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「男親だから、100万は多く出したい」私たち夫婦の結婚式。だが、義父の要望を断って伝えた本音とは

  • 2026.7.26

見積書を二人で割った夜

式場から届いた見積書を、夫とテーブルに広げました。

招く人数を削り、料理を一段下げて、残るぶんは半年の積立で埋める。

費用は二人で出す。決めたのは、その一晩でした。

私の母からは、報告に行った日から三度、援助の申し出がありました。

三度とも私が断っています。

「気持ちだけもらっとくね。二人で出すって決めたから」

母は封筒を仏壇の引き出しに戻し、それきり金額の話をしません。

出す気がなかったのではなく、こちらが断っただけです。

夫だけが帰った連休

秋の連休、夫がひとりで義実家に帰りました。

夜になって電話が鳴ります。

「今、親父とその話になってて」

「式のこと?」

「そっちのご両親がいくら出すのか、聞かれた」

答えあぐねていると、受話器の向こうから義父の声が近づきました。

「男親だから、100万は多く出したい」

週明けに、あらためて義父へ電話をかけました。

二人で出すと決めたこと、どちらの親からも受け取らないこと。

順に話しても、返る言葉は変わりません。

「息子の門出だ。何もしないわけにはいかん」

「お気持ちはありがたいです。ただ、決めたことなので」

「決めたのは、そっちの都合だろう」

三日後、振込の控えが先に届きました。

100万円。

夫はその日のうちに自分名義の口座へ移し、通帳を私に見せます。

「使わない。式が終わるまで、動かさない」

座卓に並べた払込みの控え

年が明けた集まりで、義父がまた同じことを聞いてきました。

「向こうのご両親は、結局いくら出されたんですか」

私は鞄から払込みの控えを出し、座卓に並べました。

「うちの母は三度、出すと言ってくれました。三度とも私が断っています」

「お預かりした100万円にも、1円も手をつけていません。式のぶんは、二人の口座から払い終わりました」

義父が湯呑みに伸ばしかけた手を止めました。

何か言いかけて、そのまま口を閉じます。

台所から出てきた義母が、義父の後ろに立ちました。

「出したかったのは、あなたでしょう。この子たちに数えさせるものじゃありません」

義父は庭のほうへ目をやったまま、しばらく黙っていました。

「…そうか」

式の当日、控室に来た義父は、夫の肩を一度だけ叩きました。

「おめでとう」

それから金額の話は一度も出ていません。

100万円は、いまも夫の口座で動かないままです。いつか義父に何かあったとき、まっさきに使うぶんです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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