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「誕生日、おめでとう」を素直に受け取れない… 大人あるあるな悩みを解決する“猫の名言”とは?【書評】

  • 2026.8.1

【漫画】本編を読む

年を重ねるにつれ、誕生日は嬉しいだけの日ではなくなる。周囲からの「おめでとう」を笑顔で受け止められなくなった人は意外と多いのではないだろうか。

そんな人に読んでほしいのが、『深夜3時のくろねこ喫茶2』(ねこまき(ミューズワーク)/スターツ出版)。舞台は、猫専用の喫茶店。時々迷い込んでくる人間にマスター猫の「くろ」たちはおいしい料理と癒やしを提供する。

喫茶店で誕生日パーティーが開催されていた夜、20代の女性・遥はお店に迷い込んだ。この日は遥も誕生日。猫から「一緒に祝おう」と誘われるが、遥は誕生日を祝うのが苦手。「年がひとつ増えたぐらいでそんな騒ぐことないじゃんって思っちゃって…」と、冷めた視点で誕生日を捉えてしまう。

この日は、誕生日を祝ってくれた夫に素っ気ない態度を取ってしまい、後悔していた。そんな遥に、猫たちは「おめでとう」の受け止め方が変わる考え方を説く。

好きなやつに声をかけたくなるのと同じで、「おめでとう」は気にかけてる合図。だから、ただ「ありがとう」って言えばいい――。その言葉を聞いた時、遥の頭に浮かんだのは自分を見つけると極上の笑顔になる夫の姿だった。

誕生日は、その人にとって原点の日。私たちは大人になるにつれ、現実的な理屈で誰かからの「おめでとう」をないがしろにしてしまうこともあるが、その言葉にはたくさんの愛が詰まっていることも。

相手の想いを「ありがとう」の一言で丸ごと受け止める。そんな優しさと余裕は、大人である私たちにこそ大切なものなのかもしれない。

文=古川諭香

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