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飲んで笑って元気いっぱい!なエンタメ系居酒屋。福岡〈藁焼みかん〉

  • 2026.8.4

福岡の酒場はやっぱり熱い。なにより店主が楽しんでいるし、居合わせる客は地元民もツーリストも、いつしかその空気に当てられて楽しくなってくる──そんな熱気が漂う酒場を求めて、福岡〈藁焼みかん〉へ。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Michiko Watanabe

福岡〈藁焼みかん〉店内 調理場
BRUTUS

いつ行ってもワッショイ。店主&スタッフのパワーが半端ない。カツオを藁(わら)で炙(あぶ)る時は思いっきりファイヤーしちゃったり、ご飯が炊けたら、スタッフ一同声を揃えて「パッカーン!」と羽釜の蓋を開けたり、何とか楽しんで帰ってもらおうというホスピタリティあふれる居酒屋だ。

福岡〈藁焼みかん〉入口
ミカンが描かれた暖簾(のれん)をくぐって中へ。入口はガラス張り。常に満席の賑わいぶり。

店主・末安拓郎さんはデコトラに憧れて長距離トラックに乗りたかったが、父の勧めでホテルへ。3年ほど勤めるうち、料理の面白さに目覚め、京都へ修業に。

自分で店をやるなら気楽に入れる居酒屋がいい。ただ、居酒屋でもちゃんとした料理を出したい。だから、勉強が必要だった。京都の老舗料亭などで10年近くみっちり修業。2014年に独立を果たす。ゆえに料理は素敵に旨い。何を選んでも間違いなし。

手書きのメニューは日替わり。その日一番が並ぶ。名物は「焼呉豆腐」と「ぐつぐつ」。呉豆腐は佐賀の郷土料理のアレンジで、豆乳を固めたとろとろ豆腐を陶板で焼き、上からゴマ味噌をたらっとかけたもの。ジュージューしながら登場。「5回フーフーしてください」と言われ、みんなでフーフー。ぐつぐつはサワラだったり白子だったりがチーズと絡む、いわば和グラタン。これにもフーフーが必要だ。

福岡〈藁焼みかん〉鴨ほうば、鰹のたたき
奥/鴨ほうば1,200円。ほんのり甘い味噌がクツクツ煮えながら登場。残った味噌は格好の酒のアテに。手前/鰹(かつお)のたたき1,000円。各種のナチュラルワイン(グラス800円〜)にも合う。
福岡〈藁焼みかん〉メニュー表
メニューは日替わり。好きなものを好きに頼もう。刺し身は時価で盛り合わせも可。

不真面目の美学を貫きながら、料理はかなり尖りつつも正統派。なにより、遠来の初めての客も巧みに巻き込み、喜ばせるもてなしの完成度にも恐れ入る。帰り際に、店主が笑顔で渡してくれるミカンキャンディもちょっと嬉しい。

福岡〈藁焼みかん〉店内 調理場
農家出身で自らも田んぼを有する店主。稲藁は身近にあるものだ。その利用法の一つが藁焼き。炭火焼きとは違う格別の香りがする。

Information

藁焼みかん

住所:福岡県福岡市中央区春吉2-12-20
TEL:092-712-0388
営:17時〜翌1時
休:不定休

早い時間は予約必須。焼呉豆腐500円、ぐつぐつ1,200円など。おまかせ7,000円。生ビール600円、グラスシャンパン1,800円ほか酒類いろいろ。


※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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