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「これまでにない厳しさ」10月1日から北海道の銭湯が2年ぶり値上げ、理由に「仕方ない」と「昔は…」が交錯

  • 2026.10.3
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

そんな北海道の銭湯で、10月1日から入浴料金の上限額が改定されました。どこまで上がり、何が据え置かれたのでしょうか。

大人は550円、10月1日から新料金

北海道は2026年9月11日、公衆浴場(普通浴場に限る)の入浴料金の統制額(上限額)を改定すると告示しました。施行日は10月1日で、改定後の上限額は次のとおりです。

  • 大人(12歳以上の者)550円(改定前500円)
  • 中人(6歳以上12歳未満の者)150円(改定前150円)
  • 小人(6歳未満の者)80円(改定前80円)

値上げとなったのは大人料金だけで、50円の値上げです。

北海道の資料によると、前回の改定は2024年10月1日で、このとき大人料金が500円に値上げされました。今回は、それ以来2年ぶりの値上げとなります。

燃料、人件費、物価高。答申が示した「これまでにない厳しさ」

改定の背景は、北海道公衆浴場入浴料金審議会の答申に書かれています。答申は、消耗品費の値上がり、最低賃金の引き上げなどによる人件費の上昇、中東情勢の緊迫化に伴う燃料油価格の高騰を挙げ、「これまでにない厳しい経営環境」と表現しました。

一方で、物価高は利用者の家計にも響いています。答申は値上げ幅を極力抑える必要があるとして、事業主の人件費は今回も据え置く方針を示しました。中人・小人料金の据え置きも、利用者の負担を考えた結果だとしています。

それでも、答申では「過去最大の値上げ幅」とされています。北海道の資料では、道内の普通浴場は2019年度の255施設から、2024年度には188施設に減りました。答申は業界に対し、若い世代を含む新たな利用者を増やす取り組みや、経費の節減を求めています。

なお、東京都も8月1日から統制額を改定し、大人料金を550円から600円に引き上げました。

「高くなった」と「仕方ない」、割れる受け止め

今回の値上げには、SNSでもさまざまな声が上がっています。

まず目立つのは、「いつの間にか、お風呂が高級品になったような気がする」と値段の重さを表す声です。昔を知る世代からは、「風呂なしの部屋に住んでいた学生時代は150円くらいだった。値上がりして、湯上がりのフルーツ牛乳をあきらめた」と懐かしむ声や、「少し前は370円ほどだったはず。50円をあっさり上げないで」と、値上げに異議を唱える声もありました。

一方で、「ほかの値上がりに比べれば、まだましなほうかも」と冷静に見る声もあります。「灯油はここ30年で3倍近くになっているから、やむを得ない」と経営側のコストに理解を示す見方や、「値上げ前に回数券を割引で売っていた。値上げは分かる、分かるんだけど…」と本音がこぼれる声も寄せられました。

ほかにも、「毎日通っている高齢の人は、行く回数を減らすのだろうか」と、常連客の暮らしを気にかける声も寄せられました。

50円の値上げ、次の一回をどう楽しむか

大人50円の値上げは、毎日のように通う人にとっては積み重なる負担です。一方で答申には、燃料費や人件費が上がるなかでも、値上げ幅を抑えようとした経緯が書かれています。

上限額は変わっても、大きな湯船で手足を伸ばせる銭湯であることは変わりません。近所の銭湯の新しい料金表を確かめて、次の一回をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。


参考:
公衆浴場入浴料金の統制額について(北海道)
令和8年度第1回北海道公衆浴場問題協議会 資料(北海道)
令和8年度第2回公衆浴場入浴料金審議会 配布資料(北海道)
公衆浴場入浴料金の統制額について(東京都)
入浴料金統制額改定のお知らせとご理解を(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)

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