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妊娠で希望のドレスが着られず「マタハラ」新婦が激怒 → 支配人「◯◯の新婦に」『粋な提案』で解決

  • 2026.5.4

人生の晴れ舞台である結婚式。その準備を一から支えるのがウエディングプランナーという仕事です。華やかな印象を持たれがちですが、実際には困難や予期せぬトラブルも少なくありません。時には無理な要望を押し付けてくるお客様に対応しなければならないことも……今回は、私のお客様のエピソードをご紹介します。

夢のマーメイドドレス

私はウエディングプランナーとして、あるカップルを担当しました。新婦は子供の頃から人魚姫が大好きで、結婚式では絶対にマーメイドタイプのドレスを着ると決めていたそうです。

新郎もサーフィンが趣味だったため、海をモチーフにした装飾や演出で打ち合わせを進めていきました。

新婦不在の打ち合わせ

ところがある日を境に、新婦が打ち合わせに顔を出さなくなりました。10年ほどプランナーをしてきた私にとって、新婦が全く参加しないのは非常に珍しいことでした。

それでも新郎が「サプライズにしたい」と言ってこっそり打ち合わせを続けることもあるので、私は新婦を気にかけつつ月に一度の打ち合わせを進めていったのです。

新郎に尋ねると「体調を崩している」とのこと。マリッジブルーの可能性も考え、ギリギリまで新郎と二人でプランを練りました。

やっと現れた新婦

しかしドレスフィッティングは新婦本人でなければなりません。何度もお願いし、挙式2週間前にようやく新婦が来場しました。お腹がふくらんでおり、実は妊娠中期だったのです。それでも彼女は「夢のマーメイドドレスを着たい」と譲らず、コルセットで数時間なら耐えられると主張しました。

しかし妊婦用のマーメイドドレスは存在せず、無理に着ることはできません。私は説明しましたが、新婦は号泣し「夢を奪われた」「マタハラだ」「全額返せ」と責め立て続けました。

支配人の提案

騒ぎを聞きつけた支配人が現れ、「では試着してみましょう」と試着室へと新婦を誘導。新婦はピタっと泣き止み、意気揚々と試着。しかしドレスは太ももまで入らず現実を突きつけられました。

絶望する新婦に対し、支配人は「お腹に絵を描くマタニティアートをご存じですか? 当式場初のマタニティアートをした新婦さんになっていただけませんか」と提案。すると新郎も「式場初ってすごいじゃん!」と賛同し、新婦も納得。

さらに「1年後のアニバーサリーディナーでマーメイドドレスを着て、お子様と撮影するのはいかがでしょう」と支配人が続けると、新婦は笑顔を取り戻しました。結果、挙式はマタニティアートで行われ、1年後にマーメイドドレスを着る予約をして無事に式を終えることができました。

結婚式は「夢を叶える場」であると同時に、費用や準備の現実と折り合いをつける場でもあります。だからこそプランナーに求められるのは、相手の本当の望みを見極め、柔軟に提案しながら夢を壊さず新しい形へ導く力です。

そしてその過程を経て、新郎新婦の絆がより深まっていく姿を見届けられることこそ、ウエディングプランナーにとって最大の喜びなのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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