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オープンキッチンの醍醐味。ライブ感に胸躍る、福岡〈Yorgo〉

  • 2026.8.14

福岡の酒場はやっぱり熱い。なにより店主が楽しんでいるし、居合わせる客は地元民もツーリストも、いつしかその空気に当てられて楽しくなってくる──そんな熱気が漂う酒場を求めて、赤坂〈Yorgo〉へ。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Michiko Watanabe

赤坂〈Yorgo〉店内 調理場
BRUTUS

これは禁酒法時代のスピークイージーか⁉「ギョウザのラスベガス」とある店の暖簾をくぐり、中へ。さらに餃子を頬張る人たちの間をすり抜けて奥へ進むと、ワインビストロ〈ヨルゴ〉の扉が現れる。

キッチンを囲むように設(しつら)えられた大きな変形コの字カウンター。何ひとつ隠すところなし。大勢のスタッフが、客の眼前、ものすごい熱で次々と料理を仕上げていく。店全体を大きなエネルギーが包み込む。

実は、手前の餃子屋はこの〈ヨルゴ〉の2号店。手前ではアラミニッツで作られた餃子とビールで一杯。一転、奥に移って、メインの牛ヒレ肉のレアカツと赤ワインを、もあり。客は席があれば行き来できる。2つのキッチンをつなぐスペースには、双方共用の洗い場がある。ナチュラルワインがずらりと並ぶセラーもここに。よくできた造りだ。

赤坂〈ギョウザのラスベガス〉入口
通りから見て、これを入口と誰が思おうか。この暖簾をくぐった奥の奥が〈ヨルゴ〉だ。
赤坂〈Yorgo〉入口
〈ラスベガス〉と〈ヨルゴ〉をつなぐスペース。右手には小さいサインとドアがある。

神奈川生まれの店主・川瀬一馬さんは、東京を経てフランスへ。帰国後、和食も学んで妻の実家のある福岡へ。豊かな食材は料理人をシアワセにする。ジャンルに縛られず、旬の食材も取り入れながら、総力を挙げて自分なりの料理を展開する。

赤坂〈Yorgo〉あおさと自家製カラスミのオムレツ、イカと晩白柚、菜の花のマリネ
手前/手技が光る、あおさと自家製カラスミのオムレツ1,670円。奥/イカと晩白柚(ばんぺいゆ)、菜の花のマリネ1,450円。フランス中心に、珍しい日本ワインも実はセラーにあり。相談してみよう。

オープンからの十数年で人も育ち、たくさんの卒業生を送り出した。子供が小さくて夜は働けない女性スタッフには昼間に〈ヒルゴ〉と名づけて店を任せるなど、働き方もより自然に多彩に。こちらはマダムの奈緒美さんが仕切りつつ応援する。しゃれているけど気取らない賑やかな空間は、劇場型酒場と呼びたい。

赤坂〈Yorgo〉店内 調理場
料理人が何ヵ所かに分かれ、客席に向かって調理するスタイル。初めての客は迫力に圧倒されるかも。サービスも直接キッチンから。

Information

Yorgo

住所:福岡県福岡市中央区大名1-2-15
TEL:092-725-8277
営:17時〜22時LO(土16時〜)
休:不定休
要予約

メインの牛ホホ肉の赤ワイン煮込み3,320円はじめ、パスタ、デザートまで大充実。グラスワイン850円〜、ノンアルも◎。

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