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「交換しておけば良かった」」お盆に高速SAで立ち往生…20代男性が2時間以上待った後悔のワケ

  • 2026.8.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

バッテリーはエンジンを始動させるだけでなく、クルマのさまざまな電装品を動かす重要な部品です。しかし、普段は問題なく走れていると「まだ使えるだろう」と交換を先延ばしにしてしまう人も少なくありません。

これからの時期、お盆休みは長距離移動や渋滞が重なり、サービスエリアや観光地ではロードサービスの出動依頼も集中しやすいです。そのため、普段ならすぐに対応してもらえるようなトラブルでも、長時間待たされるケースがあります。

「まだ使えるだろう」と交換を先延ばしにした結果…

自動車販売店で定期点検を受けた際、スタッフから「バッテリーがかなり弱っています。早めの交換をおすすめします」と案内されたTさん(20代・男性)。しかし、エンジンは普通に始動していたことから、「旅行でお金が必要だし節約したい」「そんなに急にバッテリーが上がることはないだろう」と考え、交換を見送りました。

さらに、「もしバッテリーが上がっても、ジャンピングすれば動くから大丈夫」と思っていたことも、交換を先送りした理由だったそうです。

その数週間後、お盆休みを利用して友人と旅行へ出発。高速道路を順調に走行し、途中のサービスエリアで休憩を取りました。

ところが、休憩後にクルマへ戻ってエンジンをかけようとすると、セルモーターが弱々しく回るだけで始動しません。バッテリーが上がり、エンジンをかけるための電力が足りなくなっていたのです。

ジャンピングできずサービスエリアで2時間以上足止めに

Tさんは、自分のクルマにブースターケーブルを積み忘れていました。しかし、この時点では、「誰かにブースターケーブルを借りれば何とかなる」と考えていたようです。ところが、周囲に尋ねるも持っている人、助けてくれる人は見つかりません。さらに、サービスエリアにはガソリンスタンドがなく、その場で新しいバッテリーへ交換してもらうこともできず、結局ロードサービスへ救援を依頼することになりました。

お盆期間中は事故や故障が相次ぎ、ロードサービスの電話窓口も混雑して、ようやくつながったオペレーターからは、「現在は出動依頼が非常に集中しており、お伺いまで2時間以上かかる見込みです」と伝えられたそうです。Tさんは、炎天下のサービスエリアで店内と外を行き来しながら待つしかなく、実際に救援車が到着したのは案内どおり約2時間後。旅行のスケジュールは大幅に変更せざるを得なくなったそうです。

Tさんは後になって、「交換費用を惜しまず、点検のときに交換しておけば良かった」と話していました。

ジャンピングは応急処置でしかない

ジャンピングすればまた走れると考えている人は少なくありません。

確かに、ブースターケーブルやジャンプスターターを使えば、一時的にエンジンを始動できるケースはあります。しかし、ジャンピングはあくまでも応急処置です。バッテリーが寿命を迎えている場合は、内部の性能が大きく低下しているため、一度エンジンがかかっても再び停止すれば、すぐに始動できなくなることも珍しくありません。

また、一度完全にバッテリーが上がると性能が回復しにくくなり、そのまま使い続けることは難しいケースもあります。近年のクルマは、アイドリングストップや各種安全装備など電装品が増えているため、バッテリーへの負担も以前より大きくなっています。そのため、点検時に劣化を指摘された場合は、「まだ動くから」と判断するのではなく、交換時期が近づいているサインとして受け止めることが大切です。

なかには「バッテリーが心配だから」とエンジンをかけたまま休憩する人もいますが、不要なアイドリングは燃料の無駄になるだけでなく、各自治体の条例違反になる場合や、車から離れた際の盗難、誤操作による事故につながるおそれもあるので控えましょう、

長距離ドライブ前はバッテリー点検を忘れずに

お盆休みのような長距離ドライブでは、普段以上にバッテリーへ負担がかかります。

渋滞では、エアコンやカーナビ、スマートフォンの充電など、多くの電装品を使用する機会も増え、サービスエリアや道の駅で何度もエンジンを停止・始動することもバッテリーへの負荷につながるのです。さらに、お盆期間はロードサービスの出動依頼が集中しやすく、通常より到着まで時間がかかる場合があります。場所によっては、ガソリンスタンドが併設されていないサービスエリアもあり、仮に併設されていても適合するバッテリーの在庫があるとは限らないため、その場でバッテリー交換ができないことも想定しておかなければなりません。

長距離走行の前には、バッテリーを交換時期まで使い切ろうとするのではなく、事前に点検・交換しておくことが根本的な対策です。加えて、加入している自動車保険のロードサービスの内容や連絡先も確認しておくと、万一の際にも落ち着いて対応できるでしょう。

「まだ大丈夫だろう」という判断が、楽しい旅行を大きく狂わせてしまうこともあります。数千円から数万円の交換費用を惜しんだ結果、何時間もの足止めや予定変更につながる可能性があることを忘れず、長距離ドライブ前にはバッテリーの状態をしっかり確認しておきたいものです。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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