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「登園しぶり」を乗り越えた息子のひと言に感激! 成長していく我が子への愛情が詰まった子育てコミックエッセイ第2弾【書評】

  • 2026.8.23

【漫画】本編を読む

子育ては大変だが、我が子の成長を目の当たりにすると、疲れや悩みなどが吹っ飛んでいく瞬間がある。『だれかのやさしさに、今日も救われてます るしこの子育て日記2』(るしこ/KADOKAWA)は、そんな子育て中に経験したあれこれを綴った、SNSに投稿され話題となった漫画を書籍化した第2弾である。

著者・るしこ氏は、息子・ジュニアくんとの日々を必死に過ごす母親だ。本作は、前作『ちっちゃなやさしさに、今日も救われてます るしこの子育て日記』の「日常で出会える周囲の温かさ」を描いた魅力はそのままに、そこから少し大きくなったジュニアくんの無邪気で愛おしい言動や、家族のほっこりする出来事がたっぷりと描かれている。るしこ氏が絵を描きケガをした膝に貼ってあげた絆創膏との別れを惜しんだり、母の日に描いてきてくれた絵がなぜかトマトだったりと、どの話も微笑ましく、ほっこりして頬がゆるんでしまう。

なかでも印象的なのは、幼稚園に通い始めたころのエピソードだ。登園を嫌がるジュニアくんに対し、自身も幼稚園に楽しく通えなかった経験を持つるしこ氏は、どうやったらジュニアくんが安心して通えるのかあれこれと工夫を重ねていく。そしてその努力が実を結び、楽しく通えるようになったある日の夜、ジュニアくんが放った「よーちえんがたのしいだった!!」というひと言には、思わず目頭が熱くなってしまった。

一方、産後は楽しいことばかりではなく、睡眠不足と孤独に心が削られていく時期があったことも描かれる。そんな日々を救ってくれたのが、会って話せる友人や支援センター、そして街で出会う見知らぬ誰かの優しさだった。子連れで外出する不安が少しずつ和らいでいき、外の世界とのつながりを取り戻していく感覚は、暗闇の中で育児に向き合ってきたるしこ氏にとって、大きな救いとなる。

ジュニアくんのまぶしい笑顔と、るしこ親子を取り巻く世界の優しさが本作にもギュッと詰まっている。「そばには味方がたくさんいる」ということを、今まさに育児中の人へ伝えながら、子どもの愛らしさ、存在の尊さを再認識させてくれるだろう。

文=坪谷佳保

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