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「2人で食べきれるのかな」カニを4皿取った夫婦を見ていた私。翌日、友人から笑われた理由

  • 2026.9.2
「2人で食べきれるのかな」カニを4皿取った夫婦を見ていた私。翌日、友人から笑われた理由

二人の手には、合わせて四枚の皿があった

地方の旅館に泊まったときのことです。夕食は会場に料理が並ぶ形式で、その日はカニのフェアが開かれていました。

入口に近い料理台には、赤いカニがずらりと並んでいます。私も友人と列に並び、自分が食べきれそうな分だけ皿に取りました。

席へ戻ろうとしたとき、少し前を歩く夫婦が目に入りました。

夫は両手に一皿ずつ、妻も同じように二皿持っています。合わせて四皿。どの皿にもカニがたっぷり載っていました。

思わず私は、友人に小さな声で言いました。

「4皿も取って、2人で食べきれるのかな」

「あとから家族が来るんじゃない?」

私もそうかもしれないと思いました。

ところが二人が向かったのは、二人用のテーブルでした。向かい合って座ると、楽しそうに話しながら食べ始めます。

私たちの席から見える場所だったので、ときどき様子が目に入りました。

二人は急いでいるわけでもないのに、皿の上のカニは少しずつ減っていきます。しばらくすると、夫が席を立ち、もう一皿カニを取って戻ってきました。

「まだ食べるんだ」

友人が驚いたように言います。

私も同じ気持ちでした。私なら最初の一皿だけで十分だったからです。

空になった五枚の皿を見て気づいたこと

私たちがデザートを食べ終えるころ、夫婦も席を立ちました。

テーブルを見ると、五枚の皿はすべて空です。カニの殻も一枚の皿にきれいにまとめられていました。

出口へ向かった夫婦が、近くにいた係の方へ声をかけます。

「ごちそうさまでした。今年もおいしかったです」

係の方も笑顔になりました。

「ありがとうございます。今年も来てくださったんですね」

「これを楽しみにしてたんですよ」

どうやら二人は、この時期のカニを楽しみに旅館へ来ているようでした。

その会話を聞いて、私は少し恥ずかしくなりました。

料理を残したわけでも、周りに迷惑をかけたわけでもありません。それなのに私は、自分が食べられる量を基準に「多すぎる」と決めつけていたのです。

「ちゃんと全部食べてたね」

友人に言われ、私は苦笑いしました。

「うん。完全に余計な心配だったね」

翌朝、今度は私が二枚の皿を持っていた

翌朝、朝食会場で料理を選んでいると、焼き魚や卵料理のほかに、パンや果物も食べたくなりました。

気づけば私は、両手に一皿ずつ持って席へ戻っていました。

それを見た友人が、にやりと笑います。

「昨日、四皿見てびっくりしてた人が、今日は二皿なんだ」

「…これは別なの」

そう答えたものの、自分でもおかしくなって笑ってしまいました。

食べられる量も、食べ方も、人によって違います。

人の皿を気にしていた私が、翌朝には二枚の皿を抱えている。あの夫婦を見て気づいたことを、まさか自分の両手で思い出すとは思いませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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