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世界の王室を揺るがす「婚外子」事件簿! 泥沼裁判から王室追放まで、波乱の10人

  • 2026.9.3
Getty Images

伝統と格式に彩られたロイヤルファミリーの表舞台の裏側で、時に昼ドラもかすむほどの愛憎劇が渦巻く世界の王室。なかでも世界中のタブロイド紙を賑わせているのが、「隠し子・婚外子」にまつわるスキャンダルです。泥沼のDNA鑑定から巨額の養育費請求、暴露本による告発、SNSをざわつかせる自称隠し子、さらには王室公認で華麗なセレブライフを送る二世まで、その運命はまさに波乱万丈。血統のタブーと掟に翻弄される、ドラマティックすぎる10人の人生に迫りましょう。

Andreas Rentz / Getty Images

デルフィーヌ・ボエル(デルフィーヌ王女)/ベルギー

1968年生まれの彫刻家デルフィーヌ・ボエルは、ベルギー前国王アルベール2世とシビル・ド・セリス・ロンシャン女男爵との約18年に及ぶ不倫関係の末に誕生しました。長年その存在は闇に葬られていましたが、2013年の前国王退位を機に母がインタビューで激白。デルフィーヌは実父による認知を求めて本格的な法廷闘争へと踏み切りました。

前国王はDNA鑑定を頑なに拒否し続けましたが、裁判所が「拒絶すれば1日あたり5000ユーロの罰金」という前代未聞の命令を下し、ついに根負け。2020年初頭にDNA鑑定で実子と認められました。それでも彼女の進撃は止まらず、「他のロイヤル兄弟と同じ待遇を」と王女の身分や「殿下(HRH)」の称号を求めてさらに訴訟を起こし、同年10月に見事全面勝訴を勝ち取ったのです。執念の法廷闘争で本物のプリンセスの座へと上り詰めた、ロイヤルスキャンダル史上最大の逆転サクセスストーリーです。

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クレマン・ヴァンデンカーコーブ(クレマン王子)/ベルギー

同じくベルギー王室より、婚外子から認知を経て「王子」の称号を得たのが、2000年生まれのクレマン・ヴァンデンカーコーブです。父は現フィリップ国王の弟ロラン王子(写真左)、母はモデルや歌手として活動するウェンディ・ヴァン・ダンテンで、2人は1990年代に交際しており関係を公にしていました。長年「王子の隠し子」と噂されながら元自動車販売員として暮らしていましたが、ロラン王子が2025年に息子の存在を公に認め、2026年に正式な認知手続きが行われました。

これにより、法的にベルギー「王子」の称号と遺産相続権を獲得。歳費の支給や公務はありませんが、父方のロイヤル姓に改名する権利がありながらも、「育ててくれた母への敬意」から母の姓を名乗り続けると宣言しました。父子関係も極めて良好で、クレマン本人は「父は大きな支え。今が人生最高の時」と語っています。

Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

カミーユ・ゴトリーブ/モナコ

1998年生まれのカミーユ・ゴトリーブは、モナコ公室ステファニー公女と元ボディーガードのジャン=レイモン・ゴトリーブの間に誕生しました。両親が婚姻関係を結んでおらず婚外子のため、モナコ公国の憲法規定により公位継承権は持っていません。

世界中で注目を集めているのが、祖母グレース・ケリーに生き写しのエレガントな美貌です。一方で、身体に複数のタトゥーを刻み、かつて世間を騒がせた母ステファニー公女譲りの自由奔放なイットガールぶりでも人気を博しており、SNSで交際をオープンに発信したり、ネットの整形疑惑に堂々と反論したりと、飾らない等身大のスタイルで支持が高まっているようです。

親友の事故死を機に飲酒運転撲滅を訴える慈善団体「Be Safe Monaco」を立ち上げ、亡き祖父レーニエ3世への敬愛を語るなど情に厚い一面も。伝統にとらわれない現代的な魅力で、公室の公式行事でも抜群の華やかさを放っています。

Arnold Jerocki / Getty Images

アレクサンドル・グリマルディ=コスト/モナコ

2003年生まれのアレクサンドルは、モナコ大公アルベール2世と元客室乗務員ニコール・コストの間に生まれました。生後19カ月だった2005年4月、前大公レーニエ3世の崩御直後に母が仏誌『パリ・マッチ』で大公との子どもの存在を電撃告白!世界中を揺るがす大スクープとなるなか、アルベール大公は真摯に対応し、自身の大公への即位式のわずか6日前という異例のタイミングでアレクサンドルが実子であることを公式に認めました。

モナコ憲法の規定により公位継承権はありませんが、パリのアパルトマンを贈られたりなど手厚い経済支援を受け、父子関係は極めて良好だそう。近年は長身のイケメンへと成長し、モデルやファッションアイコンとしてメディアにも多く登場しています。インタビューで「私を非嫡出子と呼ぶのはやめてほしい」と堂々と発言する芯の強さも大きな話題になりました。異母姉ジャズミンらとの交流や公室のパーティーへの出席など、華麗な二世セレブライフを謳歌しています。

Pascal Le Segretain / Getty Images

ジャズミン・グレイス・グリマルディ/モナコ

1992年生まれのジャズミンは、アレクサンドルよりも先に、モナコ大公アルベール2世の第1子として誕生しました。母は元ウェイトレスのアメリカ人女性タマラ・ロトロ。当時独身同士だった2人は1991年にリビエラで出会い短期間で恋に落ちますが、交際を知った前大公レーニエ3世によって関係を遮断され音信不通に。そんな状況を受けて、母タマラは1993年に親子関係の確認を求めて提訴するも、大公側は管轄権を盾に対抗し膠着状態が続くことに...。

そんななか、転機は2005年に訪れます。前大公の逝去と異母弟アレクサンドルの発覚を機に交渉が再開し、翌2006年に、ジャズミンを正式に認知すると発表。他の婚外子と同じくモナコの公位継承権や称号はありませんが、大公の莫大な個人財産を相続する権利は保持しています。現在は女優や歌手として活動し、大公とシャルレーヌ公妃との間の子どもたち(ガブリエラ公女&ジャック公子)を含めた4人きょうだいの集合写真をSNSに披露するなど(現在は削除済)、良好な絆を築いています。

Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

ラファエル・エルマレ/モナコ

2013年12月に誕生したラファエル・エルマレは、モナコ公室カロリーヌ公女の長女シャルロット・カシラギと、フランスの大人気コメディアン兼俳優ガッド・エルマレの間に生まれた長男です。美貌の母とユーモア溢れる父のDNAを受け継ぎ、誕生の瞬間からメディアの熱い視線を浴びてきました。

両親が婚姻関係を結ばなかったため、モナコの憲法により公位継承権はありません。一方で、母シャルロットが後に結婚した映画プロデューサーとの間に誕生した次男バルタザールには継承権があるため、兄弟で継承権の有無が分かれる形となっています。

とはいえ、モナコのナショナルデーなど主要な公室行事には幼い頃から欠かさず出席。天使のような美少年ぶりと父親譲りのキュートで茶目っ気たっぷりな笑顔で、宮殿のバルコニーに登場するたびに世界中のロイヤルファンをメロメロにしています!

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アレハンドラ・デ・ロハス/スペイン【双方が噂を否定】

女性遍歴の華やかさで知られるスペイン前国王フアン・カルロス1世。これまでも「我こそは国王の隠し子だ」と名乗り出る人々が後を絶ちませんでしたが、2023年に国中を揺るがす大スキャンダルが勃発します。発端となったのは暴露本『King Corp.』で、前国王には1970年代後半から80年代前半に生まれた「アレハンドラ」という“秘密の娘”がいると暴露。メディアはすぐさまその“娘”が、社交界の有名貴族でモデルのアレハンドラ・デ・ロハスであると特定したのです。そして、娘の母は2016年に亡くなったロサリオ・パラシオス伯爵夫人とされ、前国王から秘密裏に支援を受けていたと報じられました。

これに対し、前国王本人が「彼女との間に子どもを持った事実はない」と異例のコメントを発表。アレハンドラ自身も「悪意ある虚偽報道であり、法的措置を辞さない」と全面否定しました。双方が完全否定したものの、前国王の奔放すぎる女性遍歴を物語るゴシップとして世界中を騒然とさせました。

David Nivière / Getty Images

ニコライ・メドフォード=ミルズ/ルーマニア【隠し子発覚で王位継承権を剥奪された元王子】

自らの「隠し子スキャンダル」が原因で王室から除籍された前代未聞の過去を持つのが、ルーマニア最後の君主ミハイ1世の孫で英エリザベス女王の遠戚でもあるニコライ・メドフォード=ミルズ(写真右)。彫りの深い甘いマスクで「次世代のイケメン王子」として国民的人気を集め、将来を嘱望されていました。

しかし2015年8月、祖父ミハイ1世が突如「王子」の称号と王位継承権を剥奪し、王室の家系図から除外すると発表して世間を騒然とさせます。原因は、一般人女性との間に誕生した娘の認知をめぐるトラブル。当初はDNA鑑定を拒否したため泥沼の対立へと発展、王室の名誉を汚したとして王室から追放されてしまったのです。なお、その後2019年に鑑定を受け、実子であることを認めています。

王室からの追放は、現王室家長である伯母マルガレータとの不仲や権力闘争が背景にあるとの噂も...。自身の隠し子発覚でロイヤルの座を追われた悲運の元プリンスとして知られています。

SOPA Images / Getty Images

ヴァチャラエソーン・ヴィヴァチャラウォンサ/タイ【愛人の子から正式な王子、そして追放へ】

1981年生まれのヴァチャラエソーンは、タイ現国王ワチラロンコン(ラーマ10世)と元女優スジャリーニーの間に次男として誕生しました。愛人の子として誕生し育ったものの、1994年の両親の結婚で正式な王子となります。しかしその平穏は束の間、わずか2年後の1996年に母が不貞疑惑をかけられて国王の激怒を買い、母と息子たちは王族の称号やパスポートを剥奪され、追放同然にアメリカへ逃れました。

以来、ニューヨークで弁護士として暮らしていましたが、2023年8月に実に27年ぶりのタイへの電撃帰国を果たしました。空港や街頭で国民から熱烈な歓迎を受け、メディアも大騒ぎに。さらに後継者最有力だった長女パチャラキティヤパー王女の昏睡状態により(のちの2026年6月逝去)後継者問題が深刻化するタイ王室において、海外メディアは「王位継承候補へ大逆転の復権か?」と彼のタイへの帰国を大々的に報道。公式な身分こそ未回復ですが、王室の未来を握る最重要キーパーソンと言えるかも知れません。

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ITV/Shutterstock

サイモン・チャールズ・ドランテ=デイ/イギリス【番外編/SNSを騒がす自称・国王の息子】

長年「自分はチャールズ国王とカミラ王妃の隠し子だ」と主張し続けているのが、オーストラリア在住のサイモン・チャールズ・ドランテ=デイ。王室側からの公式なリアクションは一切ないものの、世界中のタブロイド紙を賑わせる「自称ロイヤル」として有名です。

彼の主張によれば、10代の頃に極秘交際していた2人の間に生まれ、生後8カ月で養子に出されたとのこと。かつて王室に仕えていた養祖父母から「本当の両親はチャールズとカミラ」と聞かされて育ったと語り、生前のエリザベス女王に手紙を送ったり、裁判所にDNA鑑定を求める訴えを起こしたりと、本人はいたって本気のよう。

特に、SNSへ投稿し続ける「自分と国王夫妻やウィリアム皇太子、カミラ王妃の実子トムらとの比較写真」は名物となっており、「目元がそっくり!」「いや全く似ていない」とネット上でも大激論が勃発。真偽のほどはさておき、世界中のゴシップ好きをざわつかせ続ける異色の存在です。

Photo: Getty Images, Instagram
Text: kaori Takeuchi
※この記事は2026年9月3日時点のものです。

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