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「薄い味噌汁ね、料理下手」と妻をけなす義母。だが、夫が私を守った一言とは

  • 2026.7.27
「薄い味噌汁ね、料理下手」と妻をけなす義母。だが、夫が私を守った一言とは

日曜の食卓で始まる品定め

結婚して3年、妻の作る料理は俺の毎日の楽しみだった。

仕事から帰って食卓に並ぶ湯気を見るだけで、その日の疲れがほどけていく。だが実家の母が家に来るたび、あたたかいはずの食卓の空気が、すっと重くなる。

その日も母は味噌汁を一口すすると、わざとらしく箸を置いた。

「薄い味噌汁ね、料理下手」

台所に立つ妻の背中が、ぴくりと固まったのがわかった。

「お義母さん、次は気をつけます」

妻は謝りながら、それでも笑顔を崩さない。その健気さが、俺にはずっと引っかかっていた。

母の小言は今日に始まったことじゃない。煮物は味が濃い、焼き魚は焦げている、盛り付けが雑だと、来るたびに何かしらケチをつける。この3年、妻はそれを黙って受け止めてきた。

この日のために、妻は朝から昆布と鰹節でていねいに出汁を取っていた。俺はそれを知っていた。冷蔵庫に貼られた献立メモには、母の口に合うようにと何度も直した跡が残っている。

それでも、母のたった一言で、その努力のすべてが「下手」の二文字に塗りつぶされてしまう。台所で小さくなる妻の背中を見るのが、俺はもう限界だった。

妻の代わりに引いた一線

その夜、母がまた同じ話を蒸し返した。

「あなたも少し痩せたんじゃない?こんな食事じゃ体もたないわよ」

俺は箸を置いた。

「母さん、それ本気で言ってる?」

「本気も何も、事実を言ってるだけよ」

「俺は美味いと思ってると」

母の眉がぴくりと動いた。

「妻の料理にケチをつけないでほしい。この3年、母さんが来るたびに妻は頭を下げてきた。でも謝る必要なんて、一度もなかったんだ」

母は口を開きかけ、言葉を探すように視線を泳がせた。

「私は、よかれと思って…」

「よかれと思って、人の作った飯をけなす人はいないよ」

「……私は、そんなつもりじゃ」

「わかってる。でも妻はこの3年、母さんの一言でずっと傷ついてた。それだけは、知っておいてほしいんだ」

母は反論しようとして、結局何も言えずに湯呑みへ手を伸ばした。その手が、途中で少しだけ止まっていた。ふだんは減らず口の絶えない人が、めずらしく黙り込んでいる。

台所から出てきた妻が、俺の隣で小さく息をのんだ。

「……ごちそうさま。今日の味噌汁、私は好きよ」

母がそうぽつりと言ったのは、帰り際だった。玄関で靴を履く母は、もう俺と目を合わせようとしなかった。

見送ったあと、妻がぽつりと言った。「ありがとう。ずっと、自分では言えなかったから」

その顔は、3年ぶりに肩の力が抜けたように見えた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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