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保護者「バス停で待つ時間が長い!」送迎バスへの苦情の声が…事情を確認して分かった“予想外の事実”に「言葉を失った」

  • 2026.10.6
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

休み明けのスクールバスは、寝坊したり忘れ物をしたりなど、生徒の状況によって遅延が発生しやすくなります。路線バスとは違い、「時間だから出発するルール」を厳守すると、生徒はたちまち通学に困ってしまいます。

今回は、乗務した小学校のスクールバスで起きた出来事を紹介します。小学校低学年は、保護者がバス停まで付き添うことも少なくありません。

そんな保護者からのクレームと、その背景にあった思わず笑ってしまったエピソードをお話しします。

夏休み明けは朝が苦手になった生徒が多数

この出来事が起きたのは、私が乗務するスクールバスの2学期が始まって2日目のことでした。始業式が終わると、翌日からはさっそく通常授業が始まります。

小学生が利用するため、スクールバスには添乗の指導員が同乗します。そこで、乗車した児童の点呼を順に取っていきますが、休み明けはなかなか児童が揃いません。

幸い、始発は広い駐車場に集合となっていたため、ある程度子ども達が揃うのを待つことはできます。とはいえ、学校へ向かう途中のバス停で待つ生徒もいるため、待てる時間は数分です。

しかし、「バスは待ってくれる」という思いがあるからか、特に休み明けは1~2分遅れる児童も複数人いました。

指導員が4月から言い続けていた「バスの時間に遅れたらだめだ」という注意も、夏休みという長期の休暇で生徒たちは忘れてしまったように感じました。

「だって起きられないし」
「忘れ物したままだと学校で怒られるし」

様々な言い訳を考える生徒を見て、「ああ、きっと我が家も」と、私は我が子たちのことを心配したものです。

しかし、こうしたやりとりの中、スクールバスの出発が遅れたことで1つのクレームにつながっていきます。

「待っているのにバスが来ない!」保護者から怒りのクレーム

最初のバス停で出発が遅れると、当然2つめのバス停に到着するのも遅れます。

しかし、1回注意しただけで生徒が早くバス停に来るわけでもなく、新学期の2日目も3日目もスクールバスは遅れて出発となりました。

そんなとき、ある保護者から「バス停で待つ時間が長い!」と学校へ苦情の電話がありました。

登校時間は交通量も多く、遅れたダイヤは本来の運行ダイヤに戻せなくなってしまいます。そのため、4~5分待つ児童や保護者も少なくなかったようです。

夏休み明けで、朝とはいえすでに気温は上昇しています。暑いなかスクールバスを待っていると、4~5分であっても長く感じたんだと思います。

帰宅した児童が、「バスがなかなか来なくて、暑くて倒れそう」と話したところ、それが保護者の逆鱗に触れたようでした。

学校からの呼び出しで状況説明、そこで気づいたこと

保護者の苦情に敏感だった学校は、すぐに運行管理者である私と添乗員を呼び出しました。

運転していたのが私自身でもあったため、スクールバス遅延の状況もスムーズに伝えられました。また、添乗員が丁寧に点呼をしていたことが幸いし、遅れてくる児童・生徒の名前も伝えられました。

しかし、保護者は非常にご立腹で、実際に会って状況を聞きたいと言っているとの話をバス担当教諭から聞きました。私は「状況説明が必要なら出向きますよ」と伝え、保護者の名前を聞いたとき、ふと聞き覚えがあることに気づきました。

「これって、遅れてくる子の親じゃないですか?」

私の一言に、教諭や添乗員は言葉を失ったようでした。なんと、スクールバスの遅延に対して申し出があった家庭では、弟さんが長くバスを待っていて、その原因の1つに、集合に遅れているお兄さんの存在があったのです。

これには私も苦笑いするしかありません。

高学年の兄と小学校1年生の弟は、とある事情でバスに乗車する場所が異なっており、兄がバス停に遅れてきていることを、保護者は知らなかったのでしょう。

子どもの話だけで動くと驚く状況を知ることもある

子どもの「倒れそうだ」という話を聞き、どうなっているんだと憤慨する気持ちはわからなくもありません。実際、私も小学生の子どもを持つ身であったため、親として子どもを守りたいという気持ちも十分理解できます。

しかし、子どもの話だけを耳にした状態で、他者へ苦情を申し出ると、身近なところで原因があるケースもあるのだと、この出来事で知りました。

苦情があった当日に生徒の自宅を訪問し、状況を伝えたところ、逆に保護者から謝罪されてしまいました。そして、翌日から兄は誰よりも早くスクールバスに乗車しており、「怒られたんだろうな」と私や添乗員が察したことはいうまでもありません。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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