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定時後に始まる自分の仕事、睡眠2時間の日常→新入社員が4年間耐え続けたブラック企業のリアル【作者に聞く】

  • 2026.8.26

希望を胸に入社した会社が、もしも想像を絶する過酷な労働環境だったらーー。次々と退職していく同期や先輩たちを見送りながらも、「とりあえず3年は続けよう」と新入社員から4年間勤め上げた、じょん(@John25uru)さん。最後には神経症を発症し退職を余儀なくされるまでの壮絶な日々を描いた実話漫画『暗黒労働編』が、SNSを中心に大きな反響を呼んでいる。

今回は、入社初日に味わった違和感から徹夜が常態化していった過酷な勤務実態について、じょんさんへのインタビューを交えて紹介する。

研修が終わるとすでに定時。「残業が当たり前」と刷り込まれ、深夜1時に襲う明日への恐怖

【漫画】 「入社式から」読む 画像提供:じょん(@John25uru)
【漫画】 「入社式から」読む 画像提供:じょん(@John25uru)
【暗黒労働編】 しんそつ歓迎会 画像提供:じょん(@John25uru)
【暗黒労働編】 しんそつ歓迎会 画像提供:じょん(@John25uru)
【暗黒労働編】 え 画像提供:じょん(@John25uru)
【暗黒労働編】 え 画像提供:じょん(@John25uru)

じょんさんの社会人生活は、入社初日の挨拶回りで先輩から投げかけられた衝撃的な言葉から始まった。「私たちは明後日辞めるの、ごめんね」。内定時期にいたはずの他の先輩たちも「みんな辞めちゃった」と明かされ、一抹の不安を抱えたままスタートを切る。

実際に業務が始まると、その言葉の意味を身をもって知ることとなった。研修や打ち合わせが終わると時計の針はすでに定時を指しており、そこから自身の通常業務をこなすため、終電や深夜を過ぎるまで働く日々が常態化する。上司の「頑張るのが当たり前」という言葉によって「残業=普通」という感覚が刷り込まれていった。

社畜生活に追われる深夜1時、「早く寝なきゃ」と思う反面、「寝たら明日が来て仕事になってしまう」という強い恐怖が生まれたという。当時の勤務状況について、じょんさんは次のように振り返る。

「睡眠記録を見返すと徹夜や2〜4時間睡眠ばかりで戦慄しました。人が抜けるたび業務がのしかかり、よく『顔、死んでるよ』と言われました。固定残業代を超えた分は支給されていましたが、残業代よりも早く帰れる方のほうがずっとうれしかったです」

中途採用の新人が昼休憩後に「やっぱり辞めます」と言い残して半日で姿を消すなど、現場は極限状態に陥っていた。

連休中も持ち帰り仕事で徹夜。200社以上の転職活動を経て漫画化を決意したワケ

じょんさんが特に辛かったと語るのが、お盆休みや正月休みといった長期休暇中のエピソードだ。

「休み前に仕事を片付けきれず、連休中に持ち帰って徹夜で仕事をしていました。猛烈な眠気と『せっかくの休みなのに仕事をしている』という二重の絶望で頭がおかしくなりそうでした。好きなことに時間を割けない精神的ダメージは身体に悪いです」

心身に限界が訪れ異変が生じたことで退職を決意したじょんさん。この壮絶な体験を漫画にしたきっかけは、父親からの「転職活動の体験記でも書いたら?」という一言だったという。

退職後に200社以上の応募と数十社の面接を経験していたじょんさんは、「自分のような経験をしている人は少ないはず」と発信を決意。よりネタが豊富な前職でのハードワーク期から描き始めることにした。

自身の苦い経験を俯瞰し、エンタメとしてリアルに描き切った本作。働くうえで一番大切なものは何かを、私たちに強く問いかけている。

取材協力:じょん(@John25uru)

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