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「我が子のためなら、なんでもしてあげたい」母のプレッシャーが子どもを追い詰めていく… 「息子の未来のため」に必死だった女性の“呪縛”【著者インタビュー】

  • 2026.8.7

【漫画】本編を読む

「我が子のためなら、なんでもしてあげたい」この気持ちは、親として自然なものだろう。しかし、その愛情ゆえの行動が、いつの間にか子どもを苦しめる“呪縛”に変わってしまうとしたら……。

『勝たないと意味がないでしょ? ~全部あなたのため・母の呪縛~(幸せの裏側シリーズ)』(みほはは/KADOKAWA)は、息子のスイミングのサポートに全力を注ぐ専業主婦・可奈の物語だ。スクール内で選抜された「選手コース」で、息子の想太がトップになったことをきっかけに、可奈の情熱は次第にエスカレート。やがて想太の心を少しずつ蝕んでいく。そして可奈は、「息子のため」と信じて疑わなかった行動が「全て自分のためだった」という現実に直面する。

子どもを信じて任せることと、親として全力でサポートすることのバランス。そして、ママ友との軋轢、夫婦のすれ違い。自身の体験から着想を得ながら、現代家族の悩みを描いた本作について、著者のみほははさんに話を伺った。

――本作では息子の習い事の成果に縛られてしまう母親の姿を描いています。習い事を切り口として「親子関係」を描いた理由を、あらためて教えてください。

みほははさん(以下、みほはは):私には子どもがふたりいて、小学校に上がるタイミングで上の子がスイミングスクールの育成選手クラスに入りました。本作の想太のように、速いタイプではなかったのですが…厳しい世界だったので、親御さん同士の圧力のかけ合いや、先生との相性など、親として感じるものがあったんです。

ちょうどそういった環境から抜け出せたタイミングで、本作の編集さんと出会いました。新しい作品のアイデアを話し合ったときに当時の悩みを伝えたことから、この作品が生まれました。

――本作のタイトルにある、「母の呪縛」という言葉が印象的です。どのようにタイトルを決めたのでしょうか?

みほはは:編集さんの提案によるものです。母親からの期待に苦しんでいる想太の心情をもとに、「呪縛」という言葉を選んでくださったのですが、もう、その通りだなと。

私の夫は、スイミングスクールが主催する大人向けの大会にも出ていました。それを知る人から「パパが泳げるから、息子くんも泳げるよ」という目を息子に向けられるようになっていて。私も周囲からの見え方にプレッシャーを感じ、いつの間にか息子に圧をかけていたんです。

自分自身ではそういった心境をうまく客観視できていなかったので、呪縛というワードを提案いただいて納得しました。

取材・文=松本温美

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