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「気を配ってくれるんだ」旅館の心遣いだと思っていた私。翌朝、お礼を言った私の顔色が真っ赤になったワケ

  • 2026.8.9
「気を配ってくれるんだ」旅館の心遣いだと思っていた私。翌朝、お礼を言った私の顔色が真っ赤になったワケ

念願の温泉旅館で、ひとり時間を満喫

少し前、ずっと泊まってみたかった温泉旅館に、ひとりで出かけたことがあります。

自分へのご褒美のつもりで予約した宿でした。部屋に通されると、畳の香りが心地よく、窓の外には山あいの景色が広がっていて、それだけで気持ちがふっとゆるみました。

その日は、チェックインの時間が早めだったこともあり、部屋にはすでに布団が敷かれていました。白いシーツがぴんと整えられていて、見た目にも気持ちよさそうです。

私は荷物を置くと、つい嬉しくなって布団の端に腰を下ろしました。すると、真ん中あたりが少しやわらかく感じたのです。

「こっち向きのほうがいいかも」

そんな軽い気持ちで、敷布団の向きを自分で変えてみました。裏返すというほど大げさなものではなく、位置を少し直して、寝やすそうな向きに整えただけです。

そのあと浴衣に着替え、夕食会場へ向かいました。料理はどれもおいしく、お風呂も気持ちよくて、ひとり旅の贅沢を思いきり味わった夜でした。

翌朝わかった、少し恥ずかしい勘違い

食事と入浴を終えて部屋へ戻ると、出かける前よりも布団がきれいに整って見えました。ふんわりとして見えて、なんだか寝心地までよくなった気がします。

「さすが旅館だなあ。ちょっとしたところまで気を配ってくれるんだ」

私はすっかり感心してしまい、その夜はとても気持ちよく眠りました。

翌朝、チェックアウトのときに、私は見送りに来てくれた仲居さんにお礼を伝えました。

「昨日、夕食の間にお布団をきれいに整えてくださって、ありがとうございました。すごくふかふかで気持ちよかったです」

すると仲居さんは、少しだけ驚いたような顔をしてから、やさしくこう言いました。

「ありがとうございます。ただ、昨夜はお部屋には入っていないんです」

その一言で、私ははっとしました。

そういえば部屋に入ってすぐ、自分で敷布団の向きを直したのでした。真ん中のやわらかさが気になって、少し位置を変えたことを、そのとき思い出したのです。

つまり、私が「旅館の心遣い」だと思っていた布団の心地よさは、半分以上、自分で整えたおかげだったのでした。

思わず「あ……私、自分で直したのを忘れていました」と言うと、仲居さんはくすっと笑って、「そういうこと、ありますよ」とやさしく返してくれました。

少し恥ずかしかったですが、不思議と嫌な気持ちはしませんでした。むしろ、そんな勘違いまで含めて、いい旅の思い出になった気がします。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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