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3000円以下で手に入る! 巨匠デザイナーによる名作日用品集

  • 2026.8.21
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優れたデザインは、高価で、限られた人にしか手にできないものだと思っていないだろうか。しかし、この世で人の手を介してつくられたプロダクトに、デザインされていないものはない。例えば3,000円でおつりがくるプロダクトにも、デザイナーが使い手のことを考え抜いたディテールが詰まっている。ここでは、世界的に知られる巨匠デザイナーたちが手掛けた、身近な名作日用品を紹介する。

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「Martian」の“ユニトレイ”/渡辺力

1911年東京に生まれ、戦後日本のモダンデザインの礎を築いた渡辺力。「デザインは一部の特別な人のためのものではなく、広く一般の人々の生活を豊かにするためのもの」と考えていた彼の哲学が反映されたプロダクトが、“ユニトレイ”だ。

一見するとシンプルな金属のトレーだが、緩やかなカーブを描く四隅の立ち上がりや滑らかな手触りなど、細部まで考え抜かれている。デスクの上で小物や鍵を置くオーガナイザーとして、あるいは店舗でのキャッシュトレイとして、さまざまな場所で使われているロングセラーアイテムだ。艶消し仕上げとミラー仕上げの2種があり、それぞれ3サイズ展開。

“ユニトレイ” Sサイズ ¥1,320 Mサイズ¥1,540 Lサイズ¥1,870/すべてメトロクス

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「アレッシ」の“Sleek ジャースプーン”/カスティリオーニ

イタリアデザイン界の巨匠として数々の名作を世に送り出したアキッレ・カスティリオーニ。日常の些細な観察からアイデアを生み出す彼が手掛けたのが、“スリーク ジャースプーン”。ユニークな非対称のスプーンのフォルムは、ジャムやペーストなど瓶詰めの食材を無駄なくすくえるように計算されて生まれたもの。瓶の底や側面にぴったりと沿う平らな縁と絶妙なカーブ。毎日の小さな作業をデザインの力で豊かにしてくれるプロダクトだ。

“スリーク ジャースプーン” ¥2,750/アレッシ ジャパン

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「SIWA」の“ペンケーススリム”/深澤直人

世界中の名だたるブランドと協働し、数々のプロダクトを生み出しているデザイナー、深澤直人。「SIWA」は、彼が和紙の産地で知られる山梨県市川大門にある老舗メーカー大直と共に手掛けたブランドだ。大直が開発した新素材ナオロンを用い、和紙特有の繊細な質感と、水に強く破れにくい特性を兼ね備えた革新的なプロダクトを展開している。“ペンケース スリム”は、お気に入りのペン数本を収めるためのミニマルなフォルムと、約9グラムという驚異的な軽さが魅力。使い込むほどにくしゃっと手に馴染み、シワが増えていく過程もデザインの一部となっている。

“ペンケース スリム”¥2,200/大直

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「ヘイ」の“MIZ WATER BOTTLE”/深澤直人

同じく深澤直人がデンマークのデザインブランド「HAY(ヘイ)」から発表した“ミズ ウォーターボトル”。「水を入れる容器」というウォーターボトル本来の役割を追求したアイテムだ。クリアで透明感のある再生PET素材を採用し、中に入れた水の揺らめきや透明度そのものをデザインの一部として際立たせている。直径が約7㎝と細く、バッグの中で邪魔にならないのもポイント。既存素材のアップデート、またサイズ展開を増やして9月15日より発売予定。

“ミズ ウォーターボトル” 0.54L ¥2,640/HAY(ヘイ)

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「キントー」の“UNITEA ワンタッチティーポット”/柴田文江

温かみのある繊細なフォルムと機能性を両立させるプロダクトで人気の、柴田文江。彼女が手がけたキントーの“UNITEA ワンタッチティーポット”は、シリーズとして20周年を迎え、今も愛され続けるロングセラー。お茶を淹れるという日常の何気ない所作を美しく洗練させたこのポットの最大の特徴は、ステンレス製のフタとストレーナー(茶こし)が一体化した構造。パーツを減らすことでノイズがなくなり、茶葉がゆったりと広がる様子を全方位から楽しめる。さらに、パーツが少ないので手入れが簡単という利点も。ガラスの柔らかな曲線とステンレスの硬質な質感が調和したシンプルな見た目が、紅茶や日本茶など、あらゆるティータイムに活躍してくれる。

“UNITEA ワンタッチティーポット” ¥2,640/KINTO

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「オムロン」の電子体温計 “けんおんくん”/柴田文江

体調が悪いときや不安なときに使う道具だからこそ、優しく体に馴染むデザインを——そんな柴田文江の思想が形になったオムロンの電子体温計“けんおんくん(MC-681)”。この体温計は、丸みを帯びた柔らかなフォルムが特徴。脇に挟んだ際に滑りにくく、フィット感の高い形状は、柴田が大切にする「使う人の身体性に寄り添うデザイン」という思想を象徴している。視認性の高い、大きくてシンプルな液晶画面を備え、子どもから大人まで使うアイテムだからこそ、誰にとってもわかりやすく親しみやすいデザインが秀逸。グッドデザイン賞をはじめ数々の賞を獲得しているのも納得だ。

“電子体温計 MC-681 けんおんくん(予測式)” ¥2,750/オムロン ヘルスケア

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「参天製薬」の“Sante Beautéye”/吉岡徳仁

まるで香水瓶を思わせる、重厚感のあるクリスタルのような美しいボトルデザイン。参天製薬の“サンテ ボーティエ”は、光や風といった自然の要素を多彩なマテリアルを使って表現し、世界から注目を集めるデザイナー、吉岡徳仁によるもの。光を複雑に反射する立体的なカッティングなど、細部まで妥協のないディテールが感じられる。ラグジュアリーな高揚感を日常に与えてくれるプロダクトだ。

“サンテ ボーティエ” ¥1,650/参天製薬

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「ヤナギデザイン」の“清酒グラス”/柳宗理

日本のプロダクトデザインを牽引した巨匠、柳宗理が1970年代にデザインした「清酒グラス」は、当時、日本酒造組合中央会から日本酒のノベルティとして依頼され制作されたもの。その形を日本酒用の盃を思わせるものにするまで、約2年が費やされたという。安定感のあるどっしりとしたステムと、膨らみを持たせたグラスの形状は、日本酒の香りを包み込みながら、倒れにくい実用性も兼ね備えている。後に、熱燗用に小さいサイズもデザインされた。

“清酒グラス” ¥737/designshop

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白山陶器の“G型しょうゆさし”/森正洋

1958年の発表から半世紀以上愛され続けるロングセラー、森正洋がデザインした“G型しょうゆさし”。当時の食卓の変化に目を向けたデザインと、土瓶など「袋もの」を得意とする波佐見の生産背景から生まれた。生活者にとっての使いやすさだけでなく、生産効率にも考慮された暮らしと生産の双方を考えたプロダクトで、握りやすい絶妙なくびれや液だれしにくい注ぎ口など、日々の使いやすさを考えた工夫が詰まっている。用の美を感じさせる佇まいは、現代の食卓にも美しく馴染む。

“G型しょうゆさし” ¥1,980/白山陶器

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「台湾ガラス」の“Heat-resistant Glass Cup”/深澤直人

深澤直人が台湾のガラスメーカー「TG(台湾ガラス)」とのコラボレーションで生まれた「Heat-resistant Glass Cup(耐熱ガラスカップ)」。極限まで薄く仕上げられた口元のリムと、底に向かって描かれる滑らかな曲線は、口当たりがよく持ちやすい。耐熱ガラス素材を採用しているため、冷たい飲み物はもちろん、熱いお茶やコーヒーまで幅広く対応する。シンプルなデザインだからこそ、日常のシーンを豊かで心地よい時間へと変えてくれるプロダクトだ。

“Heat-resistant Glass Cup” 230ml ¥2,750/台湾ガラス

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「ミヨシ石鹸」の “MIYOSHI PRIMAL SOAP”/柴田文江

1921年創業。東京・墨田区で、無添加にこだわり、水とせっけん素地だけを使った純粋なせっけんをつくり続けるミヨシ石鹸。その中でも、素材と使い心地を極めたシリーズが、ミヨシプライマルソープだ。インテリアに馴染む洗練されたボトルデザインは、柴田文江が担当。生活感が出やすく、雑然としがちな水回りの風景を変えるために作られた有機的なフォルムが目を引く。プッシュ部分がフラットなので、リフィルを詰め替える際に自立させやすいという、日常の小さなストレスを解決してくれるデザインになっている。

左から
“MIYOSHI PRIMAL SOAP FACE” 200ml ¥2,200
“MIYOSHI PRIMAL SOAP HAND” 340ml ¥1,870
“MIYOSHI PRIMAL SOAP BODY” 450ml ¥2,200/ミヨシ石鹸

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