにもリアルだったため、公開当時は「本当に起きたドキュメンタリー」だと信じ込む観客が続出しました。

その結果、学生ヘザーを本名で演じたヘザー・ドナヒューの実家には、見知らぬ人々から次々と大量のお悔やみ状が届く異常事態に発展。さらに作り話だと判明すると、今度は「騙された」と怒る人々から街中で罵声を浴びせられる日々が始まったのです。死人扱いから一転して詐欺師のように叩かれる理不尽さに疲れ果て、彼女は2008年に女優業を引退。過去を清算するため、キャリアに関わるすべての私物を燃やしたものの、唯一手元に残したのはポスターでも被っていた青いスキー帽だけだったとか。その後、彼女は医療用大麻の栽培農家へと驚きの転身を遂げました。

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ヘザー・オルーク/本物の人骨使用が招いた祟り⁉ 死の連鎖のなか12歳で急逝

映画界史上、最も恐ろしい“呪いの噂”として語り継がれているのが名作『ポルターガイスト』です。撮影コストを削減するため、プラスチックの小道具ではなく本物の人間の遺骨をプールに浮かべて撮影したと噂されており、まるでその祟りかのように、公開後から出演者や関係者が次々と不審死を遂げる怪現象に見舞われました。

なかでも最大の悲劇に見舞われたのが、可憐な笑顔で主人公の少女キャロル・アンを演じた天才子役のヘザー・オルークでした。シリーズ3作目の撮影終了直後、彼女は突然の激しい体調不良を訴えて病院へ緊急搬送されたものの、腸閉塞から急性敗血症ショックを引き起こし、わずか12歳という若さで帰らぬ人となってしまったのです。あまりにも突然で不可解な死に、世界中は「本物の呪いが現実になったのではないか」と震撼しました。映画にまつわる恐ろしい死の連鎖は、今なお世界中の映画ファンの背筋を凍らせています。

※この記事は2026年8月31日時点のものです。

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