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息詰まったら、詩が持つ言葉の余白で深呼吸を。東中野〈詩をはじめる本屋 蒼枯〉を訪問

  • 2026.8.18

あらゆる人に向けて詩と出会うきっかけを開く書店、〈詩をはじめる本屋 蒼枯〉が今年4月に東中野にオープンした。

photo: Kazufumi Shimoyashiki / text: BRUTUS

息詰まったら、詩が持つ言葉の余白で深呼吸を。東中野〈詩をはじめる本屋 蒼枯〉を訪問
BRUTUS

雑居ビルの一室にひっそりと広がる、古道具の什器(じゅうき)が馴染む落ち着いた空間。今年4月に東中野にオープンした〈詩をはじめる本屋 蒼枯〉は店名のごとく、あらゆる人に向けて詩と出会うきっかけを開く書店だ。

店主であり詩人の青海賢さんは、自動車メーカーの営業を経て、西荻窪〈古書音羽館〉で約3年半の修業を積み、その後独立して〈蒼枯〉を始めた。開業に向けての準備で多忙だった頃、一編の詩に心を救われた自身の原体験が店作りの軸にある。

「小説を読む余裕がなかった時、先輩から“詩なら短い時間で読めるよ”と教わったんです。一編の詩を読み、折に触れてその言葉を思い出す豊かさを知りました。行を重ねた先に何かが見える詩の自由さに惹かれ、自分でも書くようになったんです」

詩と他ジャンルの本が交差する平置き
詩の歴史を辿れる棚。歴史的な詩人の名が入った背表紙が並ぶ。
詩の歴史を辿れる棚
詩と他ジャンルの本が交差する平置き。取材時は、詩と写真。

店内には、新刊と古本が分け隔てなく同居する。背表紙で詩の歴史を辿れる系譜棚や展示スペースなど、詩の間口を広げながら感覚的に楽しめる工夫も満載だ。

「詩を“はじめる”と掲げているのは、能動的な体験をしてほしいから。今までとは違う視点を持ったり、今日ここに来た思いを平易な言葉で書き出してみたり。そんな新鮮な発見の場になればと思っています」

人が集まる場が好きな青海さん
人が集まる場が好きな青海さんはほぼ毎週イベントを開催。多くの人がここに集まる。

金曜の夜にはお酒を片手に語り合えるバータイムも。日常の言葉に疲れたら、自分だけの新しい言葉と出会い直すこの空間へ、ふらりと足を運んでみてほしい。


Information

詩をはじめる本屋 蒼枯

「蒼枯」の意味は、古めかしく深い趣があるさま。
住所:東京都中野区東中野1-56-5 ホシノビル2F
営:13時~20時(金~22時、土・日12時~)
休:月曜休
Instagram:@soukobooks

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