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“1分半まばたきゼロ”に“右目だけで涙”。西山将貴監督の無茶ぶりに応えた『インビジブルハーフ』初日

  • 2026.8.3

スマホに触れているあいだだけ見える“透明な怪物”に高校生が立ち向かう——。新鋭・西山将貴監督の長編デビュー作『インビジブルハーフ』が7月31日に公開され、初日舞台挨拶が東京・渋谷で行なわれた。監督のこだわりが生んだ“無茶ぶり”エピソードに、会場は沸いた。(フロントロウ編集部)

6年かけた自主製作、監督デビュー作がついに公開

オフィシャルレポートによると、初日舞台挨拶にはメガホンをとった西山将貴監督のほか、主演のシエラ璃砂、平澤瑠菜、小沢まゆが登壇した。ゲームや小説、アートイベントなど分野を越えて注目される西山監督にとって、本作は念願の長編デビュー作。19歳から約6年をかけ、監督・脚本・編集を自ら手がける自主製作スタイルで完成させた。

「予算のないまったくのインディーズ映画が全国で公開されるのは特別なこと」と西山監督。締め切りのない自主製作を逆手に取り、「細部まで自分が思い描いたものを形にできた」と、完成した作品に自信をのぞかせた。物語は、自身のアイデンティティに葛藤を抱える高校生・エレナが、スマホ越しに見える“透明な怪物”の恐怖に立ち向かうというもの。80カット以上に及ぶVFXは、監督の友人がたった一人で4年をかけて作り上げたという。

“ミックスルーツ”のエレナに惹かれ、留学先から休学して参加

主演のエレナを演じたシエラ璃砂は、撮影当時は海外の大学に留学中だった。西山監督から届いた脚本に惚れ込み、帰国時期を調整して撮影に参加したと明かす。自身もエレナと同じミックスルーツだといい、「“ハーフはかわいそう、以上”というタイプの映画が多いなかで、エレナの葛藤を一人の人間として誰もが共感できるように描いているのが素晴らしいと思った。その2日後に校長先生に『休学したいです!』と連絡した」と驚きの決断を語った。

“1分半まばたきゼロ”“右目だけで涙”…監督の無茶ぶりに笑い

舞台挨拶では、監督のこだわりが生んだエピソードも次々と飛び出した。シエラは「映画のタイトルが出るシーンで、1分半のあいだまばたきゼロ、という依頼を受けた。大変でしたけど頑張りました」と告白。平澤瑠菜も「涙を流すシーンで『右目から涙を流せる?』と聞かれて…。すごい無茶ぶり!と思った」と“暴露”し、会場は笑いに包まれた。当の西山監督は「そんなこと言った!?」と他人事のように驚きつつ、「そのカットも注目して!」とちゃっかりPRしていた。

最後に西山監督は、本作について「既存のJホラーのゾクゾク感とは違う、ホラーゲームをプレイしているかのような没入感のある怖さを目指した」と説明。「同時に青春映画でもある。観終わったあとに考察する余地もあると思うので、たくさん考察してほしい」と、作品の広がりに期待を込めた。映画『インビジブルハーフ』は全国28館で公開中。

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