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飲みすぎて記憶をなくしちゃう…「たったひとつのキーワード」で社交の場を楽しむアドバイス

  • 2026.7.27

はーいみなさん、ごきげんよう!満島てる子です。

暑さも日に日に上り坂となってきました。
ビールをグビッと勢いつけて飲みたくなる季節になってきましたねぇ。
アルコール大好き勢のみなさんは、もうこの夏をエンジョイし始めているのかしら。

でもさ…これって怖いよねぇ。
飲みのペースも杯数も、自然と普段を上回ってしまうわけで。

酒量が増える時期だからこそ、泥酔してやらかしたりするんじゃないかってあたしったら考えちゃうのよ。

Sitakke
ライター・満島てる子

「酒は飲んでも飲まれるな」とはよく言った話ですが。
いやそんなこと言っても、シナプスなんてお酒飲んだらきっちりかっちり、終わりの始まりを迎えてしまうわよねぇ。
一体どうしたらいいのやら…。

おやおや、同じようなことに悩んでいる人が、どうやらいるらしい。
お手紙、ご紹介させていただきましょう。

読者からのお悩み「飲み始めると際限なく飲み続け、記憶を無くしてしまうことも…失礼なことをしていないか心配…」

Sitakke
Sitakke

あらぁこれは、なかなかの飲兵衛さんね。

「どうやって帰ったか覚えていないけど起きたら自宅のベッド」。

はいこれもうマックス親近感。笑

「レベル4」さん、まずは投稿ありがとうございます!
「記憶をなくしてしまうこと」になんの躊躇も覚えなくなって、はや10年。
そんなあたしが一体何を物申せるのかという話ではあるのですが……。笑

一応お酒を扱う仕事人としては、おそらく学園都市で言うところのレベル5(突然の『とある科学の電磁砲』ネタ)、達者と呼ばれる範疇に入ってなければいけない立場なはずなので。
白井黒子をたしなめる御坂美琴のように、あなたのこころを刺激する言葉の電撃を、今回お届けできたらなぁなんて思っております。笑

「周りに失礼なことをしていないか」はあたし自身も悩んでる!

Sitakke
いただいたお花たち

にしても「レベル4」さん、「際限なく飲み続け」られるだなんて、あなたお元気ねぇ。
体力や気力はもちろん、アルコールに対するかなりの耐性も備わっていなければ、容易にできることじゃない。

あたしも20代のころは、店の午後7時オープンから翌日の午後3時までずーっと飲み続けたあと、なんやかんやしていたら結局そのまま翌日(当日?)の営業を迎えることになっちゃったり。

まさかの朝6時からどんどん楽しくなってきちゃって、いろんなお店を回っていたら記憶をなくし、ススキノのど真ん中、ヒールにすっぴんというすっとんきょうな姿で寝ているところを、知り合いに拾われたりしたこともあったけれど。

今はもう流石に、そうできる余力が残っていないのよねぇ。
飲み続けたくても飲めないというのが、正直なところ。

だからこそ、「レベル4」さんにはあたしが無くしてしまった若さを感じるというか。
もっと言えば「これから大人になっていけば、あなたも段々と落ち着いてくるんじゃないかしら?」というのが、あたしがこのお手紙を読んだとき、最初に抱いた感想でした。

でもさ。
そんな歳月の積み重ねを待てるのならば、人間こうやって悩んだりしないわよね。

それに「レベル4」さんのパターンは、酔って「周りに失礼なことをしていないか」というプラスの心配もある。
そしてこちらの追加要素、結構根深い気が個人的にはするのよ。
なにしろこの点には、あたし自身がずっと悩まされてきたし、最近も「どうしたらいいべか」と頭を抱え続けているからなんです。

…こう書くと、警戒されてしまうかしら。笑
いやはや昔は、履いているストッキングを自らビリビリにする癖があったり、「男なんて!男なんてぇぇえ!」と泣きながら叫び倒していたりもしたわ(その場にいる人、爆笑)。
反省〜ぇ!笑

と、こんな明るい悪癖だけで済めばいいんだけれど。
最近は、酔うと長大な説教を垂れる癖が出てきていて、よくないなぁと反省したり。

店子や友達の酔い方も、割と心配になるのよね。
記憶が無いままに愚痴をお客さんに言い続けてしまう子がいたり。
ものを壊しまくって、地獄を作り出す子がいたり。
どう指導したらいいのかなぁって毎日煩悶中。

自分の話をし続ける暴走機関車と化す飲み友もいれば、ネガティブ感情や怒りのマグマ大爆発な知り合いもいたり。
なんとかならないもんかねぇ。

じぶんごととしても、周囲の課題としても。
「レベル4」さんの抱いているお悩み、あたしはかなりリアリティのあるものとして、今受け止めています。

あたしなりのAnswer

Sitakke
お客様といったエスコンフィールド!お店は「社交の場」。そしてステキな縁をつないでくれることもたくさん!

さて、受け止めた上で。
「レベル4」さん、あなたは「解決策やアドバイスをいただきたい」と書いてくれているので。
同じ事柄に悩んではいつつも、ここからはあたし、あなた宛のアンサーを綴っていくことにするわね。

それでなんだけどさ、「レベル4」さん。
あたし正直、長時間飲むこと自体は、あなたの金銭面や体調面、スケジュール面での諸々に差し支えがないのだとすれば(差し支えあるならやめようね)、日頃の仕事のストレスを解消するためにも、友人たちとより仲を深めるためにも、時々あっていいんじゃないかなぁと思うの。

「楽しい時間をできるだけ長く過ごしたい」という気持ちは、持って当然。

その感情に蓋をすることなく、楽しめる時に楽しめる人たちと思いっきりエンジョイしてほしいなって、個人的にはそう「レベル4」さんの背中を押したいです。

そして、そこに加えてひとつ。
これからあなた、そんな飲みの場に誰かと向かう時には。
自分が楽しいのはもちろん、その飲んでいる相手が今楽しく過ごせているかどうかという点を、酔っていたとしても忘れず、都度考え、観察するようにしてほしいの。

要は、おのれの楽しみが周囲にいいかたちで伝播しているのかについて。
他者目線で改めて見てみるということを、宴席でこそこれから、いつも意識のどこかに置いておいてもらいたいのよね。

定期的にスタッフにはもちろん、お客様にもお話することがあるのですが。
飲み屋さんとは(中でもゲイバーはとりわけ)「社交の場」である と、あたしは先輩たちから事あるごとに教えられてきました。

その場でお酒を飲むことはもちろん前提ですが、飲酒がメインの空間かというと、実は違う。
一杯のグラスを通じて、誰かと交流し、語り合い、こころを通わせ合うのが主目的。

そのために時に語彙力、ファッション、乾杯といった様々な要素によって。
スタッフはもちろんお客さんも、それぞれがそれぞれなりに 『おしゃれ』に振る舞う。

そして、そうした所作の間で発生するグルーヴ感をもとに、互いにとって心地いい空気を、その場にいるみんなで作っていくのが本来なわけです。

だから飲み屋さんって、ピタッとハマれば半端なく楽しいところなんだよね。

これって『おしゃれ』?を基準にしてみて

Sitakke
先日沖縄へ!

なればこそ、「レベル4」さん。
あなたにはそんな 『おしゃれ』を、ご友人たちと一緒に作ろうと取り組める人であってほしい なって、あたしはそう思うのよ。

そのためにも、周囲の人の楽しみをすくいとろうとする姿勢を、どうかこれから自分のものにしていってほしい。
そうすれば、目下の悩みについてもなにがしかの変化があるはずです。

例えば「ペース配分を考えずに飲んでしまう」のは、果たして『おしゃれ』かしら?

「今日はとことん!」と、みんなで約束でもしたならいいとして。
もしあたしの目の前に杯数がかさんでいる方、しかも他より抜きん出て飲んでいるお客様がいたりすれば、自分はその人のことを心配します。

だって、その状態は「飲まないとやってられない」に近い。
機嫌が悪いか、テンションが上がり切らないか、よっぽど道理がわかっていないか何かなんだろうなぁと(無茶苦茶楽しんでくれているパターンもあるけれど)、こちらとしては察さざるを得なくなっちゃうのよ。

そういう人と、いいグルーヴ感を作るのはなかなか難しい。
リズムを合わせられないわけだからね。

こんな風に『おしゃれ』かどうかを基準にして、「レベル4」さん、自分の飲食店での行動を見返してみたり、その場でもぜひ再検討したりしてみてください。
そうすればきっと、いろんな改善点を見つけられるはず。

それにこの習慣づけは、酔ったときあなたを特に助けてくれます。

記憶を失った場合こそ、その振る舞い全体がそもそも普段から『おしゃれ』という指針に貫かれていれば、変に暴れたり自己中な振る舞いに走ったりするリスクって、どうやら下がるみたい。

これ周りを見ていて、本当にそうだなぁと実感しているの。

どれだけ酔っ払っても、本物の酒場のプロや人柄のよくできた方は、常に面白くて行動に芯がある。
隣に人がいることが身体に染み付いているので、下手を取らないわけです。

「レベル4」さん、あなたにはどうか、そんなステキな酔っ払いになっていってほしい(冗談じゃなく、マジで)。
みんながあなたと飲むと気持ちよく笑顔になれるような、『おしゃれ』で色気のある大人に、これからなっていってもらいたいの。

一朝一夕では実現しないことを言っている自覚はあります。
でも大丈夫。あなたには乾杯に付き合ってくれる、「優しい友だち」がいるんだから。
きっとあなたが大人になるための道を、みんな共に歩んでくれるはず。

いつか「レベル4」さんが、『おしゃれ』にもこのコラムのご返盃としてうちの店に来てくれることを、勝手に期待しつつ。笑

あたしももっと『おしゃれ』な飲み助になっていきたいなぁと、そう気持ちを新たにすることもできた、今回のコラムだったのでした。

ま・と・め♡

というわけで今回は、お酒を飲み過ぎてしまうというお悩みについて、あれやこれやを語らせていただきました。

いやぁお酒って、百害あって一利なしかと思ったら、百薬の長だよこりゃって納得しちゃう瞬間もあったりするわよね。

毒にするのも薬にするのも、飲む側のありようひとつなのかも。
そう思いながら、今日も元気にみんなと乾杯しちゃおうかななんて思っております。笑

ではではまた次回。Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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