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ドラマと映画“2大映像化”プロジェクト「当時、何度も震えた」5年前に放送“人気漫画”の実写化、完成度の高いWOWOWドラマ

  • 2026.9.3
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有村架純(C)SANKEI

2021年11月からWOWOWプライムにて放送されたドラマ『前科者ー新米保護司・阿川佳代ー』。原作・香川まさひと、作画・月島冬二による漫画『前科者』を有村架純主演で映像化した社会派ヒューマン・ドラマだ。有村演じる新米保護司の阿川佳代が、罪を犯した“前科者”たちと向き合い、更生のために奮闘する姿を全6話にわたって描く。

新米保護司・阿川佳代、初担当の対象者との間に生まれる絆

阿川佳代(有村架純)は、コンビニのアルバイトで生計を立てながら、保護司として活動している。保護司とは、犯罪者や非行少年など、保護観察対象者の更生を助ける非常勤の国家公務員のこと。民間人による奉仕精神として行われ、報酬は支給されない。佳代は、過去のある出来事をきっかけに保護司になることを決意した。

無給で決して簡単な仕事ではないため、佳代のような若い保護司は少ない。そんな佳代は、対象者にまず「おかえりなさい」と言ってあげると決めていた。そして、近くにある銭湯で湯船につかってもらい、自宅で牛丼を作って振る舞う。

保護司になったばかりの佳代が初めて担当した対象者は、斉藤みどり(石橋静河)。みどりは恐喝・傷害罪で懲役2年の刑を受けたが、服役中の態度が良好だったため、刑期を半年残して仮釈放される。感情が激しく男勝りなみどりに振り回される佳代だったが、同時に彼女の複雑な家庭環境を知ることになる。最初は反抗的な態度のみどりも、佳代の不器用ながらもまっすぐな姿勢に、徐々に心を開き始める。

第1話と第2話を通して、みどりとのエピソードが描かれる。ドラマ終盤でみどりの保護観察期間は終了するが、2人の関係はそこで終わらない。2人は保護司と保護観察対象者という枠を超え、“バディ”のような深い絆へと変化していくのだ。

3人の対象者に向き合い、自らも成長を見せる佳代

第3話と第4話では、佳代にとって2人目の対象者、石川二朗(大東駿介)とのエピソードが描かれる。二朗は実の兄を包丁で刺し、懲役6年の実刑判決を受けたが、刑期を半年残して仮釈放される。初の男性対象者ということもあり、身構えていた佳代。しかし、実際に会った二朗は物静かで礼儀正しく、とても罪を犯したようには見えなかった。二朗は一体、どのような理由や背景があって罪を犯したのか。

3人目の対象者は、田村多実子(古川琴音)。覚せい剤取締法違反で逮捕され、執行猶予の判決を受けた。法廷で自ら「刑務所に入れてほしい」と強く訴えていた多実子。恋人に騙されて風俗店で働き、薬物に依存するようになった多実子は、すっかり自信と希望を失っていた。佳代は、多実子の薬物との戦いに最後まで寄り添おうとするが......。

佳代が3人の“前科者”たちの更生を助けるため、葛藤しながらも彼らと向き合っていく。その過程で、保護司として、そして一人の人間として強く成長していく姿も描かれる。

「完成度すごかった」ドラマ版と映画版の2大映像化プロジェクト

本作は当時、ドラマ版と映画版の2大映像化プロジェクトとされ、同時進行で企画制作された。2021年秋に放送・配信されたドラマ版では佳代が保護司になってからの半年間が描かれ、2022年1月に公開された映画版は、それから数年後を描く続編となっている。映画では、ドラマ版では明かされなかった、佳代が保護司になった真の理由も明かされる。

本作は、国家公務員でありながら無報酬のボランティアとして活動する“保護司”という存在を広く知るきっかけにもなった。主人公・阿川佳代を演じた有村架純の体当たりの演技も見どころのひとつだ。有村は、映画『さとこはいつも』の公開を2026年9月に控えている。彼女が社会派ドラマで熱演を見せた本作を、改めて振り返ってみてはいかがだろうか。SNSでは「当時、何度も震えた」「完成度すごかった」といった声も寄せられている。“前科者”たちと向き合う佳代の姿を通して、人が再び前を向いて生きていくことの難しさと尊さを描いた作品だ。


出典:ドラマ『前科者ー新米保護司・阿川佳代ー』WOWOW

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