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バス停に普通車が駐車→やむを得ず横で停めるも…元運転士が絶句した、迷惑ドライバーの“理不尽発言”

  • 2026.8.2
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。 バス停の前に「ほんの少しだけ……」と車を止めてしまった経験はありませんか?

バス停付近の駐車禁止ルールは、乗客や周囲の車に対する安全配慮のために存在しています。ドライバー側の「少しくらいなら……」という気持ちは、実はバスの運転士を非常に困らせているのです。

今回は、10年ほど前に送迎バスの運転士を務めていた際に遭遇した「迷惑駐車トラブル」のエピソードをご紹介します。

バス停に駐車されると安全に停車できない

送迎バスには多様な運用形態があり、不特定多数の方が利用される路線では、寄せられるクレームも多岐にわたります。

指定のバス停から少しでも離れた位置で乗降を行っている様子を目撃されると、「あの場所でバスが止まるのだ」と勘違いして待ちぼうけを食らい、結果としてバスに乗り遅れてしまった……というクレームも決して珍しくありません。

だからこそ、送迎バスの運行においては「必ずバス停の位置で正確に乗降を行うこと」を徹底しているケースが多いのです。

しかしある日、指定のバス停に2台の違法駐車車両が留まっており、バス停の切り込みスペースに入れない事態が発生しました。

バス停の前後は歩道に防護柵が設置されており、そこでの乗降は不可能です。

持ち主が戻ってくる気配もなく、幸い交通量の少ない時間帯だったため、私はやむを得ず駐車車両に覆いかぶせるような形で二重停車し、乗降扉を開けました。

もちろん、後方確認を徹底し、乗客の足元や車道の安全を最優先に確保した上で扉を開けました。

停車していた時間はほんの1分程度です。 ようやく出発できると思った矢先、車外から何やら大きな怒鳴り声が聞こえてきました。

「バスが邪魔だ!」とまさかの逆ギレ

ふと横に目をやると、先ほどまで放置されていた駐車車両に戻ってきたドライバーが、前扉の目の前で大声を出して憤慨しています。

何か問題でもあったのかと乗降扉を開けると、飛んできたのは「バスが邪魔だ! 車が出せないじゃないか!」という理不尽な言葉でした。

どうやら、二重停車の状態でバスが立ちはだかっていたため、自分の車が出発できなくなったことに焦りを覚えたようです。しかし、実際の停車時間はわずか1分ほどであり、ずっとそこに居座るわけではありません。

この後も複数のバス停を経由する大切な運行ルートの途中なのです。 怒鳴り散らすドライバーは、そんなこちらの事情など意に介さず車内へと足を踏み入れ、さらに威圧的な態度で語気を強めてきます。

「バス停に駐車されると非常に危険ですし、乗降されるお客様も困ってしまいます」と理由を説明したものの、相手はさらに感情を爆発させて激高してしまいました。

「自分が駐車していたことと、バスが邪魔で車が出せないことは全く別の問題だ」という主張に対し、呆れを通り越して言葉を失ってしまったことを、今でも鮮明に覚えています。

バス運転士にとってトラブル発生時こそが「試練」

そのままでは運行に支障をきたしてしまうため、理不尽な逆ギレに対してもグッと我慢して頭を下げ、駐車車両のドライバーには降車してもらいました。

思考の9割が怒りで占められそうになりましたが、プロのドライバーとして冷静な平常心を保つことが何より不可欠です。 乗降扉を閉め、バスを慎重に出発させる際、ご乗車中のお客様に対して恐怖や不快感を与えてしまったことを深くお詫びいたしました。

幸いにも、一部始終や事態の経緯を把握してくださっていたお客様が多く、運行終了後もこのトラブルに対する苦情などは寄せられなかったようです。

不安や怒りといった乱れた精神状態は、バスの運転において、時に取り返しのつかない大事故やトラブルに発展しかねません。

非常事態やトラブルの渦中にあるときこそ一呼吸を置き、平静を取り戻さなければならないのです。 乗客の皆様の貴重な命を守り、周囲の車両への配慮を徹底することこそが無事故運転につながるのだと、私は日頃から強く心に刻んでいました。

安全上の理由があるからこそ、バス停付近は駐車禁止

バス停の前が駐車禁止区域に指定されているのは、バスを利用する乗客の安全を確保し、停車中のバスが原因で引き起こされる周囲の事故を防ぐためです。

しかし、そこに違法な駐車車両が存在することで、安全なバス運行が阻害されてしまいます。 その一方で、「ほんの少しの時間なら」と安易に車を止めてしまう一般ドライバーが多いのもまた悲しい現実です。

この苦い出来事は、安易な路上駐車がどれほど周囲に迷惑と危険を及ぼすかを、改めて痛感する大きなきっかけとなりました。自家用車を運転する立場となった現在も、公共のルールをしっかりと守り、安全運転を徹底して無事故を継続しています。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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