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リゾート地・沖縄の“別の顔”を望む!基地を一望する全国でも唯一無二の展望スポットは大迫力だった!!【無料展望室シリーズvol.18】

  • 2026.8.20

夏休みの沖縄旅といえば、青い海や白い砂浜、南国グルメを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし沖縄には、リゾートの顔とは異なる、もうひとつの風景がある。

沖縄県内には在日米軍専用施設の大部分が集中しており、本島中部では基地が日常の風景の一部になっている地域も少なくない。なかでも沖縄県中頭郡嘉手納町(かでなちょう)は、町域の約82%を極東最大級の米軍基地「嘉手納飛行場」が占める町として知られている。地図で見ると、その規模の大きさを目の当たりにし、驚く人も多いはずだ。町を歩けば、フェンスの向こうに広がる広大な敷地や空を横切る航空機の姿を目にすることもある。その風景は観光地としての沖縄ではなく、沖縄の日常である。そんな嘉手納町の日常を、より間近に、よりダイレクトに体感できるのが「道の駅かでな」の展望所だ。

米軍基地に隣接して建つ道の駅だ 画像提供:道の駅かでな
米軍基地に隣接して建つ道の駅だ 画像提供:道の駅かでな

基地を間近に感じる、全国でも唯一無二の展望スポット

「道の駅かでな」の4階にある展望所は、“基地を一望できる唯一の道の駅”として知られるスポット。2022年のリニューアルでは、展望スペースが基地側へせり出す構造となり、これまで以上に滑走路が間近に感じられる空間へと進化した。これまで本連載の「展望室シリーズ」では、高層ビルやタワーから街並みを見下ろす施設を紹介することが多かったが、今回は少し異色である。目の前に広がるのは都会のビルの夜景でも街並みでも海原でもなく、巨大な滑走路と広大な基地の風景なのである。

展望スペースが基地側へと伸び、せり出す構造となっている 画像提供:道の駅かでな
展望スペースが基地側へと伸び、せり出す構造となっている 画像提供:道の駅かでな

しかも今回は屋外型。振動する空気や大迫力の音、空の広さまで含めて体感できるのが特徴だ。屋根付きなので、真夏の強い日差しや突然のスコールを気にせずに楽しめるのもうれしいポイントであろう。タイミングが合えば航空機が飛び立っていく姿を見上げることも!離陸の瞬間には、その場にいる人たちの会話が思わず止まるほどの迫力に包まれる。

今回、米軍基地に隣接する日本で唯一の道の駅である「道の駅かでな」の副駅長・伊良波さんに話を聞くことができた。

沖縄の空気を肌で感じながらも屋根がついているので安心だ 画像提供:道の駅かでな
沖縄の空気を肌で感じながらも屋根がついているので安心だ 画像提供:道の駅かでな

――展望スペースが基地側へせり出す構造が迫力ありますね。「道の駅かでな」は“基地が一望できる唯一の道の駅”として知られていますが、訪れた人はどんな反応をされることが多いですか?

やはり地上からは見られない壮大な基地を見て、驚かれる方が多いです。

――展望所から見える景色の中で、スタッフおすすめの「ここは絶対見てほしい」と思うポイントを教えてください。

広大な基地と、2本の滑走路をぜひ見てほしいです。滑走路は約3.7キロにもわたります。その向こうには、きれいな海が広がっているのがご覧いただけます。

――来場者が「想像以上だった!」と驚かれる瞬間はありますか?

やはり、軍用機の音ですね!また、基地と生活スペースとの距離の近さにも驚かれます。

【写真】現在の騒音数がわかる電子パネルも設置 画像提供:道の駅かでな
【写真】現在の騒音数がわかる電子パネルも設置 画像提供:道の駅かでな

――「このタイミングで行けたらラッキー!」というベストな時間帯や運がよければ見られる景色はありますか?

運がよければ、戦闘機などの離陸の瞬間や飛行を見ることができます。ベストな時間帯は、夜でしょうか?夜の飛行場の景色もとてもきれいなんですよ。

――展望所は夜22時まで開いているんですよね。夜の時間帯の見どころは?

ライトアップされた滑走路です!とてもきれいなので一度見ていただきたいです。

――飛行機の離着陸を見るにはどの時間帯に訪れるといいでしょうか?

離着陸の時間は、軍情報のため一切公表されておりません。いつ飛行機が飛ぶのかはわからず、トップシークレットとなっております。飛行機は毎日飛ぶとも限らないため、離着陸が見られるかは運次第となります。しかし、飛ぶ姿は見られなくても、常駐している機体はもしかしたら見ることができるかもしれません。

航空機の離着陸に立ち会えたらラッキーだ 画像提供:道の駅かでな
航空機の離着陸に立ち会えたらラッキーだ 画像提供:道の駅かでな

――基地を抱える町の現実や、嘉手納町の文化・歴史も学べる展示室が1つ下の階にありましたが、なかでも「ぜひ見てほしい展示」を教えてください。

町の82%が基地という、嘉手納町の地理や現状をご覧いただき、知っていただけるとうれしいです。

――絶景を眺め、この地が歩んできた歴史を知り…そろそろお腹がすいてきました!こちらの道の駅はおいしいグルメが勢ぞろいすることでも有名なんですよね。

はい。ハンバーガーで有名な、創業50周年の老舗 「ロータリードライブイン」さんや、全国道の駅グルメを競う大会で優勝した 「紅芋マラサダ」の「HUNGRY ANGRY」さんをはじめ、沖縄そばやタコライスのお店、サーターアンダギーなどの沖縄のうまいものもそろっていますので、ぜひ沖縄の味を食べていってください。

――それは楽しみです!「道の駅かでな」ならではのお土産も教えていただけますか?

米軍基地にちなんださまざまなグッズを取り扱っておりますので、ぜひお土産物屋さんに立ち寄ってみてください。あとは、農産物直売所のお隣に、世界で唯一の嘉手納のキャラクター「野國いもっち」のクレーンゲームがあります。よかったらチャレンジしてみてくださいね。

「野國いもっち」のクレーンゲームでお土産をゲット! 画像提供:道の駅かでな
「野國いもっち」のクレーンゲームでお土産をゲット! 画像提供:道の駅かでな

沖縄の“日常”を知ることで、目に映る景色が異なって見えてくる

「道の駅かでな」の魅力は、迫力ある景色だけでは終わらない。ひとつ下の階にある学習展示室では、「ぼくの町には基地がある」をテーマに、嘉手納町の歴史や基地とともに歩んできた地域の姿を紹介している。学習展示室を訪れると、展望所で見た景色が、また少し違って見えてくるかもしれない。

さらに1階には、道の駅らしく沖縄そばやバーガー、スイーツなど気軽に立ち寄れるグルメスポットも並ぶ。景色を楽しみ、おなかを満たし、沖縄という土地について少し知る――。道の駅といえば、人気の寄り道スポットであるが、「道の駅かでな」は、ただ立ち寄るだけではもったいない、“寄り道こそが目的になる道の駅”だった。

取材・文=大庭かおり

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