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「白いドレスを着ていいのは、お嫁さんだけなのよ」マナーを守った私を否定したいとこ→私が落ち込んだ理由とは

  • 2026.7.27

白はお嫁さんの特権

まだ小学校にあがる前の、幼い頃のことです。

両親に連れられて、親戚の結婚式に出席することになりました。初めての華やかな席に、私は朝からそわそわして、なかなか落ち着かなかったのを覚えています。

母は、着ていく服のことを、前もって何度も言い聞かせてくれました。

「結婚式で白いドレスを着ていいのは、お嫁さんだけなのよ」と。

花嫁さんだけに許された特別な色だから、招かれた側は着てはいけないのだと、繰り返し教えてくれたのです。

幼いなりに、私はその話にきちんと納得しました。

母が選んでくれたのは、上品な黒いワンピースです。

少し大人になれた気がして、私はその日、その服をとても気に入っていました。

天使とよばれた真っ白なドレス

ところが式の当日、会場でいとこの女の子と顔を合わせた瞬間、私は思わず目を丸くしました。

その子が着ていたのは、フリルのついた、ふわふわの真っ白なドレスだったのです。

「かわいい」「まるで天使みたい」と、まわりの大人たちが口々にほめています。

5歳くらいのその子は、うれしそうに、くるりとその場で回ってみせました。

白は着てはいけないと教わって、きちんと守ってきた私は、どうしていいのか分からなくなりました。

マナーを守ったはずの自分の黒い服が、急にみすぼらしいもののように思えてきたのです。

そのうえ、そのいとこは私のそばまで来ると、あどけない声で、こう言い放ちました。

「真っ黒で、悪魔みたいだね」

割り切れなかった気持ち

その子に悪気などないのは、幼い私にも分かっていました。

それでも、正しくしていた私が悪魔と呼ばれ、ルールを知らずに白を着た子が天使とほめられる。その理不尽さに、胸がぎゅっと締めつけられました。

式のあいだじゅう、私はうつむいてばかりいました。帰り道、こらえきれなくなって、私は母の手をぎゅっと握り、小さな声でこぼしたのです。

「真っ白の、ドレスできてた」

母は「あなたは、ちゃんとお約束を守れて、えらかったね」と、頭をやさしくなでてくれました。その言葉は、確かにうれしいものでした。

それでも、あのときのやるせなさは、大人になった今でも、ふとした拍子によみがえります。正しさを守った人が、いつも報われるとはかぎらない。幼い私が初めて味わったその小さな切なさは、今もそっと胸に残ったままです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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