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「中にパスポートも入ってるのに…」海外で“ひったくり”に遭い絶望…CAが語る、スーツケースに持っておくべきモノとは…?

  • 2026.8.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「国際線の客室乗務員(CA)は頻繁に海外を行き来しているから、現地でのトラブルとは無縁なのでは?」

そう思われる方も少なくないでしょう。たしかに日常的に国外へ出向くCAは、一般的な旅行者よりも旅の手管に長けているのは事実です。

しかし、どれほど滞在に慣れた場所であっても、ほんの一瞬の気の緩みが予期せぬアクシデントを引き起こすことがあります。今回は、元国際線CAが滞在先の海外で実際に遭遇した、ショッキングなひったくり被害の体験談をご紹介します。

慣れ親しんだ街で潜んでいた罠。目の前で奪われた同僚のバッグ

あれは、仕事で何度も訪れていた東南アジアの某都市に滞在していた時のことです。通い慣れた街だったこともあり、私たちは警戒心をすっかり緩めた状態で、同僚のCAと一緒にホテル近くのショッピングモールへ徒歩で向かっていました。

その時、急に隣にいた同僚が「あっ!」と悲鳴を上げたのです。

視線を向けると、さっきまで彼女が手にしていたバッグが、走るバイクの後部座席に乗った人物の手に握られ、あっという間に遠ざかっていく光景が目に飛び込んできました。

あまりに一瞬の出来事で事態の把握が追いつきませんでしたが、すぐにひったくりに遭ったのだと察知しました。慌てて走って追いかけたものの、加速するバイクに人間が追いつけるはずもなく、バッグはそのまま視界から消えてしまいました。

「パスポートが入っている…」絶望の中で現れた救世主

茫然自失となる中、同僚の口からさらに衝撃的な言葉が飛び出しました。「中にパスポートも入ってる……」。

パスポートがなければ、今夜予定されている帰国のフライトに乗務することができません。頭の中が真っ白になり立ち尽くしていると、一部始終を目撃していたタクシーの運転手が「乗りな!追いかけるぞ!」と声をかけてくれたのです。

しかし、私たちはモールで両替する予定だったため、現地通貨を一銭も持っていませんでした。

その旨を素直に伝えると、「お金なんていいから、早く乗りなさい!」と促され、ひったくり犯が走り去った方向へと急発進してくれたのです。ですが残念ながら、交通量の多い道路だったこともあり、二人乗りのバイクを完全に見失ってしまいました。

善意のタクシーか、それとも罠か?一転して襲いかかる不安

しばらく周囲を捜索したもののバイクは見つかりませんでした。ただ冷静に考えれば、犯人が刃物などの凶器を所持している危険性もあったため、追いついて奪い返す行為自体が極めてハイリスクだったといえます。

その後、親切なタクシー運転手はお金を持たない私たちを現地の警察署まで送り届けてくれました。私たちにとって、彼はまさにピンチを救ってくれたスーパーヒーローでした。

しかし、少し気持ちが落ち着いてくると「もしかして、この運転手も犯人グループの仲間で、どこかへ連れ去られるのでは……」という強烈な恐怖が芽生えたのも事実です。

もしタクシー運転手までもがグルで誘拐されていたら……そう考えると身の毛がよだちます。混乱していたとはいえ、見知らぬ車に乗り込むリスクをもっと慎重に考慮すべきだったと反省させられました。今回は運よく、真の善意で手を差し伸べてもらえたことが不幸中の幸いでした。

海外でパスポートを喪失した際の手続き手順

万が一、海外滞在中にパスポートの盗難や紛失に遭ってしまった場合、以下のようなステップで対処する必要があります。

  • 現地警察で被害届を提出する:まずは警察で紛失・盗難の届け出を行い、「ポリスレポート(事故証明書)」を発行してもらいます。
  • 日本大使館・領事館での手続き:発行されたポリスレポートを持参し、最寄りの在外公館へ「紛失一般旅券等届出書」を提出します。
  • 渡航書の発行(緊急帰国の場合):「帰国のための渡航書」を申請します(これは帰国時の1回に限り有効な臨時文書です)。
  • パスポートの再発行(滞在を継続する場合):現地でパスポートの再発行を申請します(戸籍謄本や申請書、本人確認書類が必要となり、発行までに一定の期間を要します)。

なお、渡航書の発行やパスポートの再交付には、「6ヶ月以内に撮影されたパスポート用の証明写真」が必須となります。

しかし海外において、日本のように街頭の証明写真機をすぐに見つけるのは極めて困難です。実際、同僚のCAも写真を用意できる場所を探すのに多大な労力を費やしました。海外へ渡航される際は、予備の証明写真をスーツケースのポケットなどに1枚忍ばせておくことを強くおすすめします。

これから渡航される皆様へのアドバイス

これから休日や休暇を利用して海外旅行へ出かけられる方も多いことでしょう。

現地で観光や買い物を楽しむ際は、パスポートや貴重品をむやみに持ち歩かず、ホテルの部屋にあるセーフティボックスなどに保管しておくことを推奨します。

せっかくの旅行でトラブルに巻き込まれ、貴重な時間を無駄にしないためにも、貴重品の管理には細心の注意を払ってください。この記事が、皆様の安全で快適な旅の一助となれば幸いです。

どうぞ、素敵な空の旅をお楽しみください!


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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