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「もう小屋泊は難しいのでは」10月1日から…長野県の山小屋が発表した“禁止行為”に「取り返しがつかない」

  • 2026.10.1
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

長野県の南八ヶ岳にある赤岳鉱泉・行者小屋は、赤岳や硫黄岳の登山の際に利用しやすい山小屋です。赤岳鉱泉は通年営業しており、冬山のベースキャンプとしてもにぎわいます。

その赤岳鉱泉・行者小屋が、公式Instagramアカウントで「【拡散希望】モバイルバッテリー充電禁止のお知らせ」を発信しました。10月1日から始まる新しいルールへの呼びかけが、登山者の間で注目を集めています。

10月1日から、小屋のコンセントでのモバイルバッテリーの充電を禁止

赤岳鉱泉・行者小屋は、10月1日から小屋のコンセントからモバイルバッテリーを充電することを禁止すると発表しました。

理由について、リチウムイオン電池が充電中に発熱・発煙・発火する事故が発生していると説明しています。あわせて、モバイルバッテリーを小屋へ持ち込む際は、必ず耐火袋に入れて保管するよう呼びかけています。

山小屋で万一火災が起きた場合、消火や消防による救助に時間を要します。小屋側はこの点を挙げ、利用者の安全を守るため、館内での充電を禁止しています。

北アルプスの双六小屋グループも、双六小屋、黒部五郎小舎、鏡平山荘、わさび平小屋の4つの山小屋で、小屋内へのモバイルバッテリーの持ち込みを禁止しました。爆発火災の危険性が高く、消防署などによる消火活動が難しい特殊な環境であることを理由に挙げています。

事故を防ぐために、消費者庁が示す8つのポイント

消費者庁によると、モバイルバッテリーは軽量でありながら高電圧かつ大電力で、取り扱いを誤ると発熱でやけどを負ったり、事故につながったりすることがあります。

平成25年6月から令和元年6月末までに、消費者庁には162件の事故情報が寄せられました。消費者庁が挙げる事故を防ぐための注意点は次の8つです。

  • リコール対象製品でないか、リコール情報を確認する
  • 新しく購入する際は、PSEマークを必ず確認する
  • 本体に強い衝撃や圧力を加えない、高温の環境に放置しない
  • 充電中は周囲に燃えやすい物を置かない
  • 膨らんでいる、熱くなっている、変なにおいがするなどの異常を感じたら使用をやめる
  • 充電コネクタの破損や水ぬれに注意する
  • 公共交通機関への持ち込み規則を確認して従う
  • 使用済みのものはリサイクルに出す。やむを得ず捨てる場合は、ほかの家庭ごみと分けて出す

消費者庁は、モバイルバッテリーを安全に使用するため、製品の状態や使用環境に注意し、リコール情報や公共交通機関の持ち込み規則なども確認するよう呼びかけています。

「もう小屋泊は無理では」戸惑いと理解の声

今回の発表を受けて、SNSではまず戸惑いの声が上がりました。「赤岳鉱泉と行者小屋まで充電禁止では、もう小屋泊は難しいのでは」と行程への影響を心配する声や、「モバイルバッテリーの使用が禁止なのか、充電が禁止なのか、どちらなのだろう」とルールの範囲を確かめようとする見方がありました。

一方で、「山の中で電子機器を充電できること自体が特別なのだから、ぜいたくを言いすぎていたかもしれない」と考え直した声や、「山小屋で火事が起きたら取り返しがつかない。禁止せざるを得ないのだろう」と小屋側の立場を思いやる受け止めも見られました。

「そろそろ耐火袋を買っておこうか」と装備を見直す声や、「スマホを直接充電できるAC充電器を持っていくのもあり」とルールの範囲でできる工夫を挙げる見方もありました。

小屋内への持ち込みを禁止し、玄関・玄関ホールのロッカーへの収納を求めている双六小屋グループの山小屋では、「紛失や盗難、取り違えなどのトラブルが起きそう」と運用面を心配する声も上がっています。

小屋泊の前に、バッテリーと耐火袋を確かめる

赤岳鉱泉・行者小屋では、小屋のコンセントでモバイルバッテリーを充電せず、持ち込む場合は耐火袋に入れて保管することが求められています。双六小屋グループは、小屋内への持ち込みそのものを禁止しています。

このように、ルールの内容は小屋によって異なります。泊まる予定の小屋の公式サイトで最新の案内を確認し、手持ちのバッテリーのPSEマークを確認し、膨らみや異臭などの異常がないか点検して、耐火袋を用意する。消火や救助にすぐ対応できない山の上へ向かう前に、ここまでを済ませておきましょう。


参考:
赤岳鉱泉・行者小屋ホームページ(赤岳鉱泉・行者小屋)
赤岳鉱泉・行者小屋(@akadakekousen_gyoujyagoya)公式Instagramアカウント 2026年9月28日投稿
【拡散希望】モバイルバッテリー充電禁止のお知らせ(赤岳鉱泉・行者小屋)
新着情報(双六小屋グループ)
モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!-帰省や旅行の時期、公共交通機関の中での事故は特に危険です-(消費者庁)

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