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「あそこって、座る場所だった?」最前列のわずかな隙間に入り込んだ家族。近くにいた私が感じた本音とは

  • 2026.8.18
「あそこって、座る場所だった?」最前列のわずかな隙間に入り込んだ家族。近くにいた私が感じた本音とは

戻ってくると、最前列に知らない家族がいた

子どもたちが楽しみにしていた、遊園地のヒーローショーを見に行った日のことです。

会場には観覧スペースが設けられていて、前方にはレジャーシートを敷いて座れる場所がありました。

私たちは早めに会場へ向かい、案内された範囲の中にシートを広げます。

運よく取れたのは最前列でした。

「ここならよく見えるね」

子どもたちも大喜びです。開演まではまだ時間があったため、妻と交代で近くのアトラクションを見に行きながら過ごし、開演が近づいたころには家族全員で席へ戻りました。

ところが、自分たちのシートが見えてきたところで、私は足を止めました。

隣の家族のシートとの間にあった、ほんのわずかな空間。そこに、見覚えのない家族が座っていたのです。

大人二人と小さな子どもで、体を寄せ合うようにして座っています。

「あそこって、座る場所だった?」

妻が小声で聞いてきました。

もちろん、一家族が新しくシートを広げられるほどの場所ではありません。もともとは、隣同士のシートが重ならないように空いていただけの隙間でした。

理由は分かっても、入り方には驚いた

おそらく、その家族も子どもに少しでも近くでショーを見せたかったのでしょう。

人気のショーだったため、開演直前には後ろの観覧スペースまで多くの人で埋まっていました。

前方にわずかな空間が見えれば、「ここなら座れるかもしれない」と思ったのかもしれません。

ただ、その場所は明らかに狭く、隣のシートにはみ出さないよう、大人が肩をすぼめるほどでした。

私たちだけでなく、近くに座っていた人たちも気づいたようです。何度かその家族のほうを見る人もいました。

「パパ、あの人たち狭そうだね」

子どもに言われ、私は返事に迷いました。

注意することも考えましたが、ショーはもう始まりそうです。

子どもたちが何日も楽しみにしていた時間の直前に、言い合いになるのも避けたいと思いました。

「もう始まるから、前を見ようか」

そう言って、子どもを座らせました。

最後まで、その場所を離れなかった

やがて音楽が流れ、ショーが始まりました。

前に座った家族は、そのまま最後まで動きませんでした。

狭い場所で何度も座り直していましたが、後ろへ移る様子はありません。

周囲も次第にショーへ集中し、そのまま約束の時間は過ぎていきました。

終演後、その家族は何事もなかったように立ち上がり、人混みの中へ消えていきました。

大きなトラブルになったわけではありません。それでも、「子どもに近くで見せたい」という気持ちは同じだったからこそ、ほんの少し周囲への配慮があればよかったのにと思います。

楽しかったショーの記憶と一緒に、最前列のわずかな隙間に一家で座っていたあの光景も、今でも妙に印象に残っています。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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