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「こんな簡単な注文もまともに取れないのか」レジに立った新人が困惑。だが、店長の温かいフォローに救われた瞬間

  • 2026.8.28

新人の手が、レジの画面の前で止まった

数年前、カフェで働いていたころの話です。土曜日の昼前で、店内は混みはじめていました。

注文の列は入口近くまで伸び、私はドリンクを作る担当に入っていました。レジに立っていたのは、その週に入ったばかりの新人です。

一人の男性がホットドリンクを注文しました。新人は内容を聞きながら画面を操作していましたが、まだ慣れていないためか、途中で押す場所を確認していました。

すると男性が、少し強い声で言いました。

「遅いな。こっちは急いでいるんだよ」

新人は「すみません」と答え、もう一度画面を確認しました。けれど焦ったのか、今度は指がなかなか動きません。

「こんな簡単な注文もまともに取れないのか」

その言葉で、新人の手が完全に止まりました。

私はドリンクを作っている途中で、その場をすぐ離れられませんでした。そこで厨房に向かって店長を呼びました。

店長が引き受けたのは、その注文だけだった

店長はすぐにレジへ来ると、新人の隣に立ちました。

男性には「お待たせして申し訳ありません。こちらで承ります」とだけ伝え、途中まで入力されていた画面を確認しながら注文を終わらせました。

男性はまだ不満そうでしたが、会計が済むと受取口のほうへ移動しました。

私はてっきり、そのまま店長がレジに入るのだと思いました。

ところが店長は新人に小さな声で言いました。

「次のお客さまから、またお願い」

新人は一瞬戸惑った顔をしましたが、「はい」とうなずきました。

次に並んでいた女性がレジの前へ進みます。新人の声はまだ少し震えていました。

すると女性は、注文を伝えたあとにこう言いました。

「急がなくて大丈夫ですよ」

新人は小さく頭を下げ、それから一つずつ画面を確認しながら操作しました。今度は途中で手が止まることなく、会計まで終えることができました。

代わるのではなく、戻れるようにしていた

混雑が落ち着いたあと、店長は新人に声をかけました。

「さっきも、途中までの入力は合ってたよ。慌てなくていいから」

すぐ隣で操作を確認していた店長だからこそ言える言葉でした。

新人はようやく少し笑って、「ありがとうございます」と答えました。

困っている人を助けるというと、全部代わってしまうことを考えがちです。

でもあの日の店長は、必要なところだけ引き受けて、新人がもう一度自分で仕事を続けられるようにしていました。

その対応が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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