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おもちゃをサンドバッグにストレス発散!? 自分の機嫌は自分でとる“大人なインコ”【書評】

  • 2026.8.8

【漫画】本編を読む

人間と同じように、インコだって同じ環境で育っても性格は驚くほどバラバラだ。ぴちぽちさんの家に暮らす2羽のインコは、同じ誕生日で、ペットショップでは同じケースの中で育っていた。それにもかかわらず、日々の行動パターンは実に対照的。本作『うちのインコたちは今日もおしゃべり』(PitchPotch(ぴちぽち)/スターツ出版)は、そんな2羽の個性を温かいまなざしで描いている。

ボタンインコのポッチは日向ぼっこが大好きで、天気の悪い日はご機嫌ナナメ。スキンシップをとってあげると落ち着いた様子をみせる。対して、コザクラインコのピッチはマイペース。天候など周りに左右されることがあまりない。それでもストレスが溜まった時は、ケージの中にあるコルクのおもちゃをサンドバッグにする。自分の機嫌は自分でとれる、“大人なインコ”である。このように、ピッチとポッチ、それぞれの個性を尊重し、それぞれに合った対応をしていく飼い主の優しさが、本作が温かい雰囲気で包まれている理由のひとつだ。

2羽に対して飼い主はひとりだけ…… ということで、ヤキモチが発生するのが多頭飼いライフの常。寂しがりやのポッチは、ケージの中からありとあらゆる手段で飼い主の気を引く。無事、飼い主が自分の元へ来て体を掻いてくれると大人しくなるポッチ。すると、ピッチのヤキモチが発動! 普段は仲良しなのに、飼い主のこととなるとムキになる2羽はお母さんを取り合う双子のよう。2羽それぞれの「こっちを見て!」の表現方法がかわいらしく、インコを飼ったことがない筆者にも“インコのいる暮らし”の幸せがしっかり伝わってくる。

文=原智香

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