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会う前から彼女のSNSを見ていた俺が、帰り際に打ち明けてしまった理由

  • 2026.8.6
ハウコレ

打ち明ければ距離が縮まると思っていました。

彼女のアカウントに鍵がかかっているのに気づいたのは、翌日のことです。マッチングした日の夜から、俺は彼女のプロフィール写真を何度も拡大していました。

探すつもりは、なかった

写真の背景に写っていた店のロゴと、メッセージで聞いた好きな作家の名前。手がかりはそれだけで十分でした。SNSの検索欄にいくつか言葉を入れて、3日目に彼女のアカウントを見つけました。猫の写真と、丁寧な文章。画面の中の彼女は、メッセージの印象そのままでした。会ったこともない相手の日常を眺めることが、気づけば日課になっていました。

会ってみて、確信に変わった

初めて会った彼女は、投稿の文章どおりの人でした。話すたびに、俺だけが知っている答え合わせをしている気分になりました。好きな映画も、休みの過ごし方も、聞く前から知っている。それを隠して相づちを打つことが、途中から後ろめたさより優越感に近くなっていたと、今なら分かります。駅までの道で、この時間を終わらせたくないと思い、共通の話題を一番深いところから出してしまいました。

言った瞬間の、彼女の目

「アカウント、見つけちゃったんですよね」

自分では、距離を縮める冗談のつもりでした。

「教えてないですよね」

彼女の声のトーンが変わったのに、俺は冗談の続きのように言葉を重ねました。

「探せば、わかるものですよ」「猫の投稿、いいなと思って見てました」

言い終えてから、彼女が笑顔を作ったまま一歩下がったのが分かりました。改札に消えていく背中へ、俺は中途半端に上げた手を下ろしました。

そして...

翌日、俺は言い訳と謝罪を混ぜた長いメッセージを送りました。返信はありません。彼女のアカウントを開くと、鍵がかかっていました。当然の対応だと頭では分かっています。ただ、怖がらせたかったわけじゃない、という言葉が本当かどうか、自分でも自信がありません。

会う前から一方的に知っていく時間を、俺は確かに楽しんでいたからです。次に誰かと会うことがあるなら、その楽しさのほうから疑うべきなんだと思います。

(20代男性・IT関連)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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