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2歳でデビューした女優の“妊婦役”が話題に「見られてよかった」「感動的すぎて」大河にも出演していた子役時代【水曜ドラマ】

  • 2026.8.25
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平澤宏々路 (C)SANKEI

日テレ系水曜ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班(以下、ファーストクライ)』の第5・6話で、高校生妊婦・桐山翠を演じた平澤宏々路。誰にも妊娠を打ち明けられないまま、自らとお腹の子の命に関わる事態に陥る難役を繊細に演じ、SNS上では「見られてよかった」「感動的すぎて……」と反響が寄せられた。実は2歳から芸能活動を続け、大河ドラマにも出演してきた平澤。子役から現在まで、その歩みと女優としての魅力を振り返る。

※以下本文には放送内容が含まれます。

少女の孤独を体現

『ファーストクライ』で平澤が演じた、17歳の高校生・桐山翠。第5話で登場した翠は、父子家庭で育ち、父親に妊娠を打ち明けることができないまま、一度も定期健診を受けていない未受診妊婦だった。

翠の相談に乗っていたのが、産婦人科専攻医の永坂海斗(松島聡)だ。永坂は翠が頭痛を訴えていることを心配し、病院で診察を受けるよう勧める。しかし、翠はなかなか一歩を踏み出せない。父親に知られたらどうしよう、病院に行ったら何を言われるのだろう……妊娠という現実をひとりで抱えたまま、恐怖に立ちすくんでしまう。

平澤が演じる翠は、17歳にして妊娠という大きな問題を抱えている一方で、助けを求める方法がわからないただの高校生だ。その行き場のない不安が、視線や声、わずかな表情の揺れから伝わってくる。

第6話では、その不安がさらに深刻な事態へつながっていく。翠は脳梗塞を発症し、意識不明の状態で病院へ。母体と胎児、ふたつの命を前に、医師たちは過酷な選択を迫られることになる。

命の選択を扱うだけに、ともすれば展開の衝撃ばかりが先行しかねないエピソードだ。しかし、その中心にいる翠が、未来のあるひとりの少女として立ち上がっていたからこそ、医師たちの葛藤もまた切実なものになる。そこには、第5話から翠の孤独を少しずつ積み重ねてきた平澤の演技があった。

大河ドラマにも出演していた子役時代

『ファーストクライ』で平澤を知った視聴者には意外かもしれないが、彼女の女優としてのキャリアは長い。2007年生まれの平澤は、わずか2歳の頃にCMでデビュー。幼少期から数多くの映像作品に出演してきた。

その経歴には、NHK大河ドラマも並んでいる。2011年の『江〜姫たちの戦国〜』に出演し、翌2012年には『平清盛』にも登場。まだ幼い頃から、大河ドラマという大規模な撮影現場を経験していたことになる。

その後も活動の幅は広がっていった。ドラマ『悪夢ちゃん』をはじめ、映画『貞子3D2』ではホラー作品にも挑戦。2017年公開の映画『ミックス。』では、新垣結衣演じる主人公・富田多満子の幼少期を演じた。

さらに大きな転機のひとつとなったのが、スタジオジブリ作品『アーヤと魔女』だろう。平澤は主人公・アーヤの声を担当。実写とは異なり、表情や身体を使えない声だけの芝居でも作品の中心を担った。

こうして出演歴を振り返ってみると、平澤は大河ドラマからホラー、コメディ、アニメーションまで、求められる芝居の異なる現場を経験してきたことがわかる。その積み重ねが、現在の平澤が持つ柔軟さにつながっているのだろう。

一人の人生を背負う女優へ

子役時代から現在までの歩みを振り返ると、『ファーストクライ』の桐山翠という役には、平澤の女優人生におけるひとつの変化も見えてくる。

幼い頃には主人公の幼少期など、“大人になる前の子ども”を演じる機会も多かった。それから十数年。今回演じた翠は、自身もまだ17歳でありながら、そのお腹には新しい命が宿っている。

かつて、大人たちに守られる側の子どもを演じていた平澤が、今度は自分ともうひとつの命を背負う少女を演じている。その時間の流れには、どこか感慨深いものがある。

翠の置かれた状況は壮絶だが、平澤は、悲しい、怖いと感情を一色に染めるのではなく、その奥にある年相応の迷いや幼さまで残している。だからこそ、翠がただ物語を動かすための患者ではなく、病院の外にも日常が続いていたはずの少女として見えてくる。

2歳でカメラの前に立ち、大河ドラマをはじめ数々の作品を経験してきた平澤宏々路。『ファーストクライ』で彼女が背負ったのは、もはや誰かの幼少期ではなく、桐山翠というひとりの少女の人生だった。子役として積み重ねてきた時間を土台に、これからどんな人物を生きていくのか。次の一役にも目を向けたくなる女優だ。


出典:日本テレビ 水曜ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班』公式HP より

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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