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「敬語やめていいよ」断ってもグイグイ距離を詰めてきたママ友。私が別の園を選んだ理由

  • 2026.8.5

初めての園で、話しかけてきた人

子どもの幼稚園を探していた頃のことです。

ある園のイベントで、初めて顔を合わせたお母さんがいました。

子どもが同い年で、入園を考えている時期まで一緒。

ただそれだけのことなのに、彼女は最初から、ぐいぐいと私に話しかけてきたのです。

「おうち、この辺なんですか。今日は車で来られました?」

質問は次から次へと途切れません。住んでいる場所、通ってきた道のり、上に兄弟はいるのか。

遊具で遊ぶ我が子に目を向けたいのに、会話を振られ続けて気を配れませんでした。

「うちの子と、同い年ですよね。ねえ、連絡先を交換しませんか」

まだ、この園に決めたわけではありませんでした。私は角が立たないように、やんわりと切り出します。

「まだ、こちらに通うと決めたわけではなくて」

それでも彼女は、少しも引きませんでした。

「通わなくても、公園で遊べるよね?」

そう言われてしまえば、断る言葉が続きません。

半ば押し切られるようにして、私は連絡先を交換させられてしまったのです。

悪気がないのは、その屈託のない笑顔から伝わってきます。だからこそ、うまく線を引けませんでした。

距離を選び直した日

ところが、家に帰り着くか着かないかのうちに、もうメッセージが届いていたのです。

「予定を合わせて、遊びに行きたいね」

「敬語やめていいよ」

会ったばかりなのに距離の詰め方がまっすぐで、私は思わず身構えました。

仲良くなりたいという気持ちは、ありがたい。けれど、足並みがどうしても揃わないのです。

「距離が近くて、つい敬語を使っちゃいそうです」

やんわり間合いを伝えたつもりでした。すると、ぱたりと返事が止まります。

ほっとしたのも束の間、数日すると、また連絡が来ました。

「この日、一緒にどこか出かけない?」

日にちまで指定して、ぐいぐいと誘ってくるのです。

「ごめんなさい、その日はどうしても外せない用事があって」

とっさにそんな嘘をついて、私はその誘いを断りました。

悪い人ではない。それは、よく分かっているのです。ただ、この距離感にだけは、どうしても私がついていけませんでした。

実はそのとき私は、二つの園のあいだで迷っていました。

設備も雰囲気も甲乙つけがたかったのです。彼女が候補にしていたのは、そのうちの一つでした。

この一件で、迷いはすっと晴れました。

無理に歩調を合わせるより、子どもと私が心地よくいられる場所を選ぼう。そう思えたとき、通わせたい園は、もう決まっていました。

「ここに、決めます」

願書を出した帰り道、つないだ手の先で、子どもが機嫌よく鼻歌をうたっていました。

その歩幅に合わせて歩きながら、私は自分の選び方を少しだけ誇らしく思いました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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