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8回目で初めて断られた私が、帰りに受け取った登録書類

  • 2026.8.21
ハウコレ

「大丈夫だよ」という返事を、私は何度頼んでもよいという意味に変えていました。家で仕事をしているなら、子どもが1人増えても負担は少ない。そう決めつけたまま、8回目も同じ依頼を送りました。

息子のリュックへ水筒を入れながら、私はその日の預け先をまだ決めていませんでした。

近所に頼れる人がいた

夫は夏の間に出張が続き、実家へ息子を預けるには電車を乗り継ぐ必要がありました。パート先の休みも取れず、学童の申し込みにも間に合いませんでした。

同じクラスの子の母親が近所に住み、家で仕事をしていると聞き、頼れるかもしれないと考えました。初めてお願いした日はメッセージを送り、返事を待たずに息子を連れて家を訪ねました。

「少しだけ、お願いできない?」

相手は息子を家へ上げてくれました。迎えに行くと、息子は宿題が終わったと話しました。私は助かったと伝えながら、次も頼めると考えていました。

承諾を都合よく受け取った

次の日も預かってほしいと頼みました。3回目からは事情を書くこともやめ、「明日も、少しだけいい?」と送るだけになりました。

返ってくるのは、いつも「大丈夫だよ」という承諾です。相手の予定を聞かず、断らないのだから都合が空いているのだと受け取りました。

家で仕事をするなら、子どもが1人増えても手間は変わらないとも考えていました。最初は持たせていたおやつも途中から用意しなくなり、頼み方から遠慮が消えていきました。

迎えに行った際、私は玄関で言いました。

「お仕事、家でできるんだもんね。うらやましい」

相手が仕事中だと分かっていたのに、その作業を中断させているとは考えませんでした。

断られても謝れなかった私

8回目も、いつもと同じように頼みました。ところが、返ってきたのは承諾ではありませんでした。

「今年の夏は、うちの家族のために時間を使いたいの」

私は2度読み、すぐに「え、急にどうしたの?」と返しました。

やり取りをさかのぼると、この夏に頼んだのは8回でした。そのうち7回、相手は引き受けています。相手が依頼を断ったことも、予定があると伝えたこともありません。それを理由に、負担がないと決めつけていました。

謝罪のメッセージを書きましたが、読み返して削りました。厚意を都合よく利用したと認めるのが恥ずかしく、何も送らないほうを選びました。

そして...

数日後、公園の水飲み場で顔を合わせました。息子は友達を見つけると手を振り、滑り台へ走っていきました。

「この前はごめん」

用意していた説明は出さず、それだけ伝えました。謝ったからといって、7回預けた負担が消えるわけではありません。

その足で市の一時預かりについて相談し、登録用の書類を受け取りました。パート先にも、夏休みの間だけ勤務時間を調整できないかと伝えました。

自宅に戻ると、登録書類の空欄を埋めました。まだ夏休みの預け先がすべて決まったわけではありません。それでも、相手が断らないことを予定の一部にするのはやめました。

(30代女性・パート勤務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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