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「ママ、スマホ見せて」夫に不倫がバレた妻、離婚回避の条件は「公認彼氏」!?罪悪感に揺れる妻を描いたセミフィクション【作者に聞く】

  • 2026.8.23
夫から「スマホ見せて」と言われた。 画像提供:(C)グラハム子
夫から「スマホ見せて」と言われた。 画像提供:(C)グラハム子

かなは夫と娘の3人で暮らし、アレルギーのある夫のために食事を作り、足の悪い義母の世話をしながらパートにも出ている。平穏な生活を送っているはずなのに、心のどこかには満たされない思いがあった。そんなかなの前に現れたのが、パート先の若い店長。やがて2人は仕事以外でも会うようになり、夫に不倫が知られてしまう。ところが離婚を望まない夫は、まさかの「不倫をしてもいい」という選択をする。「公認不倫」という複雑な関係を描いた、グラハム子(@gura_hamuco)さんの「夫の公認なら不倫していいですか?」。妻側の心理に焦点を当てた本作について、制作のきっかけやこだわりを聞いた。

「不倫漫画を描いてみませんか?」から始まった

「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(1) 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(1) 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(2) 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(2) 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(3) 画像提供:(C)グラハム子
「夫の公認なら不倫してもいいですか?」(3) 画像提供:(C)グラハム子

夫へのときめきを失って数年。かなは、パート先にやってきた若くてイケメンの店長を目の保養にしながら働くようになる。仕事の話をするうちに距離が縮まり、いつしかパート以外でも会う関係へ。夫に不倫が知られたことで、物語は思わぬ方向へ進んでいく。

グラハム子さんが不倫をテーマにした作品を描くことになったきっかけは、担当者からの提案だった。「『不倫漫画は人気があるので描いてみませんか?』と。どうやら不倫漫画は今の世に需要があるそうなんです。私としては、最初はちょっと悩みました。でも、チャレンジしてみよう!と描くことにしました」と振り返る。

さまざまな体験を組み合わせて描いた「公認不倫」

本作はセミフィクションとして、実際の体験談をもとに構成されている。ただし、取材開始時点ですでに「公認不倫」というテーマは決まっていたという。

「担当さんに『公認不倫でお願いします』と、決まっている状態でのスタートでした。なので、最初から公認の方を探して、取材させていただきました。でも、公認ではない方からもお話を伺わせていただきました。時には友人やママ友の飲み会でも、不倫ネタをそれとなく聞いてみたり(笑)」

特定の1人の体験をそのまま描いたわけではなく、さまざまな人から聞いた経験を組み合わせて物語を作り上げた。取材を通して、不倫に対する見方も変わったという。「取材前は不倫は一部の人がやっているだけの、自分とは縁遠いものだと思っていました。でも、取材をしていくうちに、実はどこにでもありふれているんだと感じました」

“シタ側”の心理を描く

本作で特徴的なのは、不倫された側ではなく、不倫をした妻の心情を中心に描いていることだ。罪悪感を抱えながらも、店長と会うことで忘れていたときめきや充実感を取り戻していくかな。その揺れ動く感情を丁寧に追っている。

「こだわったのは主人公(妻・シタ側)の心理描写です。不倫漫画って『シタ夫とサレ妻』『サレた側の心情に寄り添ったストーリー』が圧倒的に多いんですよね。なら、私は『妻がシタ側で、シタ側に寄り添ったストーリーにしよう!』と思い、描き始めました」。不倫を肯定するのではなく、これまで描かれることの多かった「された側」とは異なる立場から、その複雑な感情を見つめることが本作の大きな特徴となっている。

ギャグからシリアスまで幅広く挑戦

グラハム子さんは、これまで自身の体験をベースにした「親に整形させられた私が母になる」や、ギャグ漫画「美淑女戦隊オバサンジャー」など、さまざまなジャンルの作品を手掛けてきた。「これだけ読んでくれた方にはちょっと暗いというか、真面目なイメージを持たれがちなんですが、その前は『美淑女戦隊オバサンジャー』というギャグ漫画も描いています」

さらに、当時は「タワマンに住んで後悔してる」という新作の発売も控えていた。「タワマンに住む人々の虚栄と内情の物語」を描いた作品で、そのほかにも子育て系など幅広いジャンルに挑戦しているという。「これからも、いろいろな作品を描いていきたいなと思っています」

家族を大切にしたい気持ちと、誰かに必要とされたい気持ち。その間で揺れるかなの選択を描く「夫の公認なら不倫していいですか?」。単純に善悪だけでは割り切れない妻側の心理に踏み込んだ物語を、ぜひ本編で確かめてほしい。

■取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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