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歴代のe-POWERを乗り継いだ車のプロが、新型エルグランドで直面した“1時間待ち”の人気

  • 2026.8.30
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

2026年7月、16年ぶりの刷新を遂げた新型日産エルグランド。筆者はその走りの要となる第3世代e-POWERを体感すべく、週末に予約なしで販売店へ向かいました。しかし、そこで待っていたのは予想外の1時間以上待ちという現実でした。

本記事では、実車を前に筆者が感じた新型車の注目度と、複数世代のe-POWERを乗り継いできたからこそ期待する技術的な見どころについて、現地での体験を交えてお届けします。

新型エルグランドに乗る気満々で店舗へ…しかし駐車場を見て少し驚いた

これまで日産車に親しんできた筆者は、ふらっと立ち寄ればそのまま試乗できるだろうという気軽な気持ちで、発売直後の週末に販売店を訪れました。少し待てば案内されるだろうと、楽観的に考えていたところがあります。しかし、店舗に到着してまず目を引いたのは、敷地内の駐車場に停まっている車の多さでした。見渡すと、トヨタのアルファードや輸入車なども並んでおり、普段の週末以上に店舗全体が活気に満ちあふれているように見えました。

もちろん、それらの車で来店された方々全員が、新型エルグランドの試乗を目的に訪れていたわけではないかもしれません。土日ということもあり、点検や別車種の相談で来店されたお客様も多くいらっしゃったはずです。それでも、展示されている新型エルグランドの周囲には常に人が集まっていました。熱心に実車のシートへ座り心地を確かめたり、スタッフと仕様について語り合ったりする光景が広がっており、16年ぶりのフルモデルチェンジという話題性の高さを到着直後から肌で感じることになりました。

予約なしで試乗をお願いしたら「1時間以上待ち」

予想外の賑わいを目の当たりにしつつ、筆者は期待を胸に店舗スタッフへ試乗の相談をしてみました。実は今回、事前に試乗予約をすることなく店舗を訪れていたのです。するとスタッフからは、「本日は試乗のご予約をいただいているお客様が非常に多く、今からご案内するとなると1時間以上お待ちいただくことになります」という旨の丁寧な説明がありました。

新型エルグランドのハンドルを実際に握る気満々で店舗まで足を運んだ筆者でしたが、1時間以上の待ち時間は想定外の展開です。幸いにも自宅からほど近い店舗だったこともあり、それならまた改めて出直すことにしますとお伝えし、この日は試乗をあきらめて素直に帰宅することにしました。

決して販売店の対応に不満があったわけではなく、むしろ王者の帰還とも言える注目車種の勢いをどこか甘く見ていた自分自身の準備不足を反省する結果となりました。と同時に、週末に確実に試乗を楽しみたい場合は事前にしっかり予約を入れておくべきだという、読者の皆様にもお伝えしたい気づきを得る機会にもなりました。

筆者がどうしても乗りたかった「第3世代e-POWER」とは?

では、なぜ筆者は事前の予約を忘れてしまうほど急いで実車に乗りたかったのでしょうか。その理由は、2026年7月に発売されたこの車に搭載されている最新技術に対して、強い興味を抱いていたからです。

今回の新型モデルにおける走行性能の大きな見どころとなっているのが、第3世代e-POWERとe-4ORCE、そしてインテリジェントダイナミックサスペンションという3つの技術の融合です。日産の発表によれば、これらの先進技術を統合制御することにより、高級ミニバンに求められる上質な乗り心地はもちろん、ドライバー自身が長距離ドライブを楽しめるグランドツアラーとしての走りを実現しているとされています。

なかでも筆者が最も注目しているのが、第3世代へと進化したe-POWERの存在です。エンジンで発電してモーターでタイヤを駆動させるこのシステムは、主要な5つの部品を一体化した新しい電動ユニットへと生まれ変わりました。さらに、発電専用として新開発された1.5Lの3気筒ターボエンジンが組み合わされています。これらの進化により、単なる快適な移動空間にとどまらない素晴らしいドライビング体験をもたらしてくれるのではないかと期待が高まります。

歴代e-POWERを乗り継いできたからこそ「最新世代との差」を確かめたい

技術的なスペックの進化もさることながら、筆者には個人的にどうしても自分の手で走りを体感したかった大きな理由がありました。というのも、これまで日産セレナ、ノート(E12型)で第1世代のe-POWERを体験し、日産のオーラで第2世代のe-POWERを日常的に体感してきた経緯があるからです。

特にオーラで味わった第2世代のシステムは、モーター駆動ならではの極めて滑らかな加速感やアクセル操作に対するレスポンスの速さ、優れた静粛性など、すでに一つの完成形に達していると感じていました。だからこそ、そこから第3世代へと進化したことで、実際の走行フィーリングがどれほど変化しているのかという好奇心が抑えきれなかったのです。

スペック表の数値を眺めるだけでは、エンジンが始動した際の音や振動がどのように抑えられているのか、約2.4トンという堂々たる車体をどれほど自然に加速させてくれるのかは分かりません。だからこそ、カタログ上の情報だけで満足するのではなく、実際にステアリングを握って第2世代とのフィーリングの違いを自分自身の感覚で確かめてみたいという強い思いを抱いていました。

次回こそ、進化した走りを

残念ながらこの日は、進化した四輪制御によるスムーズなコーナリングや新しいサスペンションがもたらす乗り心地、そして何より楽しみにしていた第3世代e-POWERの加速を自分で確かめることは叶いませんでした。しかし、販売店の店頭で目にしたあふれんばかりの活気によって、むしろ新型エルグランドの走りを体験してみたいという情熱はより一層強くなったように感じています。

次回訪れる際にはしっかりと事前の試乗予約を済ませ、セレナやオーラと複数世代のe-POWERを経験してきた筆者ならではの視点から、第3世代が一体どのような進化を遂げているのか、改めてじっくりと体感レポートをお届けしたいと思います。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。

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