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大嫌いな妹と物理的距離をとることで関係に変化が。幼少期から姉を敵視する妹の執着が落ち着いたきっかけとは【著者インタビュー】

  • 2026.8.4

【漫画】本編を読む

ユイの妹・リカは、幼いころから容姿をほめられ、ちやほやされてきた。次第に「自分は姉よりかわいくて、価値のある存在だ」と考えるようになる。そしてユイのものを横取りするなど、なにかと姉に嫌がらせをするように。リカの言動はどんどんエスカレートし、ついには姉の彼氏にもちょっかいをかけ始めて……。

そんな姉妹の物語である『なんでも横取りする妹が嫌い』(しろみ/KADOKAWA)は、著者・しろみさんによるとほぼ実話だというから驚く。友人のユイさんから話を聞いて本作を描いたしろみさんは、リカさんとも実際に会って話を聞いたとのこと。姉に対して嫌がらせの数々をしていたリカさんは当時何を考えていたのか? 作品に込めた思いからエピソードの裏話まで、さまざまなお話を伺った。

――リカの姉に対する執着は、ユイが一人暮らしを始めたことで落ち着いたと作中で描かれています。物理的距離が離れたことで攻撃が止んだのは少し意外でした。

しろみさん(以下、しろみ):私も最初は「物理的に離れただけで、そこまで変わるものなのかな?」と不思議に思っていました。ただ、本作のモデルとなったおふたりにお話を伺う中で感じたのは、リカさんにとってユイさんは「一番身近な比較対象」だったということです。毎日顔を合わせる環境だからこそ、嫉妬や対抗心も膨らみやすかったのではないかと思います。ユイさんが一人暮らしを始めて物理的な距離ができたことで比べる機会や衝突する機会そのものが減り、結果としてリカさんの気持ちも少しずつ落ち着いていったのかもしれません。

――作中では、ユイが一人暮らしを始めてから婚約者を実家に連れていくまでにはある程度の時間があったと思います。実際には、その間ユイさんが実家に帰省したり、リカさんから連絡が来たりとふたりの間に交流はあったのでしょうか?

しろみ:リカさんがいないタイミングで帰省していたそうです。特にお互い連絡を取ることもなく、リカさんからの連絡も無視をしていたところ次第に来なくなったらしく。ご両親とだけ連絡を取り合っていたそうです。

――結婚の挨拶の場にリカさんは不在だったそうですが、これは偶然ですか?

しろみ:これは意図的に不在の日を狙ったそうです。もしいたら必ず旦那にちょっかいをかけていたはずだとユイさんは言っていました。

――作中では、ユイは「姉妹はどちらかというと年功序列で、ユイのほうが優先されていた」と認識しています。実際には、リカさんはそれに対してどう感じていたと思いますか?

しろみ:これはあくまでも私の考えですが、最初は「お姉ちゃんが優先」な環境がリカさんにとっての当たり前だったのではないかと思います。「お姉ちゃんのほうが大切にされている」という寂しさや羨ましさを抱えながら過ごしていたのかもしれません。そんな中で学校など外の世界に出て、「かわいいね」と褒められたり、周りの人から注目されたりする経験をしたことで、自分の中の価値観が少し変わったのではないでしょうか。「家族以外の人はこんなに自分を認めてくれるのに、どうして家族はそうしてくれないんだろう」「自分ももっと大切にされたい」「お姉ちゃんよりも自分を優先してほしい」という気持ちが、幼いながらに少しずつ大きくなっていったのかもしれないなと思います。

取材・文=原智香

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