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高橋文哉&櫻井海音&高橋恭平&野村康太、お互いが認めた“ハマり役” 『ブルーロック』で築いた最高のチームワーク

  • 2026.8.7
(左から)野村康太、櫻井海音、高橋文哉、高橋恭平 クランクイン! 写真:高野広美 width=
(左から)野村康太、櫻井海音、高橋文哉、高橋恭平 クランクイン! 写真:高野広美

映画『ブルーロック』が、8月7日より全国公開される。金城宗幸(原作)、ノ村優介(漫画)による大ヒットサッカー漫画を実写化した本作は、“世界一のエゴイストストライカー”を育成する“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトに集められた高校生たちが、熾烈な競争を繰り広げながら成長していく姿を描く。このたび、主人公・潔世一役の高橋文哉、蜂楽廻役の櫻井海音、千切豹馬役の高橋恭平、國神錬介役の野村康太にインタビュー。完成した映画を初めて観た率直な感想をはじめ、役作りで互いに感じた印象、そして『ブルーロック』への出演を通して得た俳優としての成長や変化について語ってもらった。

【写真】4人全員、ビジュよすぎ注意! 高橋文哉&櫻井海音&高橋恭平&野村康太、撮りおろしショット

◆「最高だった!」完成した『ブルーロック』に鳥肌

――完成した映画をご覧になった感想をお聞かせください。

野村:僕は今日の朝に完成品を拝見したばかりなのですが、観終わってすぐに「最高だった!」とみんな(映画『ブルーロック』)のLINEグループに送ったくらい、本当に純粋に楽しめました。

文哉:連絡くれたね!

野村:朝からごめんね(笑)。でも、それくらい感動するほど、観ている間も何度も鳥肌が立ったんです。みんなと一緒にこれまで築き上げてきたものがしっかり映像として形になっているのを見て、本当にすごい作品だなと感じました。改めて、こんなに大きな作品に國神錬介役として出演できたことをとても誇りに思いますし、本当にうれしかったです。

恭平:僕も今日観たんです。先に観た方々から「よかったよ!」「最高だったよ!」と聞いていたので、僕自身もすごく楽しみにしていたんですが、実際に観て本当に鳥肌が立ちました。撮影していた時のことを思い出して「ああ、このシーンはこうやって撮っていたな」と懐かしく感じる場面もたくさんありましたし、映像を観ながら撮影現場のことを振り返ることも多かったです。また、この作品を通して、作品作りに対する熱量や向き合い方への認識も大きく変わりました。『ブルーロック』がきっかけでサッカーへの興味もすごく深まりましたし、以前はワールドカップも結果だけをチェックすることが多かったのですが、今では試合そのものを観るようになりました。僕の私生活にも影響を与えてくれた作品なので、だからこそ早くたくさんの方に観ていただきたいです。

櫻井:自分が出演している作品でありながら、いい意味でそれを忘れてしまうくらい、一人のお客さんとして純粋に楽しめました。自分が出ている映画をそういう感覚で観られたのは、おそらく初めての体験だったように思います。もちろんキャストの芝居もそうですし、音楽やアクション、サッカーシーンなど、さまざまな要素が重なり合って、終始圧倒されるような迫力がありました。『ブルーロック』にまだ触れたことがない方や、今の少年少女たちがこの作品を観て「サッカーをやってみたい」と思ってくれたらうれしいですし、サッカーだけではなく、登場人物たちの熱い思いや感情も受け取ってもらえる作品になっていると思います。

文哉:僕は正直、完成品を観るのがすごく怖かったです。試写でそんな感覚になったのは初めてで「なんでこんなに観たくないんだろう」と思っていたのですが、観終わった後に理由が分かりました。この作品には、自分なりに全力で向き合ってきました。もちろんどの作品もそうですが、作品は完成した瞬間に一つの役目を終えるじゃないですか。それがすごく寂しかったんだと思います。完成するまではスタッフさんやキャストみんなの熱量を注ぎ込み、それを一つに集約して作品を作っています。でも完成すると、今度は自分たちが受け取る側になる。その瞬間に「一つの役目が終わったんだ」と実感して、少し寂しさを感じたんだと思います。

――共演者の皆さんの演技をご覧になって、印象に残ったことはありますか?

野村:現場で見ている時とはまた違って、映像で観ると原作の再現度の高さを改めて感じましたし、それぞれにしか出せないエネルギーが画面を通してすごく伝わってきました。僕自身も「もっとこういう表現ができるようになりたい」と思えるような刺激をたくさんもらいましたし、本当にさすがだなと思いました。

恭平:同世代のキャストが多かったのですが、チームZでいうと、意外と僕は年上の方なんですよね。この4人の中でも一番年上なのですが、そんなことはまったく感じないくらい自然な関係性でした。

文哉は先頭に立って座長としてみんなを引っ張ってくれましたし、大事なことを伝えてくれたり、誰かが悩んでいる時にはさりげなく優しく声をかけてくれたりしていて「やっぱり座長だな」と改めて頼りになる存在だなと感じました。海音はサッカー経験者ということもあって、サッカーの技術面ですごく引っ張ってくれました。分からないことがあれば丁寧に教えてくれましたし、一人ひとりの持ち味を見ながらアドバイスをしてくれていた印象です。そして康太は、役作りのために筋トレを本当に頑張っていました。國神というキャラクターを表現する上で(鍛えた体は)一番見せたい部分だったと思いますし、サウナに行った時もずっと筋トレの話をしていたくらい努力していました。練習期間からクランクインまでの間に、すごくいい関係性を築けたんじゃないかなと思います。

櫻井:サッカー経験者という立場から見ても、みんな本当にすごかったです。康太の左利きではないのに左足でシュートを打つシーンは、経験者でも簡単にできることではありません。それでも映像で観るとすごく迫力があって、國神としての説得力がしっかりありました。恭平くんの千切も、スピード感や疾走感がしっかり映像に映し出されていましたし、足を伸ばしてゴールを決めるシーンは現場ではあまり見れなかったので、完成作で観て「めちゃくちゃかっこいいな」と思いました。そして文哉くんのボレーシュートも、本当に長い期間をかけて練習していました。潔のボレーシュートで始まり、潔のボレーシュートで物語が締めくくられるという作品の構成にも説得力がありましたし、それを文哉くんが演じているからこそ成立しているんだと感じました。

文哉:劇場で観るとキャラクター一人ひとりの個性がより際立っていましたし、現場で見ていたものとはまったく違う感覚がありました。音が加わって、劇場という空間で、一緒に頑張ってきた仲間と観ることで、また新しい作品になっていたんです。この4人はチームZの中でも一緒にいるシーンが多くて、掛け合いもたくさんありました。それぞれが自分のキャラクターに対してリスペクトと愛情を持って向き合っていることを知っていたので、4人が横一列で走るシーンを劇場で観た時は、自分でも鳥肌が立ちました。あのシーンは何度も撮影を重ねて、ワンカットごとに全員でこだわり抜いた場面でもあります。だからこそ、このシーンを作り上げた時間を改めて思い出しましたし、大変だったことも含めてすべてがいい思い出です。劇場であのシーンを観ることができて、本当によかったなと思いました。

◆「キャラクターそのものだった」互いが認め合う役作り


――撮影を通して「この人はこのキャラクターにぴったりだ」と感じた瞬間や、共演者の皆さんとキャラクターが重なって見えたエピソードがあれば教えてください。

櫻井:おそらく、みんながぴったりだったと思います。僕らは撮影に入る前から、お互いがどれだけ役作りを頑張っているかを知っていました。筋トレをしていたり、サッカーの練習を重ねていたり、走り込みをしていたり、それぞれが本当に努力していたので。だから実際に現場で集まった時には「もうそのキャラクターそのものだな」という感覚が自然とありました。誰か一人というより、本当に全員が役にぴったりだったと思います。

文哉:「役にぴったりだ」と思った瞬間というより、「役と似ているな」と感じた部分はありました。例えば康太は、役作りのための筋トレを本当に頑張っていました。國神の持つ男らしさと、普段の康太には少しギャップがある気がするのですが、その差を自分の努力で埋めようとしている姿をずっと見ていたんです。國神もきっと、人知れず努力を重ねるけれど、それをあまり表に出さないタイプのキャラクターだと思うので、日に日に体が大きくなっていく康太を見ながら「國神と重なる部分があるな」と感じていました。

恭平:海音が言った通り、本当にみんなぴったりだと思います。僕の他にもサッカー未経験者は多く、みんな練習を重ねながら役作りに向き合っていました。だからこそ現場でみんなが集まった時には、自然とそれぞれのキャラクターになっているように感じたんです。その中でも、撮影中にモニター越しで文哉を見ていると「潔そのものだな」と思う瞬間がたくさんありました。

野村:僕は雷市陣吾役の石川雷蔵くんと同い年でよく一緒にいたのですが、現場では「どうしよう」と悩んでいる姿や、意外と緊張している様子を隣で見ていました。でも、いざ本番が始まると一気に空気が変わって、本当に雷市としてそこに存在していたんです。完成した映画を観ても、雷市の存在感はすごく強く印象に残りましたし「やっぱりすごいな」と感じました。その一方で、同い年の役者として少し悔しさもあって。「もっと努力しなければいけない」と思わせてもらえた部分がたくさんあったので、本当に雷蔵には刺激をもらいましたね。

――お互いに刺激を受け合う関係だったんですね。

野村:そうですね。あと、一番の筋トレ仲間でもありました(笑)。撮影期間中は一緒にジムへ行くことも多くて、撮影が終わった後に2人でトレーニングをしていましたね。

櫻井:撮影の後にも関わらず、2人で「ジム行くぞ!」といつも頑張っていたよね。

野村:そうなんです。本当にいろいろな意味で影響を受けた存在でした。

◆『ブルーロック』が4人にもたらした“変化”と“エゴ”


――『ブルーロック』では、“勝つために変わり続けること”も大きなテーマとして描かれています。皆さんも本作を通して、自分の殻を破れたことや、これまでの自分を乗り越えられたと感じた経験はありますか?

野村:僕は、これまでの現場では最年少でいることが多くて、弟のように可愛がっていただく立場でした。『ブルーロック』の現場でも皆さんに支えていただいたのですが、文哉くんが座長として現場を引っ張る姿を間近で見て「いつか自分も主演として、みんなを引っ張っていける俳優になりたい」と強く思うようになったんです。『ブルーロック』の言葉を借りるなら、俳優としての“エゴ”が初めて芽生えた作品だったと思います。

文哉:康太は僕のことを「エゴの生みの親」と言ってくれるんですよ(笑)。

野村:僕のエゴを生んだのは文哉くんです(笑)。

――そんな文哉さんはいかがですか?

文哉:僕は本当にたくさんあります。「この作品に自分は何を残せるんだろう」「自分にできることは何なんだろう」と、クランクイン前からずっと考えていました。先ほど「完成した作品を観るのが怖いと思ったのは初めて」と話しましたが、実はクランクイン前に「撮影が始まってほしくない」と感じたのも初めてだったんです。

これまでは、一つひとつ積み上げながら作品や役に順応していく感覚がありました。でも今回は、「今まで持っていたプライドは、この作品では必要ない」と思うようになりました。だから「無理だ」と思ったら素直にみんなへ伝えよう、「これでいいのかな」と迷ったら相談しよう、しんどい時は「しんどい」と言おうと決めていました。そして、自分だけではなく、みんなにもそうしてほしいと思っていたんです。

作品作りは楽しいことばかりではありません。いろいろな人が、それぞれ違う思いで涙を流しながら一つの映画を作っている。そのことを、この作品で改めて実感しました。だからこそ、その思いや悩みをみんなで共有して、一つになって作品を作りたいという気持ちが強くあって。この作品で、自分の弱さも含めて仲間と共有することを覚えた。それが僕にとって、一番大きな変化だったと思います。

――櫻井さんはどうでしょう。蜂楽はこれまであまり演じたことのないタイプのキャラクターだったのではないでしょうか。

櫻井:そうですね。そういう意味では、“これまでの自分”を壊して成長できた作品だったと思います。蜂楽はこれまで演じたことのないタイプのキャラクターということに加え、セリフ回しも独特ですし、すでにキャラクターとして完成されたイメージがある役でした。だからこそ「演じにくい」と感じないように、原作やアニメを何度も観返して、自分の中で違和感がなくなるところまで落とし込むことを意識していました。そこまで一つのキャラクターに寄せていく作業は今まであまり経験がなかったですし、その上で自分らしさも出さなければいけない。そのバランスはすごく難しかったですが、同時にとても楽しかったですね。

――恭平さんはいかがですか?

恭平:僕はこの作品に携わることができて、本当に大きな自信につながりました。普段はなにわ男子としてグループで活動しているので、俳優として作品に参加する現場は、普段とはまったく違う刺激を受けられる場所でもあります。だからこそ、一つひとつの作品が自分を成長させてくれる大切な経験になっています。そんな中で『ブルーロック』のように多くの方から愛されている作品で、しかも僕自身も大好きな千切豹馬を演じさせていただけたことは、本当にうれしかったです。先輩方からも「『ブルーロック』楽しみにしているよ」と声をかけていただくことが多くて、それだけ期待されている作品に参加できたことは、大きな自信になりました。さらに、座長・高橋文哉の背中を見ながら現場で過ごせたことや、ここまでしっかり練習期間を設けていただいたことも、自分にとって大きな財産でした。撮影だけでなく、その前後のコミュニケーションも含めて、本当に多くのことを学ばせてもらいました。この4人含めみんなで築いた関係性や空気感が、そのまま作品にも表れていたらうれしいですね。

(取材・文:米田果織 写真:高野広美)

映画『ブルーロック』は、8月7日全国公開。

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