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もしかして天才赤ちゃんになれちゃう!? 乳児に転生した会社員が寝返りに挑戦すると? 過酷な赤ちゃんライフ【書評】

  • 2026.8.4

【漫画】本編を読む

寝転んだまま、少し体をひねるだけ。大人からすれば、「寝返り」は、何でもない動作に思える。だが、赤ちゃんにとっては、それすら大きな挑戦になる。もし、前世の記憶のある生後間もない赤ちゃんが「寝返りくらいできる」と挑戦してみたら、一体どんな結果が待ち受けているのだろうか。

『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)は、ブラック企業に勤めていた男性が、赤ちゃんに転生する成長コメディ。頭の中は大人なのに、身体は赤ちゃん。目はよく見えず、手足も思い通りに動かない。そのギャップから、赤ちゃんライフの過酷さがユーモラスに描かれていく。

寝返りに挑戦した赤ちゃん。前世でMR(医薬情報担当者)だった彼には「寝返りは5〜6ヵ月頃」という知識はあるが、大人の感覚で考えると、「寝返りくらいできるんじゃないの?」と思ってしまうのだ。寝返りを成功させれば、「天才赤ちゃん」として話題になるのではないかという期待さえある。ところが、いざ体を動かそうとしても、手足は思い通りにならず、体の向きすら変えられない。反射にも邪魔され、できるはずだと思っていたことが、まるでできないのだ。

赤ちゃんの身体って、こんなに不自由なのか。眠ってばかりいる赤ちゃんの暮らしを羨ましく思っていた自分を、少し恥じたくなる。大人から見れば、寝返りができるようになることは小さな成長のひとつに思えるかもしれない。だが、赤ちゃん本人にとっては、筋力も感覚も未発達な体で挑む大仕事なのだ。「できない」ことに全力でぶつかる赤ちゃんの姿は可笑しくもあり、たまらなく愛おしい。赤ちゃんのひとつひとつの成長が、ますます尊く、とてつもない偉業のように感じられてくる作品だ。

文=アサトーミナミ

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