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「もしかしたら女怪盗かもしれない」メイキャッパーUDAが表現する俳優・菊池凛子の多面的な魅力

  • 2026.8.14

[IN THE BACK] vol.9
Starring Rinko Kikuchi
FLY AWAY TOWARDS FREEDOM
 
ふとした瞬間の表情や仕草に宿る、その人自身の奥にある“何か”を引き出す、メイキャッパーUDAさんが手がける不定期連載。今回は日本のみならず海外でも活躍する菊地凛子さんが登場。俳優として、母として、ひとりの人間として、多様な顔を持つ彼女が体現する自由な女性像とは。

ネックレス 上〈クラッシュ ドゥ カルティエ〉[YG]¥4,567,200、同 イヤリング[PG]¥1,570,800、ネックレス 下〈トリニティ〉[WG×YG×PG×DIA]¥1,650,000、同 リング[WG×YG×PG×DIA]¥4,989,600、同 右手に持ったネックレス[WG×YG×PG]¥11,484,000(全てカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)

ジャケット¥513,700、キャミソール¥292,600、デニム¥330,000、ベルト¥124,300、ネックレス¥135,300(全てクロエ/クロエ カスタマーリレーションズ)、右手のリング〈クラッシュ ドゥ カルティエ〉[PG×オニキス]¥913,000、同 左手のリング[PG×ピンクカルセドニー]¥1,056,000(共にカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)

ドレス※参考商品(トム フォード/トム フォード ジャパン)、ネックレス ¥682,000〜¥704,000、バングル¥478,500、リング¥220,000(全てナチュラルインスティンクト/ドーバー ストリート マーケット ギンザ)

ジャケット¥740,300、シャツ¥408,100、シューズ[ヒール11㎝]¥522,500(全てサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)、ブレスレット〈トリニティ〉[WG×YG×PG×DIA×ブラックラッカー] ¥11,286,000、リング 上〈クラッシュ ドゥ カルティエ〉[PG×ピンクカルセドニー]¥1,056,000、同 リング 下[PG×オニキス]¥913,000(全てカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)、その他スタイリスト私物

ドレス¥668,800(アライア/リシュモン ジャパン合同会社 アライア)

ジャケット¥815,100、シャツ¥446,600(共にサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)、ネックレス〈トリニティ〉[WG×YG×PG] ¥11,484,000、同 イヤリング[WG×YG×PG×DIA]¥1,544,400 ※左右セット価格(共にカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)

カーディガン¥220,000、パンツ¥231,000、ストール¥148,500(全てフェラガモ/フェラガモ・ジャパン)、ピアス¥64,900(ナチュラルインスティンクト/ドーバー ストリート マーケット ギンザ)

コート¥137,500、ボディースーツ¥59,400(共にフェティコ)、グローブ¥35,200(イレニサ/全てザ ウォール ショールーム)、ネックレス¥792,000〜¥825,000(ナチュラルインスティンクト/ドーバー ストリート マーケット ギンザ)、その他スタイリスト私物

BEHIND THE SCENES

ドレス¥1,815,000(ヴァレンティノ/ヴァレンティノ インフォメーションデスク)、シューズ[ヒール10㎝]¥181,500(ヴァレンティノ ガラヴァーニ/ヴァレンティノ インフォメーションデスク)、ネックレス 上〈クラッシュ ドゥ カルティエ〉[YG]¥4,567,200、同 イヤリング[PG]¥1,570,800、同 ブレスレット[YG]¥1,702,800、ネックレス 下〈トリニティ〉[WG×YG×PG×DIA ]¥1,650,000、同 リング[WG×YG×PG×DIA]¥4,989,600、同 右手に持ったネックレス[WG×YG×PG]¥11,484,000(全てカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)、その他スタイリスト私物

赤が導く、自由な女性像。

今回の撮影でUDAさんが見つめていたのは、菊地凛子さんの中にあるいくつもの女性像。俳優であり、母であり、ひとりの女性であり、どこか世の中を挑発するような強さもある。その多面性を撮影の中でどう物語として見せるか。
 
「凛子さんには、どこか一筋縄ではいかない感じがあります。自分の世界を持っていて、簡単には説明できない強さがある。以前からそういう部分をもう一度きちんと表現してみたいと思っていました。打ち合わせで直接話をしてみると、母である日常や、今の年齢だからこそ感じている迷いや乗り越えてきたさまざまな経験も含めて、それが全部今の凛子さんの魅力なんだと思えたんです。
 
そこでイメージしたのが、しっかり自分を持ち、何にも縛られずに今を生きる、ひとりの自立した女性。しかも、もしかしたら誰も知らないところで女怪盗だったりしたらって考えたらなんかすごくワクワクしました」
 
その印象を象徴する色として、大きな役割を持っていたのが赤だった。
 
「ただのファッションストーリーとして見せるのではなく、凛子さん自身の現実とも地続きにしたかったんです。彼女が普段からよくはいているデニムやジャケットが、物語の中で本人の生活の気配として漂うように。そこに真っ赤なリップでパーティを抜け出してきた女怪盗みたいな、とても自由奔放でスリリングな女性も同時に存在している。母であり、ひとりの女性として、自分に正直に生き、人生を自分でしっかり掴んで楽しんでいる姿。それを見た読者にとっても、“自分ももっと自由でいていいんだ”と思えるきっかけになればいいなと思いました」
 
赤いリップをきかせたポートレートに、凛子さんと話す中で見えてきた母である日常や、年齢を重ねた今の迷い、現実の時間が重なっていった。
 
「今回のストーリーは『赤』をキーカラーとしました。赤は、僕の中では強さや色気、意志を感じさせる色。また血の色でもあり、火の色、戦う色でもあるんです。凛子さんにとっても赤いリップはすごく象徴的だと感じていましたし、聞けば普段、食事に行くときにもすっぴんに赤リップを必ずつけるくらいと聞いて、やっぱり繋がるなと思いました」
 
その赤を担ったのが、真っ赤なドレスと、もうひとつがセリーヌの真っ赤なリップ。偶然出合ったというその1本が、今回の女性像に不可欠なキーとして選ばれたものだった。
 
「イメージを考えているときに、偶然セリーヌの真っ赤なリップに出合って一目惚れしました。ゴールドのボディも含めて、時代に左右されないかっこよさや色気の象徴のように見え、どうしても凛子さんにつけてもらいたいと思ったんです」
 
意志を宿す赤、日常と繋がるデニム、物語が動き出すロケーション。今回のファッションストーリーで映し出されたのは、強さも色気も自由さも、ひとつの顔に収めない凛子さんの現在地。その姿は、いくつもの役割を抱えながら生きる女性たちに、自分の中にある夢やときめきを思い出させてくれるはずだ。

Profile_UDA(うだ)/大手化粧品会社にてPRやマーケティング、教育、店頭プロモーションなどさまざまな業務に携わり、その後独立。現在は国内外のエディトリアル、コスメティック、ファッションのキャンペーン広告、ショーなどのメイクアップを担当。2021年に日本の季節にフォーカスした初の著書『kesho:化粧』(NORMAL)を刊行し、話題を集めた。

Profile_菊地凛子(きくち・りんこ)/1981年生まれ。映画『生きたい』(1991年)でスクリーンデビュー。『バベル』(06年)でアカデミー賞助演女優賞をはじめ、多数の賞にノミネート。主な出演作に、映画『ノルウェイの森』『658㎞、陽子の旅』、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、連続テレビ小説「ブギウギ」、舞台『いのこりぐみ』など。主演最新作『Ha-chan, Shake Your Booty!』はサンダンス映画祭で上映された。映画『パシフィック・リム』シリーズほか海外の作品にも出演し、国内外問わず活躍。

direction & make-up: UDA[mekashi project] photograph: ITTETSU MATSUOKA styling: TAKANOHVSKAYA
hair: KOICHI NISHIMURA[VOW-VOW] model: TAMAYO SUZUKI edit: MIYU SUGIMORI

otona MUSE 2026年9月号より

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