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結婚式に不倫相手を呼ぶことも!? 日本人には驚きしかないフランス人の「当たり前」が、自分らしく生きるヒントを教えてくれる【書評】

  • 2026.8.7

【漫画】本編を読む

『フランス人は靴下に穴が空いていても優雅に生きる』(しばひろ/KADOKAWA)は、フランスで6年間暮らした著者・しばひろ氏が、日本人の視点から見たフランス人の意外な価値観や暮らしぶりを描いたコミックエッセイ。「フランス人はおしゃれで優雅」というイメージを軽やかに覆しながら、肩の力を抜いて生きるヒントをくれる作品だ。

しばひろ氏はフランス人の夫・ガイック氏とともに6年間フランスで生活するなかで、日本にいたころに抱いていたイメージと現実とのギャップを数多く体験する。「結婚式に不倫相手を招待する」「待ち合わせにはまず時間通りに来ない」「クロワッサンにハムやチーズを挟むのはご法度」など、多くの日本人とは異なる感覚や考え方のエピソードが次々と登場する。しかし、それらは単なるお国柄ということではなく、「人はこうあるべき」という固定観念に縛られないフランス人の考え方そのものを映し出しているのだ。

例えば、書籍タイトルにあるように靴下に穴が空いていても気にしないし、自分が価値を感じる家やバカンスには惜しみなくお金を使う。日本では「自分勝手」とか「変わり者」などと思われそうなことも、フランスでは当たり前の個性と受け止められる。その価値観に触れていると、周りから完璧に見られる必要はない、と肩の力が抜けていくことだろう。

一方で、しばひろ氏はそんな文化を無条件に礼賛しているわけではない。日本のきめ細かなサービスや時間を守ることの素晴らしさにも触れ、互いの違いを認めながら、それぞれの良さを見つめている。このバランス感覚が、ただの「驚きの異文化紹介」には収まらない読み応えを生んでいる。

「こうあるべき」という固定観念に縛られ、どこか窮屈な日々を過ごしている人には特におすすめしたい。異文化との出会いを通して、自分らしく生きることの大切さを思い出させてくれるだろう。そして「そんな生き方もアリかもしれない」と前より心が軽くなっているはずだ。

文=シャルル・ダ・カール

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