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クリエイターの可哀想に!が描く「スパイダーマン」!シリーズへの想い、映画が創作活動にもたらす影響まで語る

  • 2026.8.9

「おぱんちゅうさぎ」「んぽちゃむ」などで知られる、イラストからアニメまで唯一の作品を作り続ける人気クリエイターの可哀想に!。スパイダーマンの大ファンということで、大ヒットで話題沸騰のシリーズ最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の公開に向けた連載企画「スパイダーマン通信」にてファンアートを発表していた。

【写真を見る】可哀想に!がスパイダーマンを描き下ろし!こだわりはビビットな色遣いと構図

本稿では、「スパイダーマン通信」に掲載しきれなかったスパイダーマンへの想いを明かすメールインタビューの完全版をお届け。可哀想に!がクリエイターとして注目するスパイダーマンのポイントなどを深掘りしていこう。

「スパイダーマンは友達のような親しみやすさを感じて魅力的なヒーローだと思いました」

可哀想に!が手掛けるイラストには、可愛らしい作風のなかに、映画にまつわるモチーフや空気感を感じさせるシチュエーションなどが数多く登場する。スパイダーマンの話を伺う前に、まずはご自身の好きな映画のジャンルや映画に感じる魅力、そして映画が作品に与える影響について答えてもらった。

「おぱんちゅうさぎ」「んぽちゃむ」などで知られるクリエイター、可哀想に!が「スパイダーマン」への想いを語る! イラスト/可哀想に!
「おぱんちゅうさぎ」「んぽちゃむ」などで知られるクリエイター、可哀想に!が「スパイダーマン」への想いを語る! イラスト/可哀想に!

「映画の中では、特に洋画のコメディ作品が大好きです!!シュールな笑いや、その奥に社会への風刺が含まれている作品に惹かれることが多く、自分の創作にもその感覚を交えるように努力しています。また、映画は監督によって作品の色がはっきりと表れるところが好きです。全然違うテーマだったとしても、どうしてもその人にしか出せない個性が滲み出てしまうのが、玄人っぽくてカッコいいなと思います。日常にある小さな問題から、社会や人生に関わる大きな問題まで表現されている映画や、そしてただただ娯楽としての映画などいろんな種類があり、思っているより創作は自由なんだなと感じ、毎回どの作品も感動します。その自由さは、いまの自分の創作活動にも大きな影響を与えていると思います」。

そんな映画好きの可哀想に!が初めて観たスパイダーマン映画は、『スパイダーマン:スパイダーバース』(18)だった。様々な次元に存在する多数のスパイダーマンが共闘する作品から、スパイダーマンのキャラクター性に対して大きな衝撃を受け、それをきっかけにファンになっていったそうだ。

様々な次元のスパイダーマンが集結し、力を合わせて戦う『スパイダーマン:スパイダーバース』(18) [c]Everett Collection/AFLO
様々な次元のスパイダーマンが集結し、力を合わせて戦う『スパイダーマン:スパイダーバース』(18) [c]Everett Collection/AFLO

「スパイダーマン自体は知っていたものの、作品をしっかりと観たのはこの映画が初めてでした!『え、スパイダーマンってこんなにいるの!?』というのが正直な感想でした。違う世界のスパイダーマンたちが出てきて戸惑いつつも、スパイダーマンというヒーローが、作品の枠を超えて私たちの近くにいるように感じられました!姿も設定も違う全員がそれぞれスパイダーマンとして生きており、スパイダーマンらしさが失われてないキャラクターとしての強さに感動しました!!あと、アメコミのヒーローに対して、アクション重視で戦いもストイックな感じを想像してたのですが、実際にはユーモアありまくりのカートゥーンスタイルな戦闘で、しかも戦ってる時にめちゃくちゃ喋ることにびっくりしました。その後に観た、トム・ホランド版スパイダーマンが初登場した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、もはや戦闘中に喋ることをいじられていて、ヒーローというより友達のような親しみやすさを感じて魅力的なヒーローだと思いました!」。

スパイダーマンと言えば、鮮やかな赤と青のタイツにクモの巣の模様が入ったデザインが特徴。すでにアメコミヒーローを代表するアイコンのような存在となったスパイダーマンのデザインに対して魅力を感じているポイントについても触れてもらった。

可哀想に!はスパイダーマンの“目”がお気に入りだそう(『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』) [c] 2026 CPII. All Rights Reserved. [c] & ™ 2026 MARVEL
可哀想に!はスパイダーマンの“目”がお気に入りだそう(『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』) [c] 2026 CPII. All Rights Reserved. [c] & ™ 2026 MARVEL

「スパイダーマンのデザイン的な部分で一番好きなのはマスクの目です。目の形が細まったり大きくなったりするだけで感情がしっかり伝わるところが魅力的だと思います。眉も口もないので(目も白目だけですし)感情が見えにくいはずなのに、表情がコロコロ変わって見えたことが印象的でした。また、流石に全身タイツでは!?という思い切ったデザインが、逆にスポーティでスタイリッシュなアクションにふさわしく、スパイダーマンらしさの一つになっていて、とても好きです。この格好、色味だからこそ、カートゥーンのようなポップで軽快なアクションや、スパイダーマンならではのユニークさとカッコよさが際立つデザインだと思いました」。

「ピーターがみんなと笑い合ってる幸せな画面が見たいと思いつつ、やっぱり激しいバトルが見たい!」

『スパイダーマン:スパイダーバース』に続き、トム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズ3作品について思いを寄せてもらった。

別次元からやってきたというヒーロー、ミステリオ。その正体は…(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』) [c] 2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: [c] & ™ 2026 MARVEL
別次元からやってきたというヒーロー、ミステリオ。その正体は…(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』) [c] 2019 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: [c] & ™ 2026 MARVEL
トニーと共に、ピーターをそばで見守ってきたハッピー(『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』) 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 [c] 2021 Columbia Pictures Industries, Inc. and Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: [c] & ™ 2026 MARVEL
トニーと共に、ピーターをそばで見守ってきたハッピー(『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』) 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 [c] 2021 Columbia Pictures Industries, Inc. and Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: [c] & ™ 2026 MARVEL

「特に好きな作品は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』です。ジェイク・ギレンホールが演じるミステリオがとても印象的でした!少しもいいやつではない確固たるヴィランとしての姿にかなりびっくりしました。そのなかで好きなシーンは、ピーター・パーカーがハッピーが本物かどうか確認するために、2人だけしか知らないことを言うシーンです。トムホ版ピーターには、トニー・スタークやハッピーなど、頼れる大人が周りにいるところがうれしくて好きです。特にハッピーは、お父さんのような距離感でありつつ、ピーターと親友みたい接していて、その関係性に暖かさと嬉しさを感じます」。

世界から忘れ去られても、大切な人を守るため戦い続ける!(『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』) [c] 2026 CPII. All Rights Reserved. [c] & ™ 2026 MARVEL
世界から忘れ去られても、大切な人を守るため戦い続ける!(『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』) [c] 2026 CPII. All Rights Reserved. [c] & ™ 2026 MARVEL

最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、世界から忘れ去られ、孤独ななかでニューヨークのために戦うピーター・パーカー=スパイダーマンの姿が描かれる。自己犠牲のうえで大切な人やニューヨーク市民を守ろうとするピーターに対しては、どのような部分に魅力を感じ、最新作にはどのような期待を持っているのだろうか?

「特別な力を持っているヒーローだけど、ピーターの行動や感情は、優しい学生そのものであり、そのギャップに何度も胸アツになります。ヒーローとしてのかっこいい戦い方と一人の学生としての優しさが同時に存在しているところが、めちゃくちゃ好きです。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、ピーター・パーカーがみんなと笑い合ってる幸せな画面が見たいですと思いつつ、やっぱり激しいバトルが見たいです!いつも以上にスタイリッシュでかっこいいユーモアたっぷりのアクションが見られたらとってもうれしいです!」

最新作では大いなる力に目覚めるスパイダーマン!(『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』) [c] 2026 CPII. All Rights Reserved. [c] & ™ 2026 MARVEL
最新作では大いなる力に目覚めるスパイダーマン!(『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』) [c] 2026 CPII. All Rights Reserved. [c] & ™ 2026 MARVEL

「『学生としてのピーター』と『ヒーローとしてのスパイダーマン』という二面性を表現」

そんな期待を込めている『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のイメージをベースに、可哀想に!が完成させたファンアート。最後に、スパイダーマンを中心に、バナー博士やネッド、そしてMJが配置されたイラストがどのようなこだわりのもとに描かれたのかを伺った。

【写真を見る】可哀想に!がスパイダーマンを描き下ろし!こだわりはビビットな色遣いと構図 イラスト/可哀想に!
【写真を見る】可哀想に!がスパイダーマンを描き下ろし!こだわりはビビットな色遣いと構図 イラスト/可哀想に!

「今回のイラストでは、色と構図にこだわりました!『スパイダーマン:ホームカミング』のエンディングが、ノートの落書きみたいな学生らしさと、わちゃわちゃ感があり、高一っぽく、とても可愛くて大好きで、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のエンディングでは、ピーターが一つ大人の階段を登ったことを思わせるエンディングで、ノートの落書きのような表現と色使いには、まだ学生らしさが残っている、両方が同時に存在している高三っぽいところが、とても好きでした。なので今回のイラストでも、そうした『学生としてのピーター』と『ヒーローとしてのスパイダーマン』という二面性を表現したいと思い、ビビッドで激しく、それでいてかわいらしさも感じられる色使いを目指しました。また、トムホの親しみやすく無邪気な雰囲気が好きなので、その魅力も表現したいと思い、ヒーローらしく決めた姿というより、お互いを楽しげに見守り合っているような距離感で描きました」。

可哀想に!も注目するピーター/スパイダーマンの二面性もキーとなっている最新作。劇場でその雄姿を見届けよう!

構成・文/石井誠

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