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娘の写真を15年間戻さなかった私、玄関で責任を押しつけた言葉

  • 2026.8.14
ハウコレ

帰省した娘は、弟の写真だけが並ぶ棚を見て、「私の写真、1枚もないんだね」と言いました。理由を聞かれても、私は弟の話へ変えます。

帰り際、弟が私の部屋にある写真について話したことで、15年間避けてきた理由を娘へ伝えることになりました。

娘の問いから逃げました

居間の棚を見た娘が、「私の写真、1枚もないんだね」と言いました。責める口調ではありませんでしたが、私は棚へ顔を向けませんでした。

「そういうのは、もういいでしょう」。そう返して弟の就職について話し始めたのは、説明することから逃げたかったからです。

娘の写真を捨てたわけではありません。ただ、大切に残していると話せば、なぜ居間には戻さなかったのかまで説明しなければなりませんでした。

写真を外したまま15年が過ぎました

娘が高校生だった頃、友達を連れてくる前に言われました。「玄関に写真とか飾るの、やめてよ」

年頃の照れだと分かっていました。それでも当時の私は傷つき、その日のうちに玄関にあった姉弟の写真を額から外しました。

弟の写真だけ戻したのは、後になって本人から飾ってほしいと言われたからです。それから成人式や卒業式を迎えるたび、弟の額だけが増えていきました。

娘が戻してと言えば飾ろう。そう考えて、自分から話すことを避けているうちに、15年が過ぎました。

玄関で娘へ返した言葉

娘が帰ろうとしていたとき、弟が「姉ちゃんの写真なら、母さんの部屋にあるよ」と言いました。

私は台所から玄関へ出て、「あんたが、飾らないでって言ったのよ」と娘へ返しました。娘がそう言ったのは事実です。しかし、15年間写真を戻さなかったのは私の判断でした。

娘は高校生だった頃の言葉を思い出し、「玄関に写真とか飾るの、やめてよ」と口にしました。

私は、娘の照れから出た言葉を、意地を張る理由にしていました。写真を外したままにした責任まで、娘に負わせようとしていたのだと思います。

そして...

娘の写真は、私の部屋にあるアルバムへ入れてあります。七五三から結婚式まで並べ直したもので、何度も開いたため角が丸くなり、表紙の色もあせました。

娘から「今度、新しい写真を撮りに行こう」と届き、私は「わかった」と返しました。「ごめんね」まで入力しましたが、送らずに消しました。

新しい写真を額へ入れるだけでは、15年間避けてきた話は終わりません。次に娘が帰ったときは、どの写真を飾るかを聞く前に、写真を戻さなかった自分の意地について話すつもりです。

(60代女性・主婦)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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