1. トップ
  2. トレンド
  3. 市「毅然とした対応を」民家にクマ2頭居座り…対応した職員に対し“耳を疑う声”が…

市「毅然とした対応を」民家にクマ2頭居座り…対応した職員に対し“耳を疑う声”が…

  • 2026.9.11
undefined
出典元:photoAC(画像はイメージです)

舞鶴市の公式X(旧Twitter)アカウントは9月8日、緊急銃猟の実施経過をあらためて公表し、対応した職員への問い合わせの中に暴言や誹謗中傷が含まれていたことを明らかにしました。市は、カスタマーハラスメントに対する基本方針に沿って、こうした行為には「毅然とした対応」を取ると表明しています。

市民の安全を守るための判断に対して寄せられたさまざまな反応。本記事では、緊急銃猟に至った経緯と市の対応、そして職員への暴言や誹謗中傷をめぐる問題について整理します。

「追い払ってもまた戻ってくる」…縁下に居座ったクマ2頭、京都府内初の緊急銃猟へ

9月3日17時頃、大波下地区の民家の離れの縁下に、成獣1頭と幼獣1頭のツキノワグマが居座っていることが確認されました。緊急銃猟の経緯と職員への対応方針について、市は公式Xで次のように発信しています。

市の発表によると、この地区では5月下旬から周辺の山際でクマの目撃が続き、8月下旬には集落内での出没も確認されていました。前日には近隣住宅の柿を食べる姿が目撃され、市は追い払いなどの対応や巡回パトロールを行っていました。

現場は住宅地で、近隣には学校や病院もあります。エサとなる柿があり、追い払っても再び戻ってくる可能性が極めて高いことから、市は「極めて危険な状況」と判断。警察や京都府と協議の上、京都府内で初めて麻酔銃を使用した緊急銃猟を実施し、同日23時01分に完了しました。現場では専門業者や警察、市職員ら約30人が、近隣住民への屋内退避指示や交通規制にあたりました。

市は市民に対し、引き続き警戒することに加え、収穫予定のない果樹の伐採や果物の撤去、生ゴミを屋外に放置しないことなど、クマを住宅地に近づけないための環境づくりへの協力を呼びかけています。

「真摯に受け止める」一方で…職員への暴言・誹謗中傷に市が示した対応方針

緊急銃猟の実施以降、市には電話やメールで多数の意見や問い合わせが寄せられています。市はこれらを「真摯に受け止めている」としつつ、その中に対応職員への暴言や誹謗中傷に類する内容が含まれていることを明らかにしました。

市は令和7年2月に「舞鶴市カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定しています。精神的な攻撃や威圧的な言動、継続的・執拗な言動、職員個人への攻撃などをカスタマーハラスメントに該当する行為の例として挙げており、該当すると判断した場合には複数名で組織的に対応。状況によっては対応を中断し、弁護士への相談や警察への通報を行う場合があるとしています。

また、緊急銃猟に至った経過などに関する問い合わせについては、市ホームページへの掲載内容をもって回答とし、個別の返事は行わないと案内しています。

「安全を優先した判断に納得」「説明は十分だったのか」…SNSに広がった議論

投稿にはさまざまな反応が寄せられています。多く見られたのは、現場の判断を支持する声です。

「クマの被害と隣り合わせの地域で暮らす身としては、安全を優先した市の判断に納得している」「夜遅くまで対応にあたった職員や関係者には、感謝しかない」と、対応に携わった人々をねぎらう声が集まりました。

また、職員に向けられた厳しい言葉への反発もありました。これに対して「現場から離れたところにいる人が、気持ちのままに抗議するのは違うと思う」「職員への行き過ぎた攻撃は、あってはならない」と、市が方針を示したことに理解を示す声が広がっています。

一方で、「駆除に至った経緯について、もっと詳しい説明があってもよかったのでは」と、判断の根拠を丁寧に知りたいという声も。「命が奪われたこと自体は、やはり心が痛む」と、クマへの同情をにじませる声もありました。

意見は受け止め、職員への攻撃には線を引く…「命を守る判断」と声の届け方

命に関わる状況での判断と、その判断への意見。どちらも市民にとって無関係ではありません。だからこそ市は、意見は真摯に受け止めつつ、職員個人への攻撃は別の問題として線を引きました。

クマの出没が各地で報告される今、もし自分の住む街で同じような判断が下されたら、私たちはどんな言葉で声を届けるでしょうか。市が公開した経過と基本方針は、その問いを考える手がかりになりそうです。


参考:
舞鶴市【公式】(@maizuruofficial)公式Xアカウント 2026年9月8日投稿
舞鶴市におけるツキノワグマの民家居座りによる緊急銃猟の実施経過と対応等について(舞鶴市)
カスタマーハラスメント対策(舞鶴市)

の記事をもっとみる

注目コンテンツ