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結婚して7年。夫に誕生日を忘れられ不安を持った39歳専業主婦が「女としての自分」を探しはじめる物語『女はいつまで女ですか? 莉子の結論』【書評】

  • 2026.8.19

【漫画】本編を読む

子どもが生まれると毎日は驚くほど忙しくなる。家事と育児に追われて自分のことはつい後回しに。そして気が付くと前ほど服やメイクに気を使わなくなっていた。『女はいつまで女ですか? 莉子の結論』(上野りゅうじん/KADOKAWA)は、そんな自分は夫から女としてどう見られているのかと不安を抱いた主婦の姿を描いたコミックエッセイだ。

主人公の莉子は結婚7年目で39歳の専業主婦。夫と4歳の子どもの3人で暮らし、当然ながら日々の時間の大半を家族のために使っている。夫婦でゆっくり話す時間は減り、ついには夫に誕生日を忘れられてしまう。決して大きな喧嘩があるわけではなく、夫が冷たいわけでもない。だが自分が「空気みたいな存在」になってしまった感覚が、莉子の心を苦しめていく。

作中では、莉子が「女として見られたい」という気持ちに戸惑いながらも、自分の中の「女」を探していく姿が描かれる。若い頃のようにチヤホヤされたいわけではないが、誰にも異性として意識されず、「母親」と「妻」としてだけ扱われることに寂しさを感じたからだ。その感情は決してわがままなどではなく、言葉にできずにいる人は多いのではないだろうか。「自分を自分として扱ってほしい」という普遍的な願いなのだ。

そう思った莉子は、おしゃれしてみたり外の世界に目を向けてみたりと「女としての自分」を取り戻そうとするのだが、夫からは欲しい反応がもらえないなど、その試みはいつも中途半端に終わる。一歩踏み出しては引っ込んでまた悩むのだ。莉子は果たして理想とする自分の姿を手に入れることができるのか。

日常でふと感じた寂しさや、言葉にできない不満が積み重なっていく莉子に共感する人は多いのではないだろうか。特に結婚している人、年齢を重ねることに不安を感じている人に刺さる作品だ。

文=つぼ子

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