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「前は涼しいから大丈夫」お盆の帰省ドライブ中、20代父が後部座席に気づいた“想定外の暑さ”

  • 2026.8.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

お盆休みは帰省や旅行で長距離ドライブをする人が増える時期です。猛暑の中ではエアコンが欠かせませんが、運転席では快適でも、後部座席は想像以上に暑くなっていることをご存じでしょうか。

特にチャイルドシートに座る小さな子どもは、大人よりも暑さの影響を受けやすく、体温調節機能も未発達です。そのため、大人が涼しいと感じていても、子どもは汗だくになっているケースも少なくありません。

「前は涼しいから大丈夫」という思い込みが、子どもにとって過酷な車内環境を招くこともあります。夏の長距離ドライブでは、クルマだけでなく後部座席の暑さ対策も欠かせません。

「前は涼しいから大丈夫」が思わぬ落とし穴に

お盆休みに実家へ帰省するため、小さな子どもを連れて長距離ドライブをしていたMさん(20代・男性)。

乗っていたクルマにはエアコンが付いていましたが、後部座席専用の吹き出し口はありませんでした。

出発直後は「車内は十分涼しいし問題ないだろう」と考えていたそうですが、高速道路の渋滞が続くにつれて、後部座席に座っていた子どもは汗をかき始め、不機嫌な様子になっていきました。

助手席の妻が後ろへ手を伸ばしてみると、前席ほど冷たい風が届いておらず、想像以上に暑かったといいます。

慌てて最寄りのサービスエリアにクルマを停め、しばらく休憩することにしました。子どもの機嫌が戻ったところで、今度は奥さんが後部座席に座ってみることに。すると、「前はこんなに涼しいのに、後ろはこんなに暑いのか」と驚くほど、体感温度に差があったといいます。

Mさんは「もっと後部座席の暑さを考えて準備しておけば、子どもにつらい思いをさせずに済んだ」と振り返り、反省していました。

猛暑と渋滞が重なると車内はさらに暑くなる

真夏はエアコンを使用していても、車内が思うように冷えないことがあります。

特に外気温が35℃を超えるような猛暑日では、強い日差しによって車内の温度が上昇しやすく、乗車人数が多いほど熱もこもりやすくなります。さらに、お盆期間中は高速道路の渋滞が発生しやすく、低速走行や停止を繰り返す場面も少なくありません。

クルマによっては、走行風が少なくなることでエアコンの効きが弱く感じられる場合もあり、前席では快適でも後部座席までは十分に冷気が届かないのです。チャイルドシートに座る小さな子どもは背中とシートが密着しているため熱がこもりやすく、大人以上に暑さの影響を受けやすい点にも注意が必要です。

暑さ対策アイテムを上手に活用する

近年は、後部座席の暑さ対策に役立つアイテムも数多く販売されています。

ヘッドレストに取り付ける後部座席用の扇風機やサーキュレーターは、前席から送られてきた冷気を後席へ循環させやすくしてくれます。また、チャイルドシートに取り付ける送風シートや冷却シート、窓からの日差しを抑えるサンシェードなども、暑さ対策として活用されています。

ただし、こうしたアイテムはあくまでも補助的なものです。

車内が暑いと感じたまま長時間走り続けるのではなく、サービスエリアやパーキングエリアでこまめに休憩し、水分補給を行うことも大切です。

子どもの顔色や汗の量、機嫌などをこまめに確認し、「いつもと違う」と感じたら無理をせず休憩を取りましょう。

乗る人に合わせた暑さ対策を!

長距離ドライブでは、タイヤやバッテリーなどクルマの点検に目が向きがちですが、暑さ対策も同じくらい重要な準備の一つです。

特に後部座席にエアコン吹き出し口がないクルマでは、「前席が涼しいから後ろも大丈夫」と思い込まず、後席の環境を意識しましょう。出発前に暑さ対策グッズを用意するだけでなく、飲み物や保冷剤、着替えなども準備しておくと安心です。渋滞情報を事前に確認し、時間に余裕を持った計画を立てることで、無理のない休憩も取りやすくなります。

お盆の帰省は、家族で過ごす楽しい時間です。その一方で、猛暑の長距離移動は大人が思っている以上に小さな子どもの体へ負担をかけることがあります。

「クルマのエアコンが効いているから大丈夫」と安心するのではなく、後部座席の環境にも目を向け、乗る人に合わせた暑さ対策を心掛けることが、快適で安全な帰省や旅行につながるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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