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「3万でいいから、また貸してほしい」一人で親のお金を工面してきた私。だが、兄弟に相談すると思わぬ事実が発覚

  • 2026.7.30

また鳴った親からの電話

その朝も、スマートフォンに親からの電話がかかってきました。画面の名前を見た瞬間に、用件の見当がついてしまう自分がいます。

「3万でいいから、また貸してほしい」

受話器の向こうの声は、いつもより少し小さく聞こえました。親は昔から、お金の管理が苦手な人でした。

悪気があるわけではありません。月末になると足りなくなって、子どもに頼ってしまうのです。

「……うん、分かった。夕方に振り込むね」

気づけば、私はいつもそう答えていました。

困っている親を前にすると、どうしても情が先に立って、断れないのです。

ひとりで抱えていた重さ

3万円が、月に一度、ときには二度。金額そのものより、終わりが見えないことがこたえました。

私には兄と弟がいます。それなのに、親がお金の相談をするのは、なぜかいつも私だけでした。近くに住んでいるから、断らないから。頼みやすかったのだと思います。

「私ばっかり、どうしてなんだろう」

そんな言葉を、夫の前で一度だけこぼしました。家計も気持ちも、少しずつすり減っていました。それでも兄や弟に言い出せなかったのは、お金の話で家族がぎくしゃくするのが怖かったからです。

兄弟で決めた約束

限界が近いと感じたある日、私は思いきって、兄と弟に集まってもらいました。

「実は、お母さんのことで、ずっと相談したかったことがあって」

これまでのことを打ち明けると、二人とも驚いた顔をしました。

私だけが頼られていたことを、知らなかったのです。

「なんで言わなかったんだよ。三人で分ければよかったのに」

弟の言葉に、少し泣きそうになりました。

その日、私たちは約束を決めました。三人で毎月少しずつお金を出し合い、親のための共通の積立をつくる。親にお金が要るときは、そこからだけ出す。誰か一人が立て替えることは、もうしない。

負担の割合も、後から不公平だと感じないように、金額を紙に書いて三人で共有しました。

次に親から電話がかかってきた朝、私は落ち着いて答えられました。

「それなら、みんなで用意してるお金があるから、そこから出すね」

電話の向こうの親は、少し戸惑っていました。けれど私の声からは、以前のような重たさが消えています。

一人で背負っていた荷物を、三人で持ち直せた。ただそれだけのことが、朝の空気を軽くしてくれました。誰かを責めなくても、抜け出す道はちゃんとあったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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