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「え、アカペラなの?」結婚式で歌った新郎の友人、だが、新郎新婦が涙した理由とは

  • 2026.7.29

乾杯の歌のはずが

女友達の結婚式に招かれ、私は同じテーブルの友人たちと並んで座っていました。

新郎新婦の門出を祝おうと、会場はやわらかな空気に満ちていたのです。

披露宴が進むと、新郎側の友人が乾杯の歌を披露する、という案内がありました。

その人はギターを手に、おもむろにマイクの前へ立ったのです。慣れた手つきで肩に楽器を掛ける姿に、私たちは自然と期待を膨らませていました。

てっきり弾き語りだろうと、私たちは拍手で迎えました。

ところが、始まった歌は、まったく想像と違うものでした。

まさかのアカペラ

ギターを提げているのに、その人は一度も弦を鳴らしませんでした。

伴奏もないまま、いきなり朗々と歌い始めたのです。

「え、アカペラなの?」

思わず、隣の友人と顔を見合わせてしまいました。

声は大きく、音程も外してはいないのですが、なんとも独特な節回しだったのです。

しかもその人は、伴奏を入れることなく、歌の1番を最初から最後まで丸ごと歌い切りました。

私たち女側の友人は、正直なところ、少しばかりドン引きしていたのです。

どういう顔で聞けばいいのか分からず、私はそっとグラスに口をつけました。

同じテーブルの友人たちも、みんな似たような表情を浮かべています。

祝いの歌に水を差してはいけないと、必死で笑いをこらえている人までいたのです。

新郎新婦の涙

ところが、ふと高砂に目をやって、私は驚きました。

新郎新婦が、そろって涙をぬぐっていたのです。

「最高だよ、ありがとう」

新郎が声を詰まらせながら、そう叫びました。

ふたりにとってその歌は、なにより心のこもった、最高の贈り物だったのです。

戸惑っていた私たちも、その涙を見て、はっとさせられました。

育ってきた場所が違えば、心に深く響くものだって、人それぞれなのだと。私たちのものさしで勝手に測っていただけなのだと、少し恥ずかしくなりました。

ドン引きしていたはずなのに、気づけば胸が温かくなっていました。

飾らない歌でまっすぐ祝う人と、それを泣いて喜ぶふたり。どちらも飾り気がなくて、だからこそ、まっすぐに気持ちが通じ合っていたのでしょう。世界の違う人たちが集うおかしみと幸せに、私はそっと笑って拍手を送ったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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