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何度も“世界トレンド”入り「テレビの前で発狂」見逃し配信も“記録的”再生数!大反響だった6年前の【TBS火曜ドラマ】

  • 2026.9.1
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上白石萌音(C)SANKEI

2026年10月期のTBS系火曜ドラマ『いろはの恋は時代(とき)をかける』で主演を務める上白石萌音。そんな彼女が、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務める前に主演した作品が、2020年放送の『恋はつづくよどこまでも』だ。佐藤健演じる“魔王”こと天堂浬と、“勇者”こと佐倉七瀬の恋模様が注目を集めた『恋つづ』を、あらためて振り返ってみたい。

※以下本文には放送内容が含まれます。

上白石萌音が演じた“勇者”七瀬

円城寺マキによる同名漫画を原作に、2020年1月期TBSで放送された『恋はつづくよどこまでも』。物語は、上白石萌音演じる七瀬が、偶然出会った医師・天堂に一目惚れするところから始まる。
天堂にもう一度会いたい。その一心で猛勉強した七瀬は、5年後に看護師となり、天堂が勤務する日浦総合病院へ。ところが、ようやく再会した天堂は、かつて出会ったときの優しい印象とはまるで違っていた。

患者には真摯に向き合う一方、周囲には容赦のない言葉を浴びせる天堂は、院内で“魔王”と呼ばれる存在。そんな天堂に初日から思いを伝えた七瀬には、対照的に“勇者”というあだ名がつけられる。
“魔王”と“勇者”という分かりやすい関係性も本作の特徴だったが、七瀬は単に天堂を追いかけ続けるだけのヒロインではない。

循環器内科で働き始めた彼女は、患者の生死と向き合い、ときには自分の未熟さに打ちのめされながら、看護師として少しずつ成長していく。最初は天堂に会うために選んだ仕事だったはずが、やがて看護師であることそのものが七瀬自身の人生になっていく。
最終回で持ち上がる看護留学も、その変化を象徴していた。天堂のそばにいたい気持ちと、看護師としてもっと成長したい気持ち。その間で揺れる七瀬の背中を、今度は天堂が押してくれる。

本作は、上白石が2021年度後期の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインの一人・安子に抜擢される前に主演を務めた連続ドラマでもある。猪突猛進で感情豊かな七瀬と、激動の時代を生きる安子では印象が大きく異なるが、相手の言葉を受け止める表情や、感情があふれる瞬間の芝居には、上白石ならではの存在感が感じられる。

視聴者を翻弄した“魔王”天堂のツンデレ

『恋つづ』を振り返るうえで欠かせないのが、七瀬と天堂の距離が縮まるたびに登場した印象的なラブシーンだろう。

なかでも大きな反響を呼んだのが、第4話のいわゆる“治療だキス”。ストーカーに狙われた七瀬を天堂が助け、恐怖と安堵から泣き続ける彼女に突然キスをする。まだ二人が恋人になる前の段階で、それまで七瀬を厳しく突き放してきた天堂が不意に距離を縮める場面だった。
本作では、こうした天堂の“ツン”と“デレ”の振れ幅が随所で描かれている。

“ドSでストイックなイケメン医師”という設定だけでは、変にキャラクターチックになって終わるだけ。しかし天堂自身も、過去に大きな喪失を経験している。かつて恋人を病気で亡くし、心を閉ざしていた天堂の、その頑なな部分を、どれだけ冷たくされても患者に寄り添い、自分にもまっすぐ向かってくる七瀬が少しずつ変えていく。

第9話では、その関係性が逆転するような場面も訪れる。七瀬が事故に遭い、意識を失ってしまうのだ。普段は感情を表に出さない天堂が、七瀬を失うかもしれない恐怖を前に涙を見せる。追いかける七瀬と逃げる天堂だった二人が、いつしか互いを失いたくない存在になっていたことが分かる。
そして最終回では、看護留学へ旅立つ七瀬に天堂がプロポーズ。1年後に帰国した七瀬は日浦総合病院へ戻り、二人は仲間たちに見守られながら結婚式を迎える。

恋愛だけではなく仕事も諦めない七瀬と、その選択を支える天堂。“勇者”と“魔王”から始まった二人が、それぞれの人生を尊重するパートナーになっていくまでが描かれた。

火曜夜をにぎわせた『恋つづ』

放送当時の『恋つづ』は、ドラマ本編だけでなくSNS上での盛り上がりも目立った作品だった。
七瀬と天堂の関係が進展するたびに関連ワードがX(当時Twitter)をにぎわせ、放送期間中には世界トレンド1位を複数回獲得。見逃し配信でも当時として記録的な再生数を残すなど、リアルタイム放送の外にも反響が広がっていった。

現在も作品を振り返り、SNS上で「当時、テレビの前で発狂してた」といった声が見られる。Official髭男dismによる主題歌『I LOVE...』も含め、毎週火曜日の夜にドラマを見て、その直後にSNSで感想を共有する。そんな視聴体験そのものが記憶に残っている人も少なくないのかもしれない。

それから6年。上白石は2026年10月、『いろはの恋は時代をかける』でふたたびTBS火曜ドラマの主演を務める。
今度演じるのは、弱気な令和の小学校教師・梨木彩葉と、その身体に江戸時代からやってきた男勝りな娘・いろはという一人二役。猪突猛進だった“勇者”七瀬とはまた違う役どころとなりそうだ。

天堂を追いかけることから始まり、自分自身の道を見つけていった七瀬。朝ドラヒロイン抜擢前の上白石が演じた彼女を振り返ってみると、『恋つづ』が当時なぜこれほどSNSをにぎわせたのか、その理由も、あらためて見えてくる。


出典:火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』TBS公式サイトより

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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