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祝結婚発表!新国立劇場バレエ団 木村優里さん&渡邊峻郁さん

  • 2026.9.1
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以前『25ans』本誌にご登場くださった新国立劇場バレエ団のプリンシパル、木村優里さんと渡邊峻郁さんの結婚が明らかに! 気になるおふたりの馴れ初めやバレエについて、今のお気持ちを語っていただきました。

―初めて出会ったとき、お互いにどのような印象をもちましたか?

木村さん:実は峻郁さんの弟の渡邊拓朗さんとは新国立劇場バレエ研修所で一緒に学んでいたんです。そこで海外のバレエ団での活躍をお聞きしていたこともあり、初めてお会いした時には、聞いていた存在と本人がようやく結びついた感じでした。

渡邊さん:日本に帰国し、新国に入団してから最初の作品が、こどものためのバレエ劇場「白鳥の湖」だったのですが、そこで優里ちゃんと組むことに。それで僕もまずは弟に様子を聞いたのを覚えています。過去にNHKで放送された「白鳥の湖」にも出ていたので、映像でも見ていました。

リハーサルを始める前からすごく真面目で、お稽古が終わった後も、残ってひたすら練習を続けている姿が印象的でした。「めちゃくちゃ真面目だね!!」と伝えたのを覚えています。僕も比較的ストイックに練習するタイプですが、それを圧倒するくらい、朝から晩、休日まで。集中力が途切れないのがすごいと思いました。

―プロポーズはどちらからですか? その際のエピソードを教えてください。

渡邊さん:僕からです。色々考えてやってみたんですけど…。恥ずかしいので具体的な内容は秘密です(笑)。

―お互いの好きなところを、あえて3つ挙げるとしたら?

木村さん:①プラス思考 ②やさしさ ③誠実さ

渡邊さん:①豊かな感性 ②やさしさ ③意思の強さ

―「自分にはないものをもっている」と感じるところは?

木村さん:くよくよ悩まないところ。自分だったら考え続けてしまうところを、スパッと切り替えられる潔さがあると思います。

渡邊さん:これをやる、と決めてからの無尽の集中力!

―お互いの演技からどのような影響を受けましたか?

渡邊さん:僕は最近こどものためのバレエ劇場「人魚姫」で深海の魔女の役を踊ったのですが、男性が女性の役を演じることは当然のことながら難しく…。苦戦していたときに、優里ちゃんに見せ方のコツなどアドバイスをもらいました。彼女の演技を見ていると、「ここのマイムが…!」と熱心に解説してくれたところがきちんと表現されていて、説得力があると思いました。僕にはない、のびやかなラインも魅力ですね。自分にないものをもっているので、彼女の踊りから新たなインスピレーションを得ることができています。

木村さん:客観的なアドバイスをいつももらっています。また峻郁さんは身体能力が高いので、飛び方のコツやタイミングなどを教えてもらったりしています。男性的な跳躍を女性がすることはありませんが、身体の使い方を覚えることで自分の踊りに生かせる面は多々あります。

またメンタルコントロールにおいても、良い影響を受けています。私は神経質で、本番に近づくにつれて追い込まれていくタイプ。一方で、峻郁さんは落ち着いているタイプ。平常心を保っている気配を隣で感じていると、私自身も徐々に安心感を覚えることができてきました。最近は「大丈夫かも」「何とかなるかも」と、精神的に安定して本番を迎えられています。

渡邊さん:そんなことを言っていますけど、彼女は本番ではいつも何事もないように踊っています! 「緊張したー!」と言っていたりはするのですが、「緊張とは…?」となりますね(笑)。

―過去に共演された作品を振り返って、感想をお聞かせください。

「ジゼル」…身分違いの恋に落ちた村娘ジゼルが、恋人アルブレヒトの裏切りによって命を落とし、死後も精霊となりながら愛を貫くロマンティック・バレエの代表作。 Andrej Uspenski


木村さん:「ジゼル」はロンドンで公演をしたこともあり、大きな挑戦をふたりで乗り越えた作品となりました。2027年には兵庫でも公演するので、より良いものをお見せできるよう頑張りたいと思います。

「ライモンダ」…中世十字軍時代を背景に、伯爵令嬢ライモンダと婚約者ジャン・ド・ブリエンヌの愛、そして異国の首領からの求愛と葛藤を描いた、マリウス・プティパ振付、グラズノフ音楽による古典グランド・バレエの傑作。 Hidemi Seto


渡邊さん:「ライモンダ」はヒロインがソロの踊りも多く、ひたすら踊り続ける作品なのですが、優雅で芯の強いお姫様の役柄で「優里ちゃん、めちゃくちゃ似合うな!」って思いました! 男性の比ではなくハードだと思うのですが、それを微塵も感じさせないのが素晴らしい!

個人的には、ライモンダの夢のなかで一緒に踊るパ・ド・ドゥが好きですね。彼女とこの作品で組むのは初めてで、自分たちで見せられるラインを作っていこうと話して作り込んでいきました。初演は振付を覚えるだけでも大変ですが、本作を演じるのはお互い2回目ということもあり、ベースが出来ているうえでここからどうしていくか、という細部にまでこだわれたと思っています。

また、「ジゼル」に引き続き、弟(=渡邊拓朗さん)が恋敵の役で。一触即発の対峙シーンで、急に我に返りそうになることも。練習の後で「何やってるんだろう、僕たち…(苦笑)」って、よく言い合っていました。こういったやりとりも含めて楽しかった作品です。

悪の精カラボスの呪いで100年の眠りについたオーロラ姫が、王子のキスで目覚め、盛大な結婚式を挙げるチャイコフスキー作曲のグランド・バレエ「眠れる森の美女」でも共演。 Hidemi Seto


―二人の距離がぐっと縮まった、印象的なエピソードはありますか?

木村さん:左足を骨折した時のことでしょうか。怪我をした当日は抱えて運んでもらい、入院も付き添っていただきました。その後物理的にできないことを手伝ってもらうことはもちろん、やはりたくさん話を聞いてもらったことが大きかったです。精神的に本当に助けられました。

また峻郁さんは新しい世界を見せてくれる方。お付き合いする以前、私は今以上にバレエしかしてこなかったのですが、彼は宇宙やアートに興味があり、展覧会や美術館に誘ってくれるので、自分の興味関心以外のものにも目を向けられるようになりました。どんな物事にも“面白さ”を見出すことが上手な方なので、新しい楽しみ方を知ることができるたびにわくわくしますね。

―「こんな夫婦になれたら素敵」と思う理想像はありますか?

渡邊さん:ずっと仲良く。互いを尊重し、リスペクトを忘れずにいられたら良いなと思います。おじいちゃんおばあちゃんになって、縁側でお茶を飲んでゆっくりできるような関係性が理想ですね。今でもお互いの距離感を大事にしていて、無言の時間も苦にならず、同じ空間にいるだけで落ち着けるような仲。これがずっと続くと嬉しいです。

木村さん:おじいさん、おばあさんになっても…というのは本当にそうですね。また小さなことやくだらないことでも笑い合えるような関係でいられたら素敵だなと思います。

―お互いに良い影響を与え合っているおふたり。今後どのようなダンサーを目指していきたいですか?

木村さん:ひとつひとつの作品に一層、誠実に向き合っていきたいと思います。

渡邊さん:最近は色々な役を演じるチャンスをいただいていて、年齢的にもベテランの域。できることの引き出しが増えていると思うので、個々の感性を生かす演技において、それらを存分に発揮していきたいと思います。それと同時に身体をどれだけ維持できるかが重要になってくるので、日々のレッスンでも「今の状態、それ以上!」と自分を追い込んでいきたいと思っています。

TAKASHI SHIKAMA

期間限定で配信中の「くるみ割り人形」をチェック!

2025年12月~2026年1月に上演された2025/2026シーズンバレエ『くるみ割り人形』の公演映像を、2026年12月31日(木)20時まで、OperaVisionおよび新国デジタルシアターにて無料配信中。残暑厳しいこの時季、お家でゆっくりバレエ鑑賞してみてはいかがでしょう。

―くるみ割りの王子を演じる渡邊さんからメッセージ

「この作品は英国の振付家ウィル・タケット氏によって昨年新制作された、新国立劇場オリジナル版です。振付はもちろん、衣装やセットも一新されているため、見どころはもりだくさん! 特に序盤でドロッセルマイヤーさんがマジックを披露するシーンは、本物のマジシャンの方に演技指導を受けて頑張っているので、ぜひチェックしてみてください。

また2026~27年の年末年始公演では主役数自体も増え、7カップルが登場します。キャストごとに個性が出やすい作品なので、見比べていただくのもおすすめです。例えばこの配信では米沢唯さんと僕の組み合わせでご覧いただき、年末は別のカップルも観に劇場にいらしていただく、といった楽しみ方も。再演ということもあり、よりブラッシュアップしたものをお見せできると思うので、楽しみにしていていただければと思います」

※この記事は、2026年9月1日時点のものです。

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