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「100:0ではないか」お盆の帰省ラッシュ中に接触事故、相手の強気な主張をドラレコが覆した瞬間

  • 2026.8.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

お盆の帰省ラッシュでは、高速道路の渋滞が各地で発生します。渋滞中はスピードが出ないため大きな事故にはなりにくいと思われがちですが、インターチェンジ付近は合流や車線変更が繰り返されることから、接触事故が発生しやすい場所でもあります。

このような事故では、お互いの認識が食い違うことも少なくありません。相手が強い口調で自分の正当性を主張すると、「こちらが悪かったのかもしれない」と不安になってしまう人もいるでしょう。

そんなとき、事故状況を客観的に確認する重要な証拠となるのがドライブレコーダーの映像です。

渋滞中の高速道路で突然の接触事故

お盆休みに実家へ帰省していたYさん(30代・女性)は、高速道路の渋滞に巻き込まれながら走行していました。

交通量が多く、クルマはゆっくりと流れている状況でしたが、インターチェンジ付近で合流してきた1台のクルマが十分な安全確認をしないまま本線へ進入してきたそうです。

Yさんはブレーキを踏みながら進路を譲ろうとしましたが間に合わず、相手車両がYさんのクルマの側面に接触。幸い大きなけがはありませんでしたが、ドアやフェンダーに傷が付く事故となりました。

「こちらは悪くない」と強く主張され不安に

事故後、相手のドライバーは「こちらは悪くない」「本線のあなたがスピードを落とすなり避けるなりするべきだった」「100:0ではないか」と強い口調で主張してきたそうです。突然の事故で気が動転しているところへ勢いよく責任を追及され、Yさんは「自分が悪いのだろうか」と不安になったといいます。

しかし、その場で相手の主張を受け入れることはせず、自身が加入する損害保険会社へ連絡し、事故状況を説明しました。

事故直後は気が動転しやすく、相手が強く主張してくると冷静な判断が難しくなるものです。しかし、その場で過失割合を決めたり、安易に責任を認めたりする必要はありません。事故状況の確認や過失割合の判断は、保険会社などが客観的な資料をもとに進めていくことになります。

ドライブレコーダーの映像が事故状況を客観的に証明

Yさんは保険会社へドライブレコーダーの映像を提出しました。

映像を確認すると、相手車両は十分な間隔がないにもかかわらず、本線へかなり強引に進入していたことが分かりました。その結果、事故状況を客観的に把握することができ、相手が主張していた「合流車0:本線車100」という内容は認められませんでした。最終的な過失割合は、「合流車70:本線車30」という判断になったのです。

その後のやり取りで、相手は車両保険に加入していないことも分かりました。しかし、車両保険への加入の有無と過失割合は別の問題です。事故の責任は、当事者の主張ではなく、事故状況や客観的な証拠をもとに判断されます。

もちろん、ドライブレコーダーがあれば必ず自分に有利になるわけではありません。しかし、事故当時の速度や位置関係、ウインカーの有無、周囲の交通状況などを客観的に確認できるため、当事者同士の食い違う証言だけで判断されることを防ぐ大きな役割を果たします。

感情ではなく証拠が事故解決のカギになる

高速道路の合流事故では、一般的に本線を走行しているクルマが優先されます。

一方で、本線側にも安全に走行するための注意義務があるため、すべての事故が合流車100%の責任になるわけではありません。実際の過失割合は、渋滞状況や双方の速度、進路変更のタイミング、回避行動の有無など、さまざまな事情を総合的に判断して決められます。

そのため、事故直後に相手が強く責任を主張していたとしても、それだけで過失割合が決まることはありません。

ドライブレコーダーは危険運転の抑止や事故防止に役立つだけでなく、万一事故が起きた際には、自分の主張を裏付ける重要な証拠になります。

帰省ラッシュで交通量が増えるお盆は、合流や車線変更による接触事故も起こりやすくなります。万一のときに冷静な対応ができるよう、ドライブレコーダーが正常に録画されているか、SDカードのエラーが出ていないかなども、出発前に確認しておきましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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